男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ：第628回「敗因」

著者近影

　皆さんこんにちは。男色ディーノです。まずは恒例の私事から。
　去る日曜（2021年4月11日）に行われた大一番，レジェンド・秋山 準とのタイトルマッチでやっぱり負けました。悔しいねえ。人生，なるべく負けたくないんだけど，現実は厳しいもんで負けることだってある。っていうか，負けることのほうが多い。表面上，勝ってばかりに見える人って，たぶん見えてないところですごく負けてるんだと思う。
　では，負けないようにするためにはどうすればいいかというと，敗北から何を得るかということに尽きるんじゃないかと私は思っていて。ゲイムと人生の違いは実はそこにあって，ゲイムって基本的には勝って経験値を得るシステムじゃない。でも，実は人生は逆で，負けたほうがレベルアップのための経験値自体は多く得られると思うんですよ私は。
　まあ厳密に言うとゲイムは，勝った“報酬”としてレベルアップに必要な数値が与えられるだけなんだけどね。古くは“シレン系”最近は“死にゲイム”と呼ばれるような，ゲイム内で死を重ねることでプレイヤー自身がその経験を生かしてクリアに近付く，というタイプのゲイムも多いけどね。
　なので，死にゲイに関しての経験値のあり方は，人生と同じかなあと思っておる次第です。負けて，失敗して，そこから何を学ぶかっていうことなんでしょうね。とはいえ，私としてはそれとは別に勝利だったりの成功体験も多く経験しておいたほうが強くなれると思うのだけれど。
　まとめると，勝つにせよ負けるにせよ，結果から何を学ぶかってことが次に勝つためには必要で，負けた経験のほうが修正すべきポイントに気付きやすいってことかな。で，何が言いたいかというと。私が大一番に負けた原因をちゃんと洗い出さないと，次に戦ったとしても勝つ確率は低いって話なのです。

　で，私，思い当たる敗因が一つありました。しかも大きな要素。今にして思えば，そりゃ勝てんわっていう。みんなが私と同じ失敗をする前に教えたい。私の失敗から，勝ちをつかんでほしい。俺の屍を越えてゆけ。
　私が秋山 準に負けた要因すなわち敗因はズバリ！　引っ越しかなあと。みんなには「タイトルマッチの近くに引っ越しをするな」と言い遺したい。いや，死ぬつもりないけど。
　いやね，そこそこのストレスなのですよ引っ越しって。電気，ガス，水道の変更手続きをしなきゃいけない，区役所に行かなきゃいけない，郵便局で転送届けを出さなきゃいけない，免許証の住所を変更するために警察署に行かなきゃいけない。
　引っ越し業者だけでなく，引っ越しにまつわるいろんな業者さんからの営業電話がかかってくる。インターネットプロバイダ変更の営業ならまだ話は分かる。でも，賃貸物件を借りた直後だっていうのにマンション購入の営業電話がかかってきて，それを断ったらすぐダイヤモンドを購入するかどうかの営業電話かかってくるからね？　意味分かんない。
　……とまあ，このように引っ越しをするとなると，細かく面倒臭いことが山積みになるのですよ。荷造りとかその気にならなきゃ進まないし。なので，皆さんも大切なタイトルマッチに挑むときには，引っ越しの日時と重ならないようにお気をつけください。

　さて，そんなこんなで今週はようやくプレッシャーから解放されてゲイムに向き合えるようになったよって話です。ハッキリ言ってしまうと，腰を据えてゲイムをプレイする余裕がなかったよテヘ。
　まずあらためて手をつけるのは「モンスターハンターライズ」でしょうな。まだ，里クエをこなしている程度。なぜなら，先週まではプレイしていても出てくるモンスターが全部，秋山 準に見えていたからね。こりゃ精神衛生のためにもヤんないほうがいいな，と。
　そして，ちょうどこの原稿の掲載当日に発売される，「Winning Post 9 2021」（PC / PlayStation 4 / Nintendo Switch）に手を出すべきかどうかで悩んでる最中。いや，面白いのよ絶対に。なんだかんだで毎年プレイしているしね。ただ，原稿を書きながら悩み中。ほかのゲイムの動向次第で決めようかと。

　続いてスマホゲイムの部。4Gamer経由のお仕事で「今三国志」（iOS / Android）をプレイしたんだけど，今，プライベートでもヤってるわ。これがね，こう書くと失礼かもしれないんだけど，思っていたよりもしっかり面白いのよね。


　まあ言っちゃえば「三国志」のソーシャルゲイムではあるんだけど，描画力が半端じゃない。あと，内政でできることが多い。シミュレーションゲイム好きにとって押さえてほしいポイントが，しっかりと押さえられている感じ。
　いわゆる連盟に入っていないとソロではどうしようもないっていうゲイム性がネックではあるけど，幽霊メンバーでもいいんでどこかの連盟にさえ入っていれば，マイペースにチクチク内政が楽しめて，今のところ私はなんとなく毎日プレイできているわ。


　ガチャに必要な珠玉が，お金を使わなくてもそれなりにもらえるしね。現金で戦わないとどうにもならないってゲイムでは決してない。強い武将を引いてゴリゴリってゲイムではなく，むしろ地道な努力のほうが重要なので，そういうコツコツ積み上げていくタイプの三国志ゲイムが好きならば，ヤってみても良いんじゃないかしら。
　基本的に私は，仕事で関わったゲイムをこの連載で紹介するのは忖度感が透けて見えるから抵抗があるんだけど，面白いと感じたゲイムは紹介したいからね。このゲイムも仕事としてではなく，むしろ仕事としての関わりが終わってからも，しっかり遊んでいる程度には面白い。さすがに万人にオススメってわけではないけれど，シミュレーションゲイムの内政が好きな人にはいいんじゃないかしら。


　というわけで，今週は大一番に負けたけど人生は続くって話をお届けいたしました。生きていれば負けることもあるし，それでもゲイムはいっぱい出る。悔しくて悲しいけど楽しい。生きるっていいなって思いました。勝ちたい。だから，負けても生きている。また来週。

今週のハマりゲイム
PlayStation 4：「eFootball ウイニングイレブン 2021 SEASON UPDATE」「Zombie Army 4:Dead War」
Nintendo Switch：「モンスターハンターライズ」
iOS：「龍が如く ONLINE」
iOS：「今三国志」
iOS：「ウイニングイレブン カードコレクション」

■■男色ディーノ（プロレスラー）■■ ディーノ選手が所属するDDTプロレスは，今週末の4月18日に新潟・万代島多目的広場大かま大会「MAX BUMP 2021 TOUR in NIIGATA」を開催します。ディーノ選手はゴージャス松野選手の還暦記念試合（ゴージャス松野選手＆男色ディーノ選手＆平田一喜選手 vs. 上野勇希選手＆勝俣瞬馬選手＆MAO選手）に出場予定ですが，「還暦だろうとなんだろうとぶっつぶす」とのことでした。この日のタッグパートナーなのに。