連載
連載「PCゲームを持ち出そう!」。第16回はラリーゲーム「SEGA RALLY REVO」のPSP版を紹介
なお,SEGA RALLY REVOは日本国内では正規に販売されていないため,入手するには,海外ゲームを取り扱う販売店で並行輸入品を購入する必要がある。
編集部で試した限りでは,SEGA RALLY REVOは国内版のPSPでも動作したが,4Gamer編集部およびソニー・コンピュータエンタテインメントでは国内版PSPでの動作を保証しかねるので,あらかじめご了承を。また本作は英語版のソフトであり,ゲーム画面や各種メッセージ,マニュアルなどは英語なので,注意してほしい。
ラリーゲームの人気シリーズ最新作がPSPにも登場
今回は,これまでPC用に公開された2本のデモ版との比較を交えつつ,PSP版のゲーム内容や魅力を紹介していこう。
レースを題材とするゲームといっても,車の挙動を緻密に再現したシミュレーション性の高い作品もあれば,アクション性に重きを置いた作品もある。セガラリーシリーズはまさに後者の代表といえ,レースゲームにあまり馴染みのない人でも,ラリーカーによる迫力満点の走りを気楽に楽しめるゲームといえる。
車体に対するダメージは一切表現されておらず,またコースアウトの概念もないので,ライバルのマシンに車体をぶつけて妨害したり,沿道で応援する人々をなぎ倒す心配なしに,豪快にコーナリングを決めたりできるのだ。
コースの脇に置かれている岩やタイヤ,カラーコーンなどにぶつかったときに,それらが弾き飛ばされる様子や,車体への映り込みもなかなかよく表現されている。木の生い茂ったエリアを走行中,木漏れ日によって車体がきらきらと輝く様子がなかなかいい感じだ。
グラフィックスに関しては,PSP用ゲームの中でかなりレベルの高い部類に入るのではないだろうか。
とはいえ,PC用のデモ版と比べると,少し雰囲気が異なる印象を持った。画面全体の彩度が高めに調整されているのか,PC版の画面と異なり,ややイラストタッチのグラフィックスとなっている。
また,未舗装路や雪面を走ったときにできる轍は,PC版ではごっそりと削られた状態が表現されているのに対し,PSP版ではタイヤの跡が残るだけだし,PC版のように泥のベチャベチャした感じまでは表現されておらず,ぬかるんだ道を走っても土ぼこりが上がるだけだ。
グラフィックスのクオリティを追求して肝心のスピード感が損なわれては元も子もないわけで,両者のバランス調整はかなり念入りに行われていると思われる。
レース前に行うのはラリーマシンとタイヤの選択だけ
腕を磨いて全レースの制覇を目指そう
本作には,「Quick Race」「Championship」「Time Attack」「Multiplayer」の4種類のゲームモードがある。メインとなるChampionshipモードには,「Premier」「Modified」「Masters」の3種類の「Championship」が用意されており,それぞれ「Amateur」「Professional」「Expert」「Final」の4種類の「League」で構成されている。リーグごとに用意された「Rally」では,三つのレースに参加し,各レースの順位によって獲得したポイントの合計で,そのRallyの総合順位が決定する方式となっている。
レースコースには,「Safari」「Tropical」「Alpine」「Arctic」「Canyon」の5種類があり,それぞれに難度の異なるバリエーションが数種類ずつ用意されている。
ゲーム開始時点では,PremierチャンピオンシップのAmateurリーグしかプレイできないが,合計獲得ポイントが増えるにつれ,新たなリーグやチャンピオンシップ,ラリーマシンなどのロックが解除される仕組みだ。ただし,ポイントが加算されるのは,各Rallyでの最高点を更新したときだけなので,ただレースを繰り返せばすべてをアンロックできるというわけではない。
レースの前にできるのは,ラリーマシンとタイヤを選ぶことだけで,マシンのセッティングは一切行えない。レースの前に,舞台となる三つのコースの名前と,それぞれのコースに含まれる舗装路,未舗装路,泥道/雪道の割合が棒グラフで表示されるので,特性の異なる「Road」「Rally」「All-Terrain」のいずれかのタイヤを選択する。
例えば,Rallyによっては,舗装路が多いコースと泥道/雪道が多いコースが混在している場合があるので,どのタイヤを選ぶかも勝負の鍵を握っているのだ。
SEGA RALLY REVOの見どころはココ!
本作では,グラフィックス面や細かい演出に注目してみよう。沿道のファンがたくフラッシュや,コース上に残る岩などで車体の向きが大きく変わる様子など,豪快なプレイを楽しめる本作としてはなかなか細かいところまで作り込まれていると思う。
ゲームに慣れてきたら,ぜひ視点を変えて楽しんでみよう。とくにBumper Cam(バンパーカム)はかなり低い位置に設定してあり,スピード感がぐっと高まる。車体に合わせて画面も左右に揺れるので,かなりの迫力を味わえるはずだ。
かつてセガサターンとレーシングコントローラで「セガラリーチャンピオンシップ」に熱中した者として,手のひらの上でセガラリーがプレイできるのはちょっとした感動で,「ああ,PSPを持っていてよかった」と感じられた。セガラリーのファンならば,ドリフトターンが決まったときの快感を,ぜひPSPでも味わってみてほしい。
SEGA RALLY REVO
対応機種:PlayStation Portable
メーカー:SEGA of America
発売日:2007年10月9日
価格:39.99ドル
公式サイト:http://www.sega.com/gamesite/segarallyrevo/index.html
- 関連タイトル:
SEGA RALLY REVO
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(C)SEGA. SEGA, the SEGA logo and SEGA RALLY REVO are either registered trademarks or trademarks of SEGA Corporation. All rights reserved. All trademarks used herein are under license from their respective owners.
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