連載
インディーズゲームの小部屋:Room#713「FILMECHANISM」
先日の大型セールで,冬なのにホラーゲームをどっさり買い込んでしまった筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第713回は,Chemical Puddingが開発した「FILMECHANISM」を紹介する。本作は,ステージの「記録(レコード)」と「復元(リストア)」を駆使してゴールを目指す2Dパズルアクションだ。週末は部屋を暖かくして,冬アイスならぬ冬ホラーを満喫するぞ!
本作の主人公は,カメラ星人のレック。新しい星にやって来て,たくさんの写真を撮るぞ! と意気込むレックだったが,転んだ拍子に大事なゴールドフィルムを落としてしまったから,さあ大変。どこまでも転がっていくゴールドフィルムを見失う前に,すぐに後を追いかけよう!
レックには,ステージ上のギミックの状態を保存する「記録(レコード)」と,それを元に戻す「復元(リストア)」という2つの能力があり,これをうまく活用してレックをゴールに導くのがゲームの目的。例えば,行く手をブロックが塞いでいたら,まずその状態を記録し,ブロックを押して進んでから復元すると,あら不思議。ブロックが自分の背後(元あった場所)に移動して通り抜けられるという寸法だ。
記録の能力を使うにはステージに落ちているフィルムが必要で,1つにつき1回だけステージ状態を保存できる。これをどこで使うかが本作のキモだ。じっくり考えて記録しないとたちまち手詰まりになってしまうが,ボタン1つですぐにステージをやり直せるので,あれこれ試してクリアを目指そう。
ステージには,カギがないと開かないドアや,上に乗ると落下する足場など,さまざまなギミックがあり,ゲームを進めると次々に新しいギミックが登場する。各ワールドには,難度が異なる「NORMAL」「HARD」「HELL」の3つのコースが存在し,高難度のステージではパズルの難しさに加えてシビアなジャンプアクションが要求されたりと,歯ごたえ十分。まずは自分の腕前に応じたステージから攻略していくのがオススメだ。
もし,どうしてもパズルが解けないときは,ステージをクリアすると入手できるゴールドを使ってヒントをもらえるのが嬉しいところ。ヒントは段階的に用意され,いきなり全部ネタバレされないのも配慮が行き届いていて好感触だ。収録ステージは200以上とボリュームがあり,可愛らしい8bit風のグラフィックスと心地良いサウンドも魅力的なゲームに仕上がっているので,パズルゲーム好きな人はぜひどうぞ。
Steamでは,そんな本作のデモ版が公開されているほか,製品版が2050円で発売中。また,ニンテンドーeショップでNintendo Switch版も配信中だ。
■「FILMECHANISM」公式サイト
http://chemicalpudding.com/filmechanism/- 関連タイトル:
FILMECHANISM
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(C)Chemical Pudding Published by Phoenixx Inc.
(C)RYOCHAN COMPANY/Ryosuke
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