プレイレポート
MMORPG史上かつてない新規キャラ向けの育成環境に注目。「LEGEND of CHUSEN 2 -新世界-」大型アップデート先行プレイレポート
9月7日から13日にかけては,専用サーバー上にて一足早く,アップデート内容が反映されたバージョンのCHUSEN2がプレイ可能だ。そして,ここからが重要なのだが,専用サーバーでは新規キャラクター向けに万全の育成環境が用意されており,しかも育成したキャラクターは,9月14日に本サーバーへと合流される予定となっている。この1週間のキャンペーンのためだけに,わざわざ新規サーバーを設置しているというのだから気合が入っている。
今回は,シーアンドシーメディア本社にて,ローカライズ中のアップデート内容や,育成キャンペーンの狙いなどを取材することができた。現役のCHUSEN2プレイヤーから,グラフィックスなどを見て最近ちょっと興味を持ちはじめたくらいの人まで,本稿の先行プレイレポートをじっくり参考にしてもらいたい。
着々と勢力を整えつつある“神族”に二つの新種族が登場
アタッカー系の“メルフィス”とサポート系の“フォノン”
一気に2倍というのもなかなか信じられない話かもしれないが,本作の開発が行われている中国のオンラインゲーム市場は年々急成長を遂げており,ときおりこのような度肝を抜く事例が見うけられる。とにかく,現在のCHUSEN2は,武侠が好きな人もファンタジーが好きな人も,どちらでも楽しめるMMORPGというわけだ。
さて,今回のアップデートでは,ファンタジー系の“神族”に属する種族(クラス)が二つ,追加される。“メルフィス”および“フォノン”という内訳で,これにより神族全体としては合計4種族となり,人間族(武侠系の勢力。現在6種族中5種族実装)に着々と迫る勢いである。それでは早速,新しい2種族の主な特徴をチェックしていこう。
【メルフィス】
最初に紹介するメルフィスは,近接タイプのアタッカー系クラスだ。全身に刺青のような柄が入っているなど,一般的なファンタジーとも武侠とも異なる,独特の佇まいである。取材時にシーアンドシーから提供された資料には“死神暗殺系の種族”と記されており,まさにそんな雰囲気かもしれない。
クラス性能を見ていくと,武器は片手用の鎌による二刀流で,防具は動きやすさを重視した軽装である。そのためか実際に使ってみると,攻撃速度がとても速く,ザクザクと立て続けに斬りかかっていけるのが気持ちいい。
神族の近接タイプとしては,すでに“クレイ”が存在するが,向こうがパワフルかつ緩慢なタンクタイプだとすると,メルフィスは純アタッカータイプといえよう。攻撃に秀でる一方,防御はクレイよりも劣ると思われ,ここをスキルや装備などで,どのようにしてカバーするかが育成時の鍵となりそうだ。
姿を隠すのは暗殺系では定番なのだが,遥か離れた相手の背後への瞬間移動は本当に脅威としかいいようがない。どう考えても防ぎようのない攻撃だ。
分身の効果も派手である。自分の分身は,プレイヤーキャラクターの分身時の装備で,独自にプレイヤーのターゲットに対して攻撃を行う。プレイヤーからの操作はできないものの,ソロでも相手をタコ殴り状態となる。まして,攻撃力に特化したアサシンタイプに,である。分身の出現時間は,最大で2分。クールタイムもあるので,常時2体での攻撃とはいかないものの,対人戦では確実に有利になるのは間違いない。
【フォノン】
フォノンはある意味,神族を代表する種族である。元々“神族”とは,神だけではなく,神の末裔の総称であり,亜種を含めてさまざまな種族をひっくるめたものを表していた。その中には,ロアのような変わった外見のものも含まれるが,フォノンは正真正銘の神々の純血種という設定。つまり神そのものというわけだ。
移動中も戦闘中も,はたまたエモートコマンドで寝てる間も浮いているというのは,実際にプレイしてみるとなかなか新鮮。
真に神々の末裔であるフォノンが,実際どのようにして戦うかが気になるところだが,このクラスは手に持つ“楽器”で攻撃を行う。
ただし,フォノンの本領は攻撃ではなく,数多く習得できるバフ/デバフスキルにある。これまでのCHUSEN2というと,基本的にソロプレイ寄りのクラスが多かったのでこれは新鮮。さまざまなバフで仲間の攻撃力や防御力を上昇させたり,HPの回復速度をアップするなど,サポート役が好きな人にうってつけといえそうだ。デバフのほうもなかなか強力だそうで,敵をマヒさせたりと,パーティでの戦闘ではこれまでとは違った役割を担う存在となる。
また,神族では,メインヒーラーとなるのも,このフォノンである。
もちろん,バフを自分にかけることで,ソロプレイでもある程度戦えるので安心してほしい。
エリア内の支配権を賭けて戦うPvPコンテンツ“領土戦”
CHUSEN2のストーリーでは“人間族vs神族”の種族戦争(RvR)が前提として用意されているが,残念ながら,神族はまだ十分に揃っておらず,種族間の大戦争の実現はもう少し先になりそうだ。今回の領土戦はそれとは異なり,ギルド(旅団)同士によるPvP(GvG)である。旅団に所属していれば,人間族でも神族でも分け隔てなく参加できるコンテンツだ。
大筋の流れを見ていくと,これまで冒険してきた人間族のエリア全体が,本アップデートを機に50の区域に再構築される。各区域を支配しているギルドに対し宣戦布告を行い,インスタンスエリア内で激突。勝利を収めたギルドが,区域の支配権を手に入れられる。領土を獲得したギルドは,定期的に税金収入などメリットがあるものの,今度は他ギルドからの挑戦を受ける側になるのだ。
50ある区域は,大きく“低,中,高”の3ランクに分類されており,それぞれGvGを繰り広げるインスタンスエリアが異なる。最大参加人数がランクによって“30名,40名,50名”となっているほか,マップの広さやNPCそしてモンスターの強さなどにも違いがあるようだ。
ちなみに,実装直後はPCのギルドが区域を支配していないため,NPC相手に宣戦布告を行うことになる。PvPよりも大分お手軽とのことなので,スタートダッシュを狙うギルドは,今から準備を整えておくとよいだろう。また,人間族のエリアの支配権が移り変わることになっても,ほかの一般プレイヤーは従来どおり普通に冒険できるので安心してほしい。
最初は,低ランクの地域を支配し,順次隣接する地域を攻略していくことになる。ゲーム内での低難度地域は「低」,街などが「中」,高難度地域が「高」となっている。
この領土戦は,毎週決まったスケジュールに行われる。毎週木曜の夜に宣戦布告の受付を行い,金曜の夜から日曜の夜にかけて,順次開催される。専用のウィンドウでタイムスケジュールを確認できるが,なにせ50もの区域があることから,数十分刻みでびっしりと埋まっている。数多くの領土を所持しているギルドにとっては,毎週末はアツい攻防戦が満喫できそうだ。
新規プレイヤーが「LEGEND of CHUSEN 2 -新世界-」を始める最大のチャンス
- 9月7日〜13日:専用サーバー設置
- 9月14日:大型アップデート「時を越えた聖戦」実施
つまり専用サーバーでは,正式実装よりも1週間早く,CHUSEN2のアップデート内容を体験できる。その場合,レベル1の新キャラを育成することになるが,さまざまなバックアップ体制が整えられているのに注目してほしい。
具体的には,獲得経験値が常時2倍,モンスターからのアイテムドロップ率も2倍,さらに,育成に役立つキャンペーンもいくつか予定されている。今回話を聞いたスタッフによると,この1週間頑張ってプレイすれば,レベル100に到達するのも不可能ではない,とのことだ。
確かに,どのオンラインゲームにいえることだが,全員が横一列の状態で始めるというのは,ほかでは得られない独特のワクワク感がある。初心者同士による横の繋がりもできやすそうだ。
さらに,種族戦でいずれ必須となるであろう神族でヒーラーを含む新規種族を,できるだけ早く,既存の種族と同等に育て上げるようにするための施策でもある。
そして繰り返しになるが,専用サーバーにて育成した新キャラ達は,9月14日のアップデート正式実装の際に,正式サーバーへと移動される。専用サーバーで新たに始めたような人でも,自分に見合ったギルドさえ見つけられれば,領土戦などのハイレベル向けコンテンツにも挑戦しやすいのではないだろうか。
「LEGEND of CHUSEN 2 -新世界-」の大型アップデート「時を越えた聖戦」は8月16日からテスター募集が行われる。募集要項やキャンペーンなどの詳細については本日の4Gamer誌上にて紹介するので,期待してほしい。
専用サーバーによる先行プレイ参加者募集ページ
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