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[Gamescom]日本軍でもプレイ可能なRTS「Men of War: Assault Squad」は,細か過ぎる描写が最大の魅力
販売元の1C Companyの商用ブースでは,開発元のDigitalmindsoftのマネージングディレクター,Chris Kramer(クリス・クレイマー)氏から直接話を聞くこともできたので,その魅力をお伝えしておこう。
2009年にリリースされた「Men of War: Red Tide」では,東部戦線を描いてロシア軍でもプレイできるようにしたことで,ファンの期待に応えたDigitalmindsoftだが,Assault Squadでは太平洋戦線のマップを加え,日本軍も追加しているのが魅力的だ。今回のデモでは太平洋戦線の様子が見られなかったのが残念だが,シングルプレイヤー部分では15種類のシナリオが用意されており,米軍と日本軍の双方の立場でのプレイを可能にしている。さらに,協力プレイが楽しめるスカーミッシュモードが新たに取り入れられており,かなり長時間遊べそうなゲームになっている。
ゲームを開始してまず気付いたのは,グラフィックスの進化である。クレイマー氏が「改良しないファイルはなかった」というほど,すべての面で微調整が加えられた本作だが,樹木の様子や水面の反射,視界の範囲やオブジェクトのテクスチャ,爆破効果までもが前作以上に洗練されたものになっている。爆破によって建物が倒壊するのは前作どおりだが,立て篭もった敵を燻し出すのに使う火炎放射器の炎が家屋に燃え移り,数十秒にわたって燃え尽きるまでが描写されているのも凄い。
ゲームプレイは,Company of Heroesのようなゲームをプレイしたことのある人にはお馴染みのもので,施設の建築や資源のマネジメント要素が削られており,与えられたユニット群を操作して,敵の拠点となる複数の場所を占拠しながら進んでいくというもの。ただ,本作では拠点によって,プレイヤーにタンクや装甲車が与えられるようになっており,追加ユニットを補えるというシステムになっている。
もっとも,タンクは非常に高価であり,ハイレベルなものになると,マップ中で多くても2台程度しか登場させられない。その代わり,本作では前作以上に歩兵の活躍に重点が置かれており,敵のタンクの横に回ってダイナマイトを投げ込み,キャタピラを壊して動けないようにしてから手榴弾で始末する,といった攻撃が戦略的に行えるようになっているのだ。
スカーミッシュモードは,旗の掲げられた三つの拠点が中央にあるマップで,制限時間内に拠点を奪いあうというもので,白熱した対戦が楽しめる。ユニットの使い方によっては,劣勢を覆すことも十分に可能なので,RTSでありがちな,負けそうになった相手に決着が付く前に逃げられる,といった心配はあまりないように思える。
Men of War: Assault Squadは,2010年第4四半期のリリースが予定されている。これと並行して「Men of War: Vietnam」という,1C Companyが自社で開発するスタンドアローン型の拡張パックも存在し,会場ではプレイアブル版が公開されていた。鬱蒼としたジャングルを舞台にしたベトナム戦争がテーマだが,Assault Squadとは異なる開発チームであるためか,それほど手は加えられておらず,Men of War: Red Tideの,ど真ん中の直球といった拡張パックのようだ。
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