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インディーズゲームの小部屋:Room#736「Card Shark」
スウェーデン出身のロックバンド・EUROPEの代表曲「The Final Countdown」のMVがYouTubeで10億回再生を突破したことを祝してお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第736回は,Nerialが開発した「Card Shark」を紹介する。本作は,18世紀フランスの上流社会を舞台に,トランプのイカサマを駆使して王室に隠された秘密に迫っていくというアドベンチャーゲームだ。同じく公式MVが公開されているロックバラードの名曲「Carrie」も必聴!
本作の主人公は,何かの理由で言葉を発することができず,酒場でウェイターとしてこき使われている青年。彼はあるとき,客としてやって来た謎多き紳士,サンジェルマン伯爵に目を付けられ,そのカード勝負のイカサマの片棒を担いだことから,お尋ね者となってしまう。そしてサンジェルマンと共に追っ手から逃れた主人公は,そのまま彼の相方となり,フランス各地でさまざまなイカサマ勝負に挑んでいく……。
ゲームの目的は,サンジェルマンの協力者としてカード勝負に参加し,カードの盗み見やマーキング,不正シャッフルやカードの積み込みなど,ありとあらゆるトリックを駆使してサンジェルマンを勝たせること。ゲームプレイはミニゲーム形式のイカサマを行うことに特化しており,実際に自分でポーカーなどをプレイすることはなく,イカサマが成功した時点で自動的に勝利となる。
これらのイカサマは,例えば「ワインを注ぐフリをしながら相手のカードを盗み見して,その中で最も強い手札をテーブルの拭きかたでサンジェルマンに知らせる」といった具合に,複数の手順を組み合わせて実行する必要があるところがポイント。もたもたしていると相手の疑いメーターがどんどん上昇して,マックスになるとイカサマが発覚してしまうので,素早く正確に手順を実行しなくてはならない。
もし手順に失敗しても,相手の猜疑心が低ければ,いくばくかの持ち金を失うだけで済むが,イカサマがバレてしまったら,その結果は死につながる。しかし,死後の世界で死神に対価を払うか,イカサマ勝負で勝利すれば生き返ることができる。ここでさらに死神に負けると,今度は有り金すべてを奪われて現世に戻るか,死を受け入れてセーブデータまで消去するかを選ばされることになるので,慎重に行動しよう。
サンジェルマンが手ほどきしてくれる数々のイカサマテクニックはどれも驚くものばかりだが,フランス王室にまつわるスキャンダルに迫っていくストーリーにも要注目。彼はただ金儲けのためだけでなく,“12本の牛乳”と呼ばれる何らかの秘密を探る手段としてイカサマを利用しており,そのせいで命を狙われることも。命がけのカード勝負で,いかに冷静かつ正確にイカサマを成功させるか,緊張感あるプレイを満喫できる。
そんな本作のPC版はSteamにて2050円で発売されているほか,Nintendo Switch版がニンテンドーeショップで配信中。どちらも体験版が用意されているので,一歩間違えれば死が待ち構えるイカサマ師の世界に飛び込んで,ひりつくような勝負をしてみたい人は,まずはそちらからお試しあれ。文句なしにオススメです!
■「Card Shark」公式サイト
https://www.cardsharkgame.com/- 関連タイトル:
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