プレイレポート
「ドラゴンネスト」9月25日実装の「アサシン」先行プレイレポート。スキル3連発で初心者にも扱いやすく,使いこなせばさらに強い?
アップデートの実施に先駆けて,本作のプロデューサーを務める河野相基氏と運営チームのYAMAMOTO氏に,アサシンの概要や魅力をたっぷり聞いてきたので,さっそく紹介していきたい。
普段はシャイだけど戦闘時は一変して狂気に陥る
二重人格の暗殺者「アサシン」
まず,久しぶりの新キャラクター投入にはどういう意味があるのだろうか? それに対するドラゴンネスト日本運営プロデューサー河野氏の言葉を掲載しておこう。
●ドラゴンネスト」運営プロデューサー 河野相基氏
新キャラクター「アサシン」を実装するにあたって,まずその背景を説明させていただきます。
ドラゴンネストは,今まで数多くのお客様に愛されてきましたが,サービス開始から3年以上経っており,新しくゲームを始めるお客様と既存のお客様の格差が生じてしまっているのも事実です。
本作は,今年5月に3周年を迎えて7月のレベルキャップ開放などさまざまなアップデートを行っておりましたが,既存のお客様もこれからドラゴンネストを始めようとしているお客様も皆様がフラットな状況でゲームを遊んでいただきたいという思いから,今回の新キャラクター「アサシン」を実装することになりました。
また,ただ新キャラクターを入れるだけではなく,より快適な環境でキャラクターを育成できるようにレベルアップ報酬の見直し,ボーナス経験値獲得によるレベルアップの緩和,アサシン育成キャンペーンなどさまざまなゲーム内の改修とイベントなどを準備しております。
アサシンは忍者をイメージして作られたという。“暗殺者”という名前のとおり,素早い身のこなしで音もなく敵に忍び寄り,バッサリと息の根を止めたり,“忍術”で翻弄したりするのが得意なキャラクターだ。
暗殺者系はほかのオンラインRPGでも見かけることの多い人気職なのだが,本作のアサシンがユニークなのは,そういった暗殺者としての能力は,キャラクター本人に最初から備わっていたものではない,というところだ。
アサシンは元々ごく普通の少年だったのだが,とある事件により“イリュージョン”なるものに体/精神を乗っ取られてしまうのである。
このイリュージョンとは,今から約50年前に大陸統一を成し遂げた“征服王フェザー”に従う,7人の“龍の使途”の一員である。イリュージョンは,ある原因によって“時間を乗り越えて”アサシンを乗っ取ってしまうのだ。
拠点エリアにいる間のアサシンは普通の少年なのだが,戦闘に入るとイリュージョンが身体/精神を支配し,一変して狂気へと陥る。彼の戦う姿は“龍の使途”そのもので,一風変わった二重人格者ともいえるキャラクターに仕上がっている。
ちなみにアサシンのゲーム内ボイスは,声優の緑川 光さんが担当しており,平常時と戦闘時とで,どのように演じ分けられているのかも見どころ(聞きどころ)といえよう。
それにしても,いったいなぜイリュージョンは時代を越えてアサシンの身体を乗っ取ったのか。ここがストーリー上の大きな焦点だが,その鍵を握っているのが,新たに登場するヒロイン「ルナリア」である。ルナリアは時代を越える能力を持っており,イリュージョンやフェザーとも並々ならぬ因縁があるようだが……?
近年のドラゴンネストでは,「アカデミック」が未来からやってきた天才少女だったり,時間軸とパラレルワールドをテーマにしていたりと,外伝ストーリーが“時間”がストーリーに深く関わることが多い。今回のアサシンも,このあたりに注目しながらプレイすると一層楽しめそうだ。
1次職「アサシン」:スキルの連続使用が可能な純粋アタッカー
続いて,プレイアブルキャラクターとしてのアサシンの能力を紹介しよう。
アサシンのメインウェポンは近接攻撃系の“シミター”で,サブウェポンとして“クルック”を身につけている。クルックは腕に付けるガントレットのような形状をしており,この中には手裏剣や苦無,鎖鎌などといった“暗器”が隠されていて,スキルに応じてさまざまな使われ方をする。
基本的にはシミターによる近接攻撃を繰り出して戦っていくが,クルックによる間接攻撃や,忍術系のスキルによる中〜遠距離攻撃も得意だ。ぱっと見る限りだと,ウォーリアーとカーリーの中間のような印象を受けるかもしれないが,アサシンは暗殺者らしく素早い移動を伴い,トリッキーな動きをするスキルも多い。
また,アサシンは味方に対する支援スキルをほとんど習得できず,自身の攻撃に特化した純アタッカーで,実際に操作してみると大分新鮮な感じだ。
そんなアサシンを代表するシステムが,スキルのクールタイムを複数回分溜められる「クールタイムチャージングスキル」だ。
クールタイムチャージングスキルは,最大で3回分までスキルを溜めて一気に使用できるというシステムだ。対応スキルが決まっているが(現時点では4種類),チャージさえあれば,スキルの使用後に続けて繰り出せるのでコンボのバリエーションはほかのキャラクターよりも広そうである。
スキルの使用後は通常どおりクールダウンが始まり,これが完了すると引き続き2回目,そして3回目のクールダウンが始まる。まぁ,あまり深く考える必要はなく,下のほうで紹介している直撮りプレイムービーを見れば,一発で理解できるだろう。
従来のアクティブスキルと比べてデメリットはなく,ほかのキャラクターの使用者からも羨ましがられそうなシステムだ。
●アサシンの主要スキル
- 「ダーティートリック」:土煙を撒いて前方にジャンプしながら斬りかかる
- 「ピアシングスター」:手に気を集め,手裏剣のように投げつける
- 「ファンオブエッジ」:その場で素早く回転ながら手裏剣を四方へ放ち,敵を押し出
- 「シャドーハンド」:前方に自分の残像を飛ばし,強力な衝撃波を放つ
- 「トリプルエッジ」:回避中に[通常攻撃]を押すと,手裏剣攻撃をしながら移動する
2次職「チェイサー」:属性攻撃を使いこなす追跡者
9月25日のアップデート時点では,アサシンから転職できる2次職の「チェイサー」と,そこから転職できる3次職の「リッパー」「レイヴン」が実装される。2次職からは,アサシン系のクラスにもう一つ特徴が加わってくる。魔法職でないのに属性攻撃が可能になるのだ。
アサシンの能力は“体術”と“忍術”の二つに大別できるが,チェイサーは前者の体術を伸ばした2次職である。名前のとおり,身を隠しつつ敵を素早く追跡するスキルなどを新たに習得していくそうだ。
●チェイサーの主要スキル
- 「レイク」:爆発性の投げ槍を扇状に投げつける
- 「レインドロップ」:カラスを宙に飛ばし,そこから手裏剣を投げつけさせる(闇属性)
- 「パニッシュメント」:回転しながら前方に飛び,鎖鎌で3回の連続攻撃を行う
- 「ジ・エンド」:移動を妨害する鎖を周囲に放ったあと,飛び上がって無数の手裏剣を投げつける
レイク |
レインドロップ |
クリップルパニッシャー |
イズナドロップ |
3次職「リッパー」:火属性を操る近接戦闘の達人
アサシンから派生するクラスの中では,シミターを軸にした近接攻撃やコンボを最も得意とする。また,自身の“火属性”を強化するスキルをも持ち合わせている。
今回の取材では,運営チームのYAMAMTO氏に3次職をそれぞれ紹介してもらい,その様子を直撮りムービーで収録してみたので,リッパーの使い勝手を確認してみてほしい。
なお,NHN PlayArt社内で検証中のバージョンを直撮りしたものなので,ダメージ値などのバランスは確定ではないのでご了承を。
●リッパーの主要スキル
- 「アートフルチェイサー」:正面方向に無差別攻撃を連打で行う(火属性)
シフトブローEX |
モータルブロー |
3次職「レイヴン」:中〜遠距離を得意とする闇属性の使い手
また,スキルで自身の“闇属性”を強化できる。
●レイヴンの主要スキル
- 「デッドフォール」:敵を引き寄せるカラスを呼び出し,大爆発を起こす(闇属性)
デッドフォール |
レイクEX |
アプローズEX |
アサシン以外のアップデート情報
9月25日のアップデートでは,アサシンの実装以外にも各種バランス調整が行われる。詳細な情報はアップデートの特設サイトを見てもらいたいが,ここでは主だったところをざっくりと紹介したい。
【グローバル改善キャンペーン】
ドラゴンネストをサービスしている各国のプレイヤーから集めたフィードバックをもとに,ゲームの基本仕様が変更される。痒いところに手が届くような,細やかな調整が中心となっており,既存プレイヤーはもちろん,新規/復帰プレイヤーにとっても遊びやすくなるだろう。
- 「ネストダンジョン」を攻略できる回数は,これまで週に5回という制限があったが,疲労度を消費(量は1250)して余分に行けるようになる
- 「好感度プレゼントアイテム」の種類が,ノーマルおよびマジックで各4種類に統合される
- 商店で販売しているポーション類の回復量が上昇する
- 再使用時間も一律「20秒」に変更される
- 宝玉,女神の涙などのアイテムに関して,インベントリにまとめられる(スタック)数が100個に増加する
- クエスト報酬で得られる装備品の使用可能レベルが引き下げられる
- クラスチェンジ前のメニュー/ユーザーインタフェースが改善される
- 「分解機」が町の中に設置。分解後に得られるアイテムが事前に分かるようになる
【そのほかのバランス調整】
上で触れたグローバル改善キャンペーンと似ているが,こちらは元々予定していた仕様変更だそうだ。
- 「タリスマン」に関して,“上級”の品が生産可能に(レベル60およびレベル70用)なる
- ムーンロード系のクラスに関して,いくつかのスキルの性能が向上される
以上,9月25日のアップデートで実装される新キャラクター「アサシン」を中心に紹介してきた。このアサシンに関しては,来る9月21日には一般プレイヤーをNHN PlayArt社内に招いての体験会が行われる予定だ。その模様は,BlogやSNSなどを通じても公開されると思われるので,こちらも要チェックといえそうだ。
ちなみに,ドラゴンネストでは,現在決まっているだけでも2013年内は毎月,大型アップデートを実装する予定だという。8月には登録ID数が600万を突破したドラゴンネストだが,その勢いはまだまだ続きそうだ。最後に,運営プロデューサーの河野相基氏と運営チームのYAMAMTO氏からのメッセージを添えて記事の結びとしたい。
●ドラゴンネスト」運営プロデューサー 河野相基氏
ドラゴンネストの強みは,軽快なアクションと奥深いシナリオの二つに集約されていると思います。前回実装したカーリーでは,アクション性の高さは好評でしたが,その一方でシナリオが弱かったのではないか,という反省点がありました。
今回のアサシンは,当時の反省を踏まえたうえで,アクションはもちろんのことシナリオにも力を入れています。アサシンのキャラクター設定は,“征服王フェザー”など,これまで脈々と続いてきた人物とも深く関わっており,シナリオ好きな人にもきっと満足してもらえると思います。9月25日になったらぜひ,アサシンで遊んでみてください。
●ドラゴンネスト」運営チーム YAMAMTO氏
アサシンで遊んでみてとくに面白いなと感じるのは,これまでのドラゴンネストになかった「クールタイムチャージングスキル」と,キャラクター自身に備わる“属性攻撃”の使いこなしです。とくにクールタイムチャージングシステムは,最大3連続でスキルを繰り出せるだけでなく,その合間にほかのスキルを交えてコンボをつなげることもでき,今後トッププレイヤーがどのように使いこなしてくれるのか,個人的にも今からワクワクしています。
それでいて,極端にテクニカルというわけではなく,スキル使用時の硬直が短かったりと,ドラゴンネストの初心者でも遊びやすいキャラクターに仕上がっています。これを機にドラゴンネストに興味を持ってくれた人も,気軽にアサシンで遊んでくれると嬉しいです。よろしくお願いします。
「ドラゴンネスト」公式サイト
- 関連タイトル:
ドラゴンネストR
- この記事のURL:
キーワード
Published by NHN hangame Corp.
(C)EYEDENTITY GAMES Inc. All Rights Reserved.