イベント
[OGC2008#12]バーチャルワールド「ViZiMO」今後の展開
講演の大半は,ViZiMO自体の紹介に費やされたので,4Gamerを見ていてViZiMOに興味のある人にはいまさらな話だろう。オープンβテスト中なので,どんなものかを知りたいなら,実際に触ってみてもらうのがいちばんだ。
ということで,ここでは今後の予定など,先日行ったインタビュー時点よりもアップデートされた内容を中心にお知らせするに留めておこう。
・ハイパーリンク機能
外部WebページからViZiルームにハイパーリンクできる機能である。入り口が広がることで,ViZiMO自体の認知度アップにもつながるだろう。
・マイルーム機能
ViZiルームの1部屋だけを,「マイルーム」として特別な位置づけで扱うようにするもの。各ユーザーが明示的に自分の部屋を作ることになる。
・共同作業対応
複数のユーザーで共同作業によってViZiルームを作れるような仕組みの導入。
・ポイント機能
ViZiMO内の行動によって溜まるポイント。ポイントと交換できるアイテムなどが用意される模様。
・仮想商品販売
アバターアイテムなどの課金アイテムの発売。
・ペット機能
マイルーム内で飼育できるペット。いろいろな育成要素が盛り込まれたものになる模様。
仮想商品販売が事実上の正式サービス開始の時期,つまり今年の夏頃と思えば,本当に比較的近い時期に出てきそうなものといえるだろう。
もちろん,これらと並行してViZiKitでのイベント処理の拡充などは行われていく。現状では「アクションアドベンチャーゲームができる程度」の処理が可能になっているが,これを進めて,もっと多様な種類のゲームが作成できるようにするという。
・2008年夏 基本運営の正式課金
アバターアイテムや課金アイテムなどユーザー向け課金アイテムの発売が開始される。基本的には,正式サービス後も通常の利用は無料である。
・2008年10月以降 広告パビリオンの正式課金
おそらくこれ以前にもテストは行われると思われるが,広告パビリオンとしてのViZiルームを本格的に展開していくのがこの時期となる。
・2008年12月 メタワールドの正式課金
・2009年前半 仮想空間店舗の正式課金
これは,ユーザーが作成したオブジェクトの販売のことだ。以前のインタビューにもあるように,これと前後してViZiKitのパワーアップ版ないし,マイクロビジョンの社内用ツールがユーザーでも使えるようになるものと思われる。なお,ユーザーそれぞれが個人単位での別途契約が必要となりそうなので,誰でも使えるというわけではないが,クリエータの参加を促すという意味では重要なものとなりそうだ。
・携帯電話との連携
携帯電話との連携で,携帯電話でもコミュニケーションできるようにしたり,3D部分も移植を検討しているという。
・家庭用ゲーム機との連携
こちらは,ViZiMOコンテンツを家庭用ゲーム機でパッケージ化するといったプランとなっている。
・海外展開
海外でのサービス展開。海外のクリエータの取り込みなど。
これらはすでにインタビュー記事で紹介した項目ではあるが,いずれも来年以降と思っていいだろう。マイクロビジョンは,かなり長いスパンでの展開を考えているという。
とりあえず,現状のユーザーにとっては基本ツールの機能拡張が,かなり速いペースで行われていくこと,ペットなどの新要素も導入されることなど,期待すべき点は多い。今後の展開に注目しよう。
- 関連タイトル:
ViZiMO
- この記事のURL:
キーワード
(C)2007 MiCROViSiON Inc.