連載
インディーズゲームの小部屋:Room#775「The Last Spell」
落とし物として警察に届いた現金が過去最高の約40億円だったと聞いて,あまりの金額にびっくり仰天している筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第775回は,Ishtar Gamesが開発した「The Last Spell」をご紹介。本作は,夜ごと押し寄せてくるモンスターの大群から人類最後の砦を守るため,決死の戦いを繰り広げるというシミュレーションRPGだ。そういえば筆者もうっかり1億円を落としちゃった気が(妄想)。
本作の舞台となるのは,何世紀も続く大戦を終わらせるべく,大魔術師ヘロニム・テラーが使った禁断の大量破壊魔法の影響で,奇妙な紫の煙に覆われてしまった世界。夜になるとこの霧の中から「クロウラー」と呼ばれるミュータントが出現して町を襲い,人類は滅亡の危機に立たされていた。
残された人々の唯一の希望は,この穢れを浄化するための最後の呪文,その名も“The Last Spell”を唱え,この世界からすべての魔法を永遠に消し去ること。しかし,その儀式は複雑で時間が掛かり,魔術師達が呪文を詠唱している間,彼らを守り続けなければならない……。
こうして,プレイヤーは町を守る指揮官となり,数名の英雄達を率いてモンスターの襲撃に立ち向かうことに。本作は,昼には破壊された施設の復旧や防御壁の設置などを行い,夜は町に押し寄せてくるモンスターの大群を撃退するために戦うというシミュレーションRPGだ。
昼間にできることはさまざまだが,その1つが英雄のレベルアップや装備の購入などを行って,キャラクターを強化すること。キャラクターのレベルが上がると,ランダムで提示されるメインステータスとサブステータスの中から好きなものを1つずつ選択し,能力を伸ばすことができる。
そしてもう1つ。忘れてはならないのが,町の再建と防衛力の強化だ。とくに,モンスターの侵入を防ぐ防御壁はしっかりと設置し,壊れたところがあれば修理しておこう。ほかにも,宿屋を建てることで新しい英雄を雇えるようになるなど,さまざまな施設があるので,資金と相談しながら少しずつ町を復旧させていきたい。
準備が整ったら,いよいよ夜間の戦闘パートへ。ここでの目的は,次々と押し寄せてくるモンスターを全滅させること。最初はわずか3名の英雄で数十体のモンスターを相手にしなければならず,戦闘は常にギリギリの状態で行われる。そのうえ,英雄の体力とマナは毎日完全に回復するわけではないので,なるべく損害を受けないように戦わなくてはならないから大変だ。
すべてのモンスターを撃退し,町の中心にある魔法陣を守り抜くことができたら,ようやく次の日を迎えられる。これを繰り返して,“最後の呪文”が完成するまでのあいだ町を守り抜くのだ。本作には,ほかにもさまざまな要素があり,全体的な難度も高めだが,それだけに胃に穴が開きそうな決死の防衛戦を生き残ったときは,かなりの達成感を味わえる。
そんな本作のPC版はSteamにて2800円で販売されているほか,PlayStation 4,Nintendo Switch版が各ストアで配信中。高難度のシミュレーションRPGを探している人は,ぜひ挑戦してみてほしい。
「The Last Spell」公式サイト
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(C)The Arcade Crew - Ishtar Games - 2021, all rights reserved.
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