連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第797回「人間ドラマは面白いですから」
今回の五輪の何がキツいって,時差ですよ。競技が大詰めを迎える時間が深夜なので,何かを犠牲にして見る必要があります。まあ,シンプルに睡眠時間なんですけども。ただ,2週間という短い間なので,集中して駆け抜けたいと思います。
人によっては「なんでそこまでして見るの?」と思うかもしれません。ほかの媒体でも語ったんですが,五輪って基本的に4年に一度なんですよ。で,そこを目指してしのぎを削って,それこそ何かを犠牲にして勝ち取った人が集まる場所なんですね。
つまり,人間ドラマの塊なんです。そのスポーツをというより,人間の想いを見ている感じでしょうか。だから私は見てしまうんです。睡眠時間を犠牲にしてまで。言い方はアレですが,人間ドラマは面白いですから。
で,ですよ。先日,「三國志8 REMAKE」(PC / PS5 / Nintendo Switch / PS4)の公式生放送にゲストとして呼ばれたので出てきました。プロレスラーきっての三国志好き,光栄時代からのコーエーテクモゲームス好きですから,私は。
いいんだよ? 「トップマネジメント」の新作を出しても。いいんだよ? 令和のこの時代に「伊忍道」をリメイクしても。それくらい,スーファミまでの光栄作品はひと通り遊んでいると自認しています。
おっと,話が逸れるところだった。なぜ冒頭で五輪の話をしたかと言うとですね。「三國志8 REMAKE」も人間ドラマをテーマにした作品だからです。
三国志って聞くと,中国の国盗り合戦っていうイメージがあると思うんです。それはそれで間違ってないんですが,実は物語としての三国志って国盗り合戦の話ではないんです。戦乱の時代においての人間を描いた作品なんですよ。
もちろん,勢力争いの要素もありますよ。ただ,その時代に生きた人が何を思い,どういう志で戦ったのか。それを描いています。だから面白いんです。
コーエーテクモの「三國志」シリーズは,基本的に国盗りの要素をゲイムに落とし込んでいます。ですが,ナンバリング作品の中でも「三國志VIII」は異彩を放っています。なぜなら,いわゆる武将プレイができるからです。
国盗り合戦の場合,勢力のトップを選んで天下統一を目指します。ですが,武将プレイでは誰を選んでもいいんです。もちろん,トップも選べます。でも,ただのいち武将を選ぶこともできるんです。
で,それぞれの立場で出世を目指すもよし,のんびり暮らすもよし。そういった自由なプレイができるのが「三國志VIII」だったんですね。
そのリメイクが出るんですよ。2024年10月24日に。三国志好きとしては,楽しみでしょうがないわけです。だから,公式番組に呼ばれたのはとても嬉しかったんです。誰よりも早くプレイできるわけですから。
で,実際に実機をプレイしたわけですが,確かにプレイした感覚は「三國志VIII」でした。そりゃまあ,当然なのですが。ただ,登場人物は比べものにならないくらい増えています。
あと,武将ごとの「個性」がなくなり,その代わりに選ばれた有名武将には「奇才」という強力な特殊能力が与えられるそうです。それらの前作からの変化もあるんですが,なにより人脈が大切な作りになっているなと感じました。というのも,人間関係がある程度,可視化できるようになってるんですよ。
「三國志VIII」でも,一応の可視化はできました。ただ,「三國志8 REMAKE」はより具体的に相関図が見えるようになっています。
仲が悪い関係でも「自分が憎んでいる」と「相手から憎まれている」があって,それも目に見えます。そして何が憎いって,この相関図はプレイするごとに違うものになるであろうということ。つまり,同じ武将を選んでも,同じようなプレイにはならないということなんです。
具体的に言うと,イベントがけっこうな頻度で起こって,いろんな武将とランダムに出会うようになっているんです。越後谷和広プロデューサーに聞くところによると,いろんな武将で繰り返しプレイすることを想定しているので,「イベントはけっこう起こるように設計した」とのこと。
これは私が勝手に思ったことなんですが,結局のところ,飽きとの戦いになってくるんですよ。作業の側面もあるシミュレーションゲイムであれば,それは避けて通れない。だからこそ,なるべくそれを避けられるように工夫をしてるんだな,と感じましたね。
実際に番組内のプレイでも,思いがけない出会いイベントが起きたりしました。それとは別に,趙雲でプレイしていたんですが劉備,関羽,張飛の3人と義兄弟になるイベントが発生しましたし。
短いプレイ時間でもこういったイベントが起こるので,確かに飽きにくいのは想像できますね。とにかく,三国志の醍醐味である人間ドラマを味わうために設計されたゲイムなんだな,ということを実感する番組でした。
というわけで,今週はパリ五輪を通して人間ドラマを楽しんでいますってことと,「三國志8 REMAKE」はしっかりと人間ドラマを表現した作品だったというご報告でした。
あと,個人的にはプレイしてどの立場でも,天下統一が間近になったら何か事件は起こるのかどうかは気になりました。どうしても天下の大勢が決したときは作業になりがちなので。そこらへんもまた機会があれば聞いてみたいと思います。
いやー,楽しみになりましたね,実際にプレイしてみて。順次情報は出るようなので,チェックしておきたいと思います。
さて,この原稿を書いている今夜もサッカー日本代表の試合を見るために起きておきます。選手も私も頑張ってるんで! せっかくなんで,この期間限定のお祭りを楽しみたいもんです。
ではまた来週。来週は今よりもっと眠い状態で原稿を書いているんだろうなぁ……。
今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「eFootball 2024」
Nintendo Switch:「パワフルプロ野球2024-2025」
iOS:「プロレスリング物語」
iOS:「ロードモバイル」
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション」
|
- 関連タイトル:
三國志8 REMAKE
- 関連タイトル:
三國志8 REMAKE
- 関連タイトル:
三國志8 REMAKE
- 関連タイトル:
三國志8 REMAKE
- この記事のURL:
キーワード
(C)2001-2023 コーエーテクモゲームス All rights reserved.
(C)2001-2023 コーエーテクモゲームス All rights reserved.
(C)2001-2023 コーエーテクモゲームス All rights reserved.
(C)2001-2023 コーエーテクモゲームス All rights reserved.