［Gamescom］人気RPG「Gothic」シリーズの最新作「ArcaniA：A Gothic Tale」。そのグラフィックスをスクリーンショットでチェック

　欧州を拠点に活動するパブリッシャJoWood Productionsは，人気のRPGシリーズGothicの流れを汲む新作「ArcaniA: A Gothic Tale」をGamescomに出展した。

　ArcaniAはGothicシリーズ4番目のタイトルという位置づけだが，あえて「4」とは付いていない。過去3作とはストーリー的なつながりはなく，あくまでも外伝として，Gothic 3のエンディングから10年後の世界での，新しい主人公の物語が描かれるという。とはいえ，シリーズ共通のNPCは数多く登場するので，シリーズを遊んでいる人は，懐かしい顔に再開できるかもしれない。

　Gothicシリーズとえいば広大なマップが特徴で，さまざまま場所を旅感覚で訪れつつ，行く先々で多種多様なクエストをこなしていく。ただ「ArcaniA」のマップ面積自体はGothic IIIよりも狭いという。だが，密度は濃くなっているので冒険できる場所は増えているそうだ。
　つまり前作では無駄に歩かされることが多かったそうだが，本作ではもっとサクサクとテンポ良くゲームを進められるようだ。このあたりはシリーズファンの要望を取り入れた結果だという。


　基本的なゲームシステムはGothicシリーズを踏襲したものになり，3Dで描かれる世界を歩き回りながら冒険していく。シリーズの特徴である自由度の高さももちろん引き継がれ，プレイヤーの行動次第で物語の展開はダイナミックに変化するのだ。
　戦闘システムには大きな変更が加えられるようだが，その詳細については未定で，後日あらためて公開される予定だ。


　掲載したスクリーンショットを見れば分かるとおり，グラフィックスのクオリティはかなり高い。太陽の動きに合わせてオブジェクトに当たる光の表現も変化していく。また，水面に映る影も，リアルタイムで演算処理されたものが描かれているので，石を投げ込めばリアルに形がくずれる様子も分かる。
　ここまでやられるとハイスペックのPCを持っている人しかプレイできなさそうだが，グラフィックスのオプションをすべてオフにすればGothicの1作目を遊んでいたPCでも遊べるという。
　特徴の一つであるハイクオリティなグラフィックスを満喫できないのはちょっと痛いが，プレイできないよりはマシだろう。このあたりはシリーズ作のファンを大切するという同社の姿勢の表れと思ってよさそうだ。

　当初の発表よりも発売時期は延期されて，2010年となってしまったが，なるべく多くの人が楽しめるように開発が進められている。まだまだ謎が多い本作だが続報を楽しみに待ちたい。