連載
インディーズゲームの小部屋:Room#604「Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜」
「インディーズゲームの小部屋」の第604回は,House Houseが開発した「Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜」を紹介する。本作は,平和な町にやって来た1羽のガチョウとなり,人々にいたずらを仕掛けるというゲームだ。とくに話題が思いつかないので,今回は前フリなし!
ゲームの目的はガチョウを操作して,平穏な暮らしをしている町の人にいじわるをすること。とは言え,華麗な後方宙返りを決めながら人間に体当たりしたり,猛スピードでガソリンスタンドに突っ込んで大爆発させたりといった無茶なことはできないので,突然ガァと鳴いたり,羽を広げたり,物をくわえて運んだりしながら,町に混乱をもたらすのだ。
町はいくつかのエリアに分かれており,お題となるいたずらを達成することで次のエリアに進めるようになる。まずは農園に侵入し,畑の手入れに精を出しているおじさんにちょっかいをかけよう。いたずらの内容は,急に水道の栓をひねってスプリンクラーを起動し,おじさんをびしょ濡れにしたり,隙をついておじさんの帽子をひったくったりと,まるで小学生の子供のようだ。
しかし,こちらはどこぞのヤギとは違って常識的なガチョウなので,力では人間にかなわないし,相手がその気になればたやすく追い払われてしまう。お題の中には,簡単に達成できるものもあれば,ひと工夫が必要なものもあり,どうやって目的を遂げるかというところにパズル的な要素がある。
町の人は,ガチョウに物を盗まれると取り返そうと追いかけてくるので,うまく誘導して,その隙に目的の物をかっさらったり,後ろから鳴き声を上げてびっくりさせたり,あるいは物陰に隠れてこっそり移動したりしながら,何の罪もない人達をとことん振り回してやろう。ガチョウに悪さをされても,追い払うだけでそれ以上は何もしない町の人や,小さな体で一生懸命いたずらを仕掛けるガチョウの姿が微笑ましく,なんだかほのぼのさせられる。
開発元のHouse Houseはオーストラリアのデベロッパだが,「いたずらガチョウがやって来た!」という副題からも分かるとおりゲーム内のテキストはしっかり日本語化されており,いたずらの内容がすぐに把握できるのが嬉しいところ。一度クリアすると,新たないたずらのお題が追加され,繰り返し遊べるゲームに仕上がっている。
そんな本作のPC版は,Epic Games Storeで1980円で発売中。またNintendo Switch版も,ニンテンドーeショップにて同じ価格で配信されているので,可愛らしいガチョウになってガァガァ鳴いてみたいという人は,ぜひどうぞ。オススメです。
■「Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜」公式サイト
https://goose.game/jp/- 関連タイトル:
Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜
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(C)2019 House House in cooperation with Panic.
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