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インディーズゲームの小部屋:Room#767「Children of Silentown(サイレンタウンの子供たち)」
最近は懐かしのロボットアニメのプラモデルが増えてきて,密かに喜んでいる筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第767回は,Elf GamesとLuna2 Studioが開発した「Children of Silentown(サイレンタウンの子供たち)」をご紹介。本作は,不気味な森に囲まれた町で暮らす少女が,森に隠された秘密を探っていくポイント&クリックアドベンチャーだ。作るヒマがなくても,ザブングルとかイデオンのプラモデルなんて買うしかない!
舞台となるのは,サイレンタウンと呼ばれる森の中の小さな町。この町では子供から大人まで,行方不明になる者が珍しくない。森には怪物が棲んでおり,昼間のうちは平和だが,夜になると不気味なうなり声が聞こえてくる。人々は自分の身を守るため,町での暮らしにさまざまな規則を設けており,ルールを破った者は人知れず怪物にさらわれてしまうのだ。
プレイヤーはそんなサイレンタウンに住む12歳の少女ルーシーとなり,行方不明になってしまった母親の手がかりを探すために,町やその周辺を調査することになる。基本的なゲームシステムは,気になる場所を調べてアイテムを入手したり,パズルを解いたりしながらストーリーを進めていくというポイント&クリックアドベンチャーでおなじみのもので,迷うことなくプレイできるだろう。
本作でまず目を引くのは,ダークでミステリアスな世界観にぴったりな,不穏な雰囲気を漂わせるグラフィックス。どの登場人物の顔にも黒目がなく,それを見ているだけで不安な気持ちにさせられる。不自然なのはこれだけでなく,大人達は誰かが行方不明になってもそれを仕方がないこととして受け入れ,探そうともしないなど,黒目がないのは“何か”からあえて目を逸らそうとしているからとも感じられる。
ルーシーは探索中に気になる音を聴くとそれを日記に記録し,メロディを作っていく。完成したメロディを誰かに聴かせると,その相手の心を覗くことができ,パズルで破れた心を修復してあげることで,それまで固く口を閉ざしていたことを教えてくれたりするのだ。また,メロディには人ではなく,特定の場所や物に対して効果を発揮するものもあり,それによってパズルの種類も変化する。
どのパズルもルールは単純だが,なかなかに頭を使わされるものが揃っており,遊びごたえは十分。さらに,本作はプレイヤーの決断によって結末が変化し,ゲーム内に隠された3つのノートをすべて集めないと見られないエンディングも用意されているので,ストーリーを楽しみつつ,じっくりと遊べるアドベンチャーゲームを探している人にオススメしたい。
そんな本作はSteamにて2900円で発売されているほか,PlayStation 4,PlayStation 5,Nintendo Switch,Xbox One,Xbox Series X|S版が各ストアで配信中だ。
「Children of Silentown(サイレンタウンの子供たち)」公式サイト
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