連載
インディーズゲームの小部屋:Room#585「Gato Roboto」
毎年恒例の京都旅行(?)で,すっかりへとへとの筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第585回は,doinksoftが開発した「Gato Roboto」を紹介する。本作は,バトルスーツに乗り込んだ猫が,危険いっぱいの軍事施設を探索するという2Dアクションゲームだ。いつも通っていたお茶屋さんが無くなっていて,楽しみにしていたお茶が買えなかったよ……。
本作の主人公は,船長と一緒に宇宙船に乗っていた猫のキキ。宇宙をパトロール中に放棄された軍事施設を発見した船長が調査のため,その星への着陸を試みていたとき,キキが猫らしい気まぐれで何かのボタンを押したせいで,宇宙船が墜落。体の小さなキキはどうにか宇宙船から出られたが,船長は船内に閉じ込められてしまう。
こうなったら,もはや頼りになるのは自分だけ。船長と共にこの星を脱出するため,キキは施設に残されていたバトルスーツを装着して,危険がいっぱいの冒険に乗り出すことに……って,全部自分のせいじゃないか!
本作は「メトロイド」風の探索型アクションゲームで,キキは敵だらけの施設内を猫でも使えるバトルスーツに乗り込んで進んでいく。道中で襲い掛かってくるモンスターは,バトルスーツに装備された銃でやっつけよう。バトルスーツは施設内に隠されたモジュールを集めることでパワーアップし,障害物を破壊できるロケットを撃てるようになったり,2段ジャンプしながら攻撃もできるスピンジャンプが可能になったりする。
マップには,こうしたパワーアップがなければ先に進めない場所や,バトルスーツから降りないと通れないような細い通路もある。そんなときは生身で進まなければならないが,キキはこのとき攻撃手段がなく,敵に当たると一撃で死んでしまう。また,バトルスーツでは入れない水中でも,キキなら泳いで進むことができ,猫用の潜水艇まで用意されている。一体,何の施設なんだ……。
要所ではボスが待ち構えており,相手はなんと,キキと同様メカに乗り込んだネズミだ。このネズミはなぜか人間の言葉を話せるなど謎が多く,おまけに激しい攻撃を仕掛けてくる強敵でもあるので,見た目の可愛らしさにだまされてはいけない。
白と黒のキュートなドット絵が魅力的で,Steamのストアページには記載がないが,きっちりと日本語化されており,ユーモアたっぷりの会話を十分に楽しめるのも嬉しいところ。いわゆる“メトロイドヴァニア”系のゲームが好きな人なら,文句なしにオススメできる。そんな本作はSteamにて820円で発売中なので,どんな悪さをしても猫なら許しちゃうという人はぜひどうぞ。
■「Gato Roboto」公式サイト
https://www.gatoroboto.com/- 関連タイトル:
Gato Roboto
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