プレイレポート
50体のボスを連続撃破! “シューティングMMORPG”「Valkyrie Sky」のオープンβテストで実装される「深淵の迷宮」を体験してきた
今回4Gamerでは,オープンβテストや正式サービス開始時に登場する要素を先行プレイしたり,将来的に追加されるコンテンツについて話を聞いたりする機会を得た。一般的なMMORPGとは一線を画す本作が気になっている人は,今後の展開について確認しておこう。
「Valkyrie Sky」公式サイト
シューティングパートを中心に据えてオンラインゲームの要素を盛り込んだ意欲作
ゲームについてざっくり紹介しておくと,本作では,街中のRPGパートがMMOタイプ,戦闘を行うシューティングパートが4人まで参加できるMOタイプとなっている。
プレイヤーが選択できる種族は,剣で近接攻撃を行う「剣士」,召喚獣を使った自動攻撃が可能な「召喚師」,自動ロックオンにより一度に複数の敵を攻撃できる「魔術師」,そしてオーソドックスなシューティングゲーム同様,射程の長い矢を前方に放つ「弓使い」の4種類。さらに各種族は,習得スキルの異なる三つのクラスに分かれている。
クラスはキャラクター作成時に選択するが,必要ステータスなどの条件を満たしていれば,随時変更できる。なお習得したスキルは,クラス変更後も使用可能だ。
ただし,スキルの習得およびレベルアップに必要なポイントには上限が設定されているため,あれもこれもと習得するより,1クラスに特化して各スキルを高レベルにしておくほうが,あとあと有利になるかもしれない。
クラスの変更は,所定のレベルとステータスを満たし,費用(ゲーム内通貨)を用意すれば随時可能 |
アクティブスキルの組み合わせでパッシブスキルを発動させる「スキルテーブル」。異なるクラスのスキルを組み合わせると面白いことになるかも? |
戦闘では,最大4人パーティの協力プレイが楽しめる。公式サイトなどで“弾幕系MMORPG”と謳われているだけあり,敵は極めて広範囲に多数の弾を撃ってくる。しかし実際にプレイしてみると,一般的な弾幕系シューティングほど,弾を避ける感覚を味わうことはない。
というのも,剣士の攻撃で敵の通常弾を打ち消すことができるのだ。そのため必然的に,剣士が弾を消して確保したエリアから,ほかのパーティメンバーが敵を攻撃するというプレイスタイルが主流となるだろう。
逆にいえば,パーティプレイには剣士がほぼ必須といえ,このあたりから,シューティングをRPGの戦闘パートに落とし込むための努力が見てとれる。
各エリアは,全5ステージで構成されており,ステージ5にはボスが登場する |
最初のステージは敵も少なく,アレ? こんな程度なの? という感じだが…… |
高レベルステージではこんなことに。剣士の攻撃で,敵の弾を消しているのが分かるだろうか |
敵を倒す,またはスペースバーを押し続けることで「VP」を溜めると,どのクラスでも必殺技が使用可能に。カットインの演出もある |
剣士の必殺技。剣士のスキルは近接〜中距離攻撃が多く,エフェクトはやや地味めといった印象 |
街中では,クエストの受注やアイテムの売買/強化/合成など,一般的なMMORPGと同様のことができる。
特徴的なのは「ライフスキル」の概念で,これは戦闘に参加するたびに消費する「スタミナ」にまつわるもの。すなわち,シューティングパートをプレイするには,規定量のスタミナを消費する必要があるわけだ。スタミナは,実際の1日のうちに1回満タンになるが,それ以外は「釣り」をしたり,釣った魚を「料理」したりして補充する必要がある。
また「演奏」することによって,ほかのプレイヤーのスタミナを回復することもできる。なお釣り/料理/演奏とも,回数をこなすことで熟練度が上がっていき,スタミナ回復効果が上昇していく。
こちらは魔術師。複数の敵を自動ロックオンして,まとめて攻撃可能。多くの敵を同時に倒すと気持ちいい |
前方に氷の壁を作るスキル。激突した敵にダメージを与えられるので,上手に活用したいところ |
魔術師の必殺技前のカットイン。これだけ見ると,いかにもファンタジーRPGといった趣(おもむき)だ |
魔術師の必殺技は,範囲内の敵に大ダメージを与える。静止画だとそうでもないが,実際にはかなり派手で綺麗に見える |
シューティングでお馴染みのボス連戦とハードモードも登場。有料アイテムにはアバターもあり
オープンβテスト以降に投入されるコンテンツのうち,最も大きな目玉となるのが「深淵の迷宮」だろう。これは全50ステージ,ひたすらボスと戦い続けるという,とてもシビアなモードだ。おまけに,ボスの登場順序はランダムに決定されるため,プレイヤーが対策を立てにくくなっている。
今回ゲームの説明をしてくれた,Valkyrie Skyのプロデューサー 松岡映次氏によると,腕の立つプレイヤー同士がパーティを組み,たとえ順調に進んだとしても,全ステージクリアには少なくとも30分以上かかるとのこと。
ゲームに不慣れなプレイヤーの場合,10ステージごとに用意されている「脱出」を利用して中断し,集中力を回復させながら,かなり長い時間をかけてクリアすることになるだろう。
深淵の迷宮をクリアまたは脱出した際には,報酬として「迷宮の印章」を入手できる。これを集めることで,属性が付加された特殊武器と交換できるのだが,性能の高いものは必要数がかなり多い。
なぜなら,ステージが進むごとに報酬が大幅に増えていくため,全50ステージをクリアすれば,一気に必要数の20〜30%が手に入るからだという。無論,そこに到達するまでには,それに見合うプレイヤーの努力が必要となるわけだが……。
また,正式サービス開始以降には,PvPシステムと「ハードモード」が実装される。前者は,互いに了承し合ったプレイヤー同士が1対1で行う決闘で,対戦相手を募集する仕組みが用意されている。アイテムやゲーム内通貨を懸けて戦えるので,白熱したバトルが楽しめそうだ。
なお,PvPシステムを利用できるのはレベル20以上のプレイヤーに限られている。
後者のハードモードは,エンドレスで各エリアの戦闘を楽しめるというもの。これはソロでプレイするモードで,より純粋にシューティングを楽しめるため,人気を集めそうだ。
ただし,各エリアのハードモードをアンロックするには,そのエリアのステージ5でボスを討伐する必要があるうえ,遊べる回数がプレイヤーごとに1日1回に制限されている。ベテランプレイヤーの腕試しといった位置づけなのかもしれない。
幟を立て,PvPの対戦相手を募集中。もちろん,右クリックでメニューを出し直接申請することも可能 |
PvPでは,アイテムやゲーム内通貨を懸けてのバトルが可能。戦績やランキングも確認できる |
こちらはPvP専用の弾幕スキル。今回はキャラのレベルが低かったため地味だが,高レベルになるとかなりすごいことになりそうだ |
ハードモードでは,時間の経過とともに敵が強くなっていく |
ハードモードはソロプレイ専用なので,よりいっそう“シューティングらしさ”を味わえる |
ハードモードのボス戦。ゲーム全体がパーティプレイを前提としているので,一人では大変かも |
ハードモードに限らず,高レベルエリアの敵はデバフスキルを使ってくる。中でも上下左右の操作を逆にする「移動反転」はキツい |
有料アイテムにはアバター衣装も登場する。実は今回のテストプレイでもずっとアバターアイテムを身につけていたのだが,これはクローズドβテスト時にGMが着用していたものと同じものとのことで,見覚えがあるという人もいるかもしれない。
また松岡氏によれば,現在,攻撃補助などを行うペットや,上位クラスへの転職といった要素を企画/検討中とのこと。これらが実現すれば,“シューティングらしさ”“MMORPGらしさ”が増しそうなので,期待したいところだ。
ともあれ,Valkyrie Skyに興味を持った人はオープンβテストに参加し,どんなゲームか体験してみるといいだろう。
「Valkyrie Sky」公式サイト
称号は,現在160種類前後用意されているが,今後も続々と追加される予定。各種ランキングのトップになったときにだけ獲得できるものもある |
不評だった施設内のカメラ操作は,鋭意改善中。オープンβテストには間に合わないかもしれないが,全施設で自由な操作ができるようになる |
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