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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第595回「『妖怪学園Y』が,『妖怪ウォッチ』シリーズの中で一番好き」
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印刷2020/08/20 12:11

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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第595回「『妖怪学園Y』が,『妖怪ウォッチ』シリーズの中で一番好き」

画像集#001のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第595回「『妖怪学園Y』が,『妖怪ウォッチ』シリーズの中で一番好き」

著者近影
画像集#002のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第595回「『妖怪学園Y』が,『妖怪ウォッチ』シリーズの中で一番好き」
 4Gamerが20周年とな関連記事)。
 おめでとうございます。
 そして,私のこの連載もどうやら13年以上続いているそうな。てっきり12年くらいかと思ってたのに。

 というわけで,4Gamerの半分以上を週一の寄稿という形で携わらせていただいてきたわけですが。この13年でゲイム業界もそうだけど,世の中そのものがけっこう変わったわよね。震災や台風などの災害があって,さらには疫病が蔓延して。まさかオリンピックの開催が4年に一度じゃなくなるなんて。当たり前が当たり前ではなくなるときなんて,ほんの一瞬のことなのよね。だから,ゲイムをヤれるうちにヤっておこう。あらためてそう思ったわ。そして,私がゲイム業界に対してできることと言えば,面白いゲイムをプレイしてここで紹介すること。
 プロレスラーである私は常々こう思っているの。「ここが世界の端っこでも真ん中でも,言い続けるしかない」と。プロレスって面白いのよ。でも,プロレスに興味を持てない人にいくら「プロレスが面白い」って言っても,なかなか伝わらない。それは私も分かっているの。ただ,それでも言い続けるしかない。「そんなに言うなら見てみるか」って思ってくれる人がいる可能性にかけて
 ゲイムも……というか,エンターテイメント全般も同じ。面白いと感じる人はどのジャンルにも一定数いるの。ただ,興味を持てない人も少なからずいる。そして,興味を持てない人には,いくら魅力を説明しても,なかなか伝わらないもんなのよね。それでも私は言い続けるわ。ゲイムは面白い,ってね
 なので,なるべくいろんなアプローチで叫べるように,いろんなジャンルのゲイムをプレイしたい気持ちはあるのよね。ヤりたいゲイムが多すぎてプレイしきれていないのが現状だけれども,なるべく。
 そして,言える場が与えられている限り,私はこの連載でゲイムの面白さを叫び続けるわよ。内容を信じてもらえなくても構わない。なんとなく読み流してもらっても構わない。ただ,私はゲイムを楽しくプレイして,純粋にそのときどきに思ったことをお伝えするようにはします。
 ということで,読者の皆様,編集部の皆様,ゲイム作ってくれる皆様,今後ともよろしくお願いいたします。

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 そんな感じで今週も叫びますよ。Nintendo Switch版「妖怪学園Y 〜ワイワイ学園生活〜」(※PlayStation 4版は近日発売予定)が面白い,と。これ,「妖怪ウォッチ」の新シリーズで,中高一貫のY学園を舞台とした学園モノなの。TVアニメでは2019年末にスタートしているから,ご存じの方も多いと思うけれど,私は過去のシリーズも含めてアニメは見ず,ゲイムだけでこのシリーズを楽しんできたのね。なので,私と同じような人に向けての説明になっちゃうんだけど……。
 妖怪ウォッチシリーズって,私は天下を取ったことのあるゲイムだと私は思っていて。ゲイムにおいて「天下を取る」という表現が何を指すのかは自分で言っておきながら正直分からないけれど,それでもそう思う。アニメやホビー業界とのクロスメディア戦略が成功し,TVアニメの主題歌が年末の紅白歌合戦でも歌われ,ゲイムに興味のない人もキャラクターの名前を知っている。そんなタイトル,なかなか生まれるものじゃないと思うのよね。
 その天下を取った妖怪ウォッチシリーズの新作であり,舞台や主人公を一新した妖怪学園Y。ここが私的には引っかかっていたのよね。なんでナンバリングで続けないで,ガラッと設定を変えたんだろう,と。そしてプレイしてみて思ったのよね。「なるほど,そういうことですか」と。

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画像集#012のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第595回「『妖怪学園Y』が,『妖怪ウォッチ』シリーズの中で一番好き」
 もう,ハッキリ言っちゃうわね。私,妖怪ウォッチシリーズの中で,この妖怪学園Yが一番好き。いや〜,面白い。何が面白いって,面白さの質を今までのシリーズから大幅に変えてきた点。今までって,妖怪にフォーカスを当ててたじゃない。でも,今作は違うのよ。妖怪も出てくるし,妖怪にまつわるストーリー展開ではあるものの,遊びの主軸は“学園生活”なのよ。
 朝は登校するし,夕方以降は家に帰るまでの自由な時間を気ままに過ごせる。ここが心地いい。極端なことを言うと,登下校がこのゲイムの一番の面白いところなの。でも,これってすごいことよね。登下校って,特殊な事情を抜きにしたら多くの人がほぼ体験していることで,そもそも共感性が高いのよ。ただ,そこを遊びにしてしまうって完全に盲点よね。登下校が楽しければ,そりゃまあ学園生活もおのずと楽しくなるわけで。いや,これは本当に恐れ入ったわ。
 妖怪ウォッチシリーズをプレイしたことがある人にこそ体験してほしいわね。妖怪ウォッチらしさももちろん残ってはいるけど,さらに先に進んだ印象。うん,ナンバリングじゃなくて新ブランドの第一歩ってことなんでしょうね。ここからまた妖怪学園Yが天下を狙うのよね。天下を取るにふさわしい出来だと私は思うわ。
 ビビるくらい種類がある生徒カードを集めるって要素もいいし,戦闘後に入手できるメダルがランダムの性能だから,結果,ハック・アンド・スラッシュ的な要素もある。とにかく楽しい。
 あと,細かい話をするならば,主要キャラでちゃんとツッコミ役を配置したのも今後に効いてくると思う。今までは主人公のケータがツッコミ役で妖怪がボケ役だった感があるけども,今回はそうじゃない。この役回りの変化によって,今までのシリーズとはテンポが変わり,ストーリー展開に新鮮さをもたらすんじゃないかしら。ま,ここに関してはキャラクターの好みになってくるから好き好きだとは思うけども。私は分かりやすくなったなと感じたわ。
 妖怪ウォッチのナンバリングじゃないから今作は気にしてないって人は損していると思うから,ぜひ味わってほしいわね。

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 というわけで今週は,一度天下を取った妖怪ウォッチがアプローチを変えてきて,それがしっかりと面白く仕上がっているぞって話でした。
 この20年で世の中もゲイム業界も変わってきてる。もちろん,4Gamerも。ただね,変わることが必ずしもいいことではないし,逆に変わらないこともそれ自体が偉いわけじゃない。いつの時代も人の世の中の主役は人なんですよ。人に喜んでもらえる,人が豊かに暮らせる。そのために変えたり残したりする。
 変わったことを嘆いたり,変わらないことに文句を言うのも違う。関わった人に少しでも楽しい人生を送ってもらえるよう,ヤれることをヤる。時代が,世の中が変わろうが,それはきっと変わらない。……という気持ちで,今後も週一で寄稿させていただければと思っております。今のところはね。
 というわけでまた来週。そしてまた20年後。

今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「Ghost of Tsushima」「バイオハザード RE:3」(バイオハザード レジスタンス」)
Nintendo Switch:「妖怪学園Y 〜ワイワイ学園生活〜」「eBASEBALLパワフルプロ野球2020
iOS:「龍が如く ONLINE
iOS:「ハンドレッドソウル
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,今週末の8月23日に東京・後楽園ホール大会「BLACK OUT presents KING OF DDT 2020 FINAL!!」を開催します。ディーノ選手は立花誠吾選手とのタッグで,坂口征夫選手&赤井沙希選手と対戦予定です。試合について聞いてみたところ「それより8月24日に『三國志14』の公式番組に出演するんだけど,ふなっしーと共演するみたい」とのことでした。
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