連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第526回「ニューヨークのホテルで」
オーソーリー! ついついニューヨークのクセが抜けなくてね。久しぶりに日本の空気を吸えて嬉しいわ。一週間向こうにいると,どうしても日本が狭く感じちゃうわよね。
あ,私,先週は仕事でNYに行ってきて,今週火曜日に戻ってきたの。そこで,向こうのゲイムショップにも寄ってきたのよね。今日はまず,そのときの話をして差し上げましょうかしらね,オホホホホ。
まず,ゲイムショップ自体があんまりなかった印象なのよね。たまたま私が通った道になかっただけかもしれないけど。でもどうにか見つけたゲイムショップは,レトロゲイムがいっぱい置いてあったわ。もちろん,最新のゲイムも扱っていたんだけど,それよりもゲームボーイだったりPCエンジンだったりのソフトが,より大きなスペースで並べられていたの。あと,店内のいたるところにNEOGEO miniが置かれていたのも印象的だったわ。
それと,やっぱり国民性なのか分からないけど,格闘ゲイム好きが多いんでしょうねえ。目立つところにはだいたい格闘ゲイムが置かれていたわね。
そんな中,,私が注目したのは「Yakuza 6: The Song of Life」。そう,海外版の「龍が如く6 命の詩。」ね。知識としては知っていたけれど,いざ実際に見てみるとビビるわね。タイトルに堂島の龍要素がいっさいない。ともあれ,英語でタイトルを付けようとなったとき,こうなるのはまだ納得できなくもないわね。逆に,YAKUZAから龍が如く……って発想はなかなかできないと思うけど。
もっとも,直訳して「Like a Dragon」じゃファンタジー作品っぽくなってしまうわよね。とはいえ,YAKUZAって……。パッと見だけで言えば北野映画か美少女柔道漫画か成り上がりロックシンガーだわ。いやー,ニューヨークでほっこりした。来て良かったと思えたわ。
あ,そういや読者にお土産を買ってこようかと思っていたんだけど,ニューヨークの物価がやたら高かったから断念したわ。だって,ペットボトルのドリンクが平気で500円を超えるのよ。食べ物も,一品で1500円以上は当たり前。カップラーメンでも500円を超える世界。その分,量は多いけども。
基本,金持ちが行く場所だと思ったわね。その一方で,ホームレスの人も多いの。これがニューヨークだけなのかアメリカのほかの州でもそうなのかは分からない。ただ,格差は確実に分かりやすい形で存在していて,それがアメリカの社会問題ではあるみたいだけど,そういう一面を実際に目の当たりにしたことで,日本とアメリカの違いを考えさせられたの。今暮らしている日本がどんな国なのか,それをあらためて知るためにも,海外のいろいろな場所に行ってみるのは有益なことなんでしょうね。
ほかにもいろいろとダウンロードしてアメリカ生活に臨んだわけだけども,結局プレイしたのは「ゾンビーズマンション」だったわ。いや,ゾンビの本場でもあるじゃないアメリカって。怖いのはイヤだなとも思ったんだけど,よくよく考えたら私,英語が分かんないのよね。たとえ泊っているホテルにゾンビに限らず幽霊が出たとして,英語で「うらめしや〜」的なこと言われてもこっちは分かんない。言葉が分かんなければ先方としても困るでしょ。
仮に夜中,ホテルで寝ているときに,泣き声が聞こえていつの間にか無表情の女性が部屋の隅にいても,何をしゃべっているのか分かんなければそんなに怖くない。何回か聞き直したら,あちらもイヤになるんじゃないかと思うの。「Don't you know my brains dropped anywhere?」って聞かれても,分かんなきゃ答えようがない。
私の経験からすると,こういうのって聞き返す行為が3回くらい続くと,相手も言葉で説明することを諦めるのよね。実際,今回の旅でもスーパーで3回ぐらい聞き返したら,ボディランゲージでコミュニケーションしてきたし。だから,幽霊の場合はこちらが英語が分からないとなると,たぶん諦めて消えると思うのよ。で,あー消えたなーと思ったら日本語で「私の脳みそはどこかって聞いてんのよ!」って耳元で。横を向いたら頭が潰れた女性が引きつった顔でこっちを見て狂乱しているわけ。怖くないよねー。って怖いわ!
でも安心してジョニー! ゾンビーズマンションは怖くないわよ! これ,よくできたパズルゲイムなの! プレイヤーはただエレベーターを動かすだけ! で,ゾンビから逃げてきた住人をエレベーターに乗せて脱出させるっていう,とってもシンプルなゲイムなのよ!
おいおいキャシー,それが本当に面白いのかい?
あなたはそう言うと思ったわジョニー。でもね,あなたも,一度始めたらもうやめられないわよ。なぜならムキになっちゃうのよ。このゲイム,最初のステージからクリアはできるけど全員を助けることがなかなか難しいのよ。
キャシー,じゃあ君はこのゲイムが面白い秘密は,適度に難度が高いことにあるって言うのかい?
そのとおりよジョニー。ゾンビのスピード,住人とゾンビの距離をうまく見極める必要があるの。その判断がうまくいったときには嬉しいし,判断ミスでゾンビに噛まれて住人がゾンビ化してしまったときには,「あ,ごめん」って思っちゃうのよね!
そいつはアメージングだねキャシー。操作はシンプル,でも常にフレキシブルな判断が必要とされるってわけだ。
そうなのジョニー。失敗するときは操作ミスっていうより,判断ミスのほうが多いのよ。だから「次プレイしたらうまくいく」って思えるわ。
キャシー,最高じゃないか! 操作がシンプルなうえに1ステージ5分もかからないのであれば,気分転換に最適だね! でも,気になるのは値段だよ。ほかにも面白いゲイムはいっぱいあるからね。
安心してジョニー。なんと,こんなにプレイしやすいゲイムなのに,プライスはなんと! 580円よ!
ワオ! なんてこった! そんなに安くて大丈夫なの? そいつぁ今すぐダウンロードだね!
……ってゲイムです。いや,本当に気分転換になったわよ。ぶっちゃけ,腰を据えて何時間もガッツリ遊ぶタイプのゲイムじゃないけど,ゲイムとゲイムの間にサラッとプレイするような,ある種,寿司でいうところのガリ的なゲイム。ぜひ。
てなわけで,この原稿の締め切りに追われながら,帰国後の時差ボケテンションで書いた今週のゲイムヒヒョーいかがだったでしょうか。来週はたぶんWinning Post 9の情報をお届けしようかと思っております。主に序盤うまくいきすぎて怖いって話を。ではまたSee you next week! Bye!
今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」
Nintendo Switch:「Winning Post 9」
iOS:「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」
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- 関連タイトル:
ゾンビーズマンション
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