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[TGS 2014]見渡す限り敵だらけ。「Kingdom Under Fire II」の凄まじいキャラクター表示数の一端をデモプレイで確認
Kingdom Under Fire IIは,非常に長い期間開発が続けられているタイトル(なにせ,最初の記事が4Gamerに掲載されたのは2008年)なので,何度か名前を目にしている読者もいると思うが,分かりやすくいえば,「アクションRPGをベースにRTSの要素を盛り込んだMMORPG」である。プレイヤーキャラクターが,100体を超えるNPCの部隊を連れて戦闘することが可能で,部隊にはそれぞれ指示を出すこともできる。
もちろんオンラインゲームなので,複数のプレイヤーが同時に戦うと,画面には大量のキャラクターが表示されることになる。そんなとんでもない規模の戦闘が行えるのが,本作の大きな特徴だ。キャラクター表示の最大数は,“快適にゲームが遊べるよう制限した数字”で,なんと1万体。その描画を支えるグラフィックスエンジンには,BLUESIDE独自の「BLUESIDE ENGINE」が使われている。
対応プラットフォームはPCとPlayStation 4で,Free to Play形式でサービスされる予定となっている。
……などと基本情報を並べてみたところで,「それって実際のところすごいの?」と思うかもしれないが,ゲーム画面を見てもらえれば,そのビジュアルの凄まじさは納得してもらえるはず。今回のプレゼンテーションでは,デモプレイの前に本作の魅力がよく分かるムービーをいくつか見せてもらえたので,まずは同じものを掲載しておこう。
ひととおりムービーを確認したあとは,デモプレイの披露となった。本当はPlayStation 4の実機で動かしたかったそうだが,作業が間に合わなかったらしく,PCにPlayStation 4のDUALSHOCK 4を接続してのプレイとなっていた。ゲーム中のインタフェースも,PlayStation 4用に最適化されたものだ。
ちなみに,グラフィックスクオリティはかなり高く見えたが,使っていたPCはデスクトップのハイエンドマシンなどではなく,ノートPCだったので,見た目に反してPCへの負荷はかなり低そうである。
デモプレイの序盤は,フィールド上のモンスターをプレイヤーキャラクター1人で倒していく内容だった。キャラクターのクラスは魔法と剣を駆使するタイプだったのだが,群がる敵を氷や電撃で吹き飛ばしたり,剣による連続攻撃で倒したりと,これだけでも,“無双系”のパッケージゲームだと言われて納得してしまいそうだった。オンラインゲームとは思えないほど,純粋にアクションRPGとして楽しめそうというのが,率直な感想だ。
続けて見せてもらえたのは,おそらくインスタンスダンジョンと思われる,それほど広くないマップだ。ここでは,本作の最大の特徴と言える,部隊を引き連れての戦闘を確認できた。キーボードと違って,ゲームパッドはボタンが限られているが,今回のデモでは,DUALSHOCK 4のタッチパッドを押すと,通常のアクションモードから部隊を動かすRTSモードに切り替わる仕組みになっていた。部隊に移動や攻撃を指示している間は,プレイヤーキャラクターは自動で戦ってくれる。
しばらく進むと,敵の増援が出現し,たちまちマップ内が敵で埋め尽くされていった。360度,どこを見ても敵,敵,敵。下に掲載する写真を見てもらえれば分かるが,赤い点がついているのは全部敵である。
何より驚かされたのは,これだけのキャラクターが一度に表示されているにも関わらず,まったく処理落ちしていなかったということ。終始ゲームはスムーズに動いており,敵が大量に増えたからといって,一瞬画面が止まることすらなかった。しかも,先に述べたとおり,今回はノートPCでのプレイである。プロモーションムービーが,本当にゲームプレイシーンで構成されていることが,よく分かる内容だった。
気になる今後のサービス展開だが,今のところ,日本語のPlayStation 4版を2015年の夏か秋には出したいとのことだった。PC版は,PlayStation 4版と同時か,少し後になる予定だという。また,体験版も出したいと考えており,こちらも日本語での配信もしたいと述べていた。サービス形態はFree to Playで,サーバーは国やプラットフォームごとに分ける形を想定しているとのことだ。
本作は,ビジュアルだけでも「これが新世代の据え置き型ゲームか!」と思えるタイトルであり,これがFree to Playで登場してくれば,非常に大きなインパクトがあるのではないだろうか。サービス開始時期や体験版などの続報に,大いに期待したい。
「Kingdom Under Fire II」公式サイト
4Gamer「東京ゲームショウ2014」特設サイト
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