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ヒューマンフェスタ2008で「ViZiMO」講演。正式サービスは2009年以降に
特設ステージで行われた講演では,マイクロビジョン代表取締役 青沼 実氏が,ViZiMOを紹介し,利用状況などを説明した。青沼氏によれば,ユーザーがViZiツールを使って作成したコンテンツを公開する「ViZiルーム」は,オープンβサービス開始以来1800以上の投稿があり,今後は万単位で増えていく見込みとのこと。
実際にユーザーが作成したコンテンツを紹介したり,また青沼氏自身がViZiツールを使ってオブジェクトの配置などを実演したりしながら,本作が「3Dの積み木遊び/ブロック遊び感覚でコンテンツを作成できる」(青沼氏)ことをアピール。その後,ヒューマンアカデミー横浜校の学生が実習で作成したゲームも紹介された。
ステージ上では,青沼氏によるViZiツールの実演が行われた |
ユーザーが作成し,公開しているゲームコンテンツ。オープニングデモも付いた力作だ |
辻氏によると,ViZiMOを使った講義では,学生が水を得た魚のように生き生きとしているとのこと。それを受けて青沼氏は,ViZiMOについてゲームメーカーが使うツールというよりも,どちらかといえば個人向けの教材のようなものをイメージしていると述べ,今後の方向性として教育機関への提供も強化していくことを明らかにした。最後に青沼氏は,ViZiMOを使ってゲームに限らずさまざまな表現に挑戦し,どんどんネット上で公開してほしいというメッセージでセミナーを締めくくった。
辻氏の講座で,実際に学生が作ったゲームのプレゼンテーションも行われた。いずれも1か月という短期間で作成されている |
FPS/TPSの切り替え可能なガンシューティング。短い作成期間なのでアレコレ詰め込まず,ゲームバランスに配慮したという |
というのも一時期,毎週のように新機能を追加していったところユーザーがついてこれず,せっかくの機能を使いこなせないという状況が発生してしまったそうである。今は開発直後にすぐ実装するのは,避けているという。端から見ていると発展がスローダウンしているかのように思えるかもしれないが,開発自体は鋭意進めているとのことなので,サービス展開のスケジュールも含め,今後の発表に期待したい。
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ViZiMO
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(C)2007 MiCROViSiON Inc.