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連載「PCゲームを持ち出そう!」。第13回はNDS用レーシングゲーム「Need for Speed Carbon:Own the City」を紹介
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印刷2007/10/03 14:30

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連載「PCゲームを持ち出そう!」。第13回はNDS用レーシングゲーム「Need for Speed Carbon:Own the City」を紹介

画像集#007のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第13回はNDS用レーシングゲーム「Need for Speed Carbon:Own the City」を紹介
 PCゲームと関連のあるNintendo DS/PlayStation Portable用タイトルを紹介していく連載「PCゲームを持ち出そう!」。13回めとなる今回紹介するのは,Nintendo DS(以下,NDS)用カーレーシングゲーム「Need for Speed Carbon: Own the City」(以下,Carbon DS)だ。

 なお,Carbon DSは日本国内では正規に販売されていないため,入手するには,海外ゲームを取り扱う販売店で並行輸入品を購入する必要がある。
 編集部で試した限りでは,Carbon DSは国内版のNDSでも動作したが,4Gamer編集部および任天堂では国内版NDSでの動作を保証しかねるので,あらかじめご了承を。また本作は英語版のソフトであり,ゲーム画面や各種メッセージ,マニュアルなどはすべて英語なので,注意してほしい。

NFSシリーズ第10作をNDS向けに大幅にアレンジ


画像集#009のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第13回はNDS用レーシングゲーム「Need for Speed Carbon:Own the City」を紹介
 Carbon DSは,PCや各種コンシューマゲーム機用に販売されている「Need for Speed: Carbon」(邦題:ニード・フォー・スピード カーボン。以下,Carbon)をベースとするゲーム。
 Need for Speedといえば,一般道でのストリートレースや,パトカーとのカーチェイスを題材とするレーシングゲームの人気シリーズで,Carbonはその第10作にあたる作品だ。4Gamerでは,同作のレビュー記事を掲載しているので,このゲームについてより詳しく知りたい人は,ぜひご一読を。

 Carbon DSは,PC版Carbonをベースとするゲームだと述べたが,共通項は,題材としているのが深夜の峠道や街中を舞台とするストリートレースであるという,ゲームの“大枠”くらい。本作は全体的に,NDS向けに大きくアレンジされた作品に仕上がっている。

 PC版Carbonは,パルモント・シティでライバルとバトルを繰り広げつつ,この街で起きた事件の真相を暴くという内容。一方のCarbon DSは,弟を殺した人間に復讐すべくバトルを繰り返していくというストーリーだ。
 ゲームの流れは,ライバル達とバトルを行い,獲得したポイントでマシンをアップグレードし,さらに強い相手と戦うというもの。バトルに勝つことで,よりグレードの高いパーツが利用可能になるとともに,ロックされていたバトルに挑戦できるようになる。エリア内のすべてのバトルに勝つことで,自分のチームのテリトリーを広げていくのだ。

PC版Carbonとは一味違うスピード感
パーツを集めて自分好みのマシンに仕立てよう


画像集#010のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第13回はNDS用レーシングゲーム「Need for Speed Carbon:Own the City」を紹介
 プレイして最初に感じたのは,自動車というよりは“自動車っぽい乗り物”を操縦しているかのような感覚だ。「F-ZERO」のように,地面を滑るように進む感じといえば,なんとなくイメージしてもらえるだろうか。
 シミュレーション性はほとんどないが,そのことを否定するつもりはない。それはそもそも,Need for Speedシリーズが目指しているものではないと思うからだ。とはいえ,プレイ感はPC版Carbonともまた異なるので,同じようなものを想像していると,いざプレイしたときに「おや?」と感じるかもしれない。

 次に,Carbon DSの画面構成と操作方法を紹介しよう。
 二つの液晶画面のうち上画面には,主に実際のレースの模様が,タッチスクリーンにはダッシュボードが表示される。ダッシュボード上のモニタにはコースのマップも表示されるのだが,レース中にタッチスクリーンに目をやると,上画面が視界から外れてクラッシュの原因になりやすい。
 本作では比較的短時間でレースが終了するため,クラッシュはできるだけ避けたいところ。マップに頼らなくても済むよう,コースを体で覚えたほうがよさそうだ。
 レース中のマシンの操縦は,十字キーの左右とL/Rボタン(ブレーキ/アクセル)を使う。レース中,タッチペンで左右のサイドミラーを確認する操作を行えるが,マシンを操縦しつつタッチペンを使うことは困難で,ほとんど意味はない。
 ただし,バイナル(ボディに施した模様)の編集は,タッチペンでお絵かき感覚で行える。

 マシンのカスタマイズ性の高さはPC版譲り。さまざまなパーツを取り付けてマシンの性能を高められるほか,外見だけでなくインテリアをも自分好みに仕立て上げられる。

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 ゲーム画面のクオリティについて,Carbon DSとPC版Carbonを比較するのは酷というものだが,NDSのゲームとしてはなかなか良い線をいっていると思う。街路灯やネオン,マシンのテールランプなどがきらびやかに描かれ,良い雰囲気を醸し出している印象だ。

画像集#012のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第13回はNDS用レーシングゲーム「Need for Speed Carbon:Own the City」を紹介
 テクスチャやモデリングの粗さを感じる場面は多々あるが,本作の要(かなめ)であるスピード感が,それを補っている。
 道路自体はやや狭く設計されており,その外側にビルなどの建物や崖などが迫るように配置されているところが多い。さほど遠方まで描画する必要がないためか,高いフレームレートをキープしており,動きは非常にスムースだ。さらに,画面全体をめまぐるしく動かすことで,スピード感を出すことに成功しているといえるだろう。

 ただ残念なのは,全体的に画面が暗いこと。夜のストリートレースをテーマとしているとはいえ,コースの形状を把握するのが難しいケースが多々あり,とくに晴れた日の電車の中や,明るい照明の下ではプレイしづらい印象だ。

Carbon DSの「再現度」は?


 今回紹介したCarbon DSの再現度は,15%とする。本作は上で述べたように,ストーリーやプレイ感,グラフィックスなどの要素が大きくアレンジされている。
 再現度としては低く評価せざるを得ないが,スピード感や,ニトロを使ったときの加速感は本作でもしっかり味わえる。PC版同様にノリの良いBGMに乗り,スピード感満点のレースを楽しんでみたい人は,購入を検討してみよう。

Need for Speed Carbon: Own the City


再現度:15%


「再現度」とは……紹介するNintendo DS/PSP用ゲームが,ベースとするPCゲームをいかに忠実に再現したものであるかを独断で判定したもの。この数字が100%であれば,PC版となんら変わらない完璧な移植であることを意味し,逆に0%であれば,PC版との共通点が一切見出せないほど異なるゲームにアレンジされていることを意味している。そのゲームの面白さ,ゲームとしての出来を示すものではないので注意してほしい。

対応機種:Nintendo DS
メーカー:Electronic Arts
発売日:2006年10月31日
価格:19.99ドル
公式サイト:http://www.ea.com/nfs/carbon/us/home.jsp

  • 関連タイトル:

    Need for Speed Carbon: Own the City

  • 関連タイトル:

    ニード・フォー・スピード カーボン

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    Need for Speed: Carbon(Macintosh)

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