連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第449回「TGS期間中に起こったことのまとめ」
それもそのはず,私はほとんど4Gamerブースでプロレスにつきっきりだったからね。いや,プロレスラーって何も考えずに「俺をゲームに出せ!」的なことをリング上で言ったりするのよ。だから,裏の控室で彼らを力尽くで止めていたの。
だけど私が裏にいないとき。つまり,リング上でMCとしてメーカーの人に話をうかがっているときには,ことごとくリングに出てきて「俺をゲームに出せ!」って言われてしまったわけ。要はリング以外にも戦いがあったわけね。
でまあ,木高イサミは「Travis Strikes Again: No More Heroes」にブレード・武者の息子として登場することになるとかならないとか,竹下幸之介は「北斗が如く」の敵役のオーディションに出るとか出ないとか,「Champion Jockey Special」に馬として出るとか出ないとか,なんかそんな具合に事態が動いてしまったりして,普段からこうしてゲイムメディアでゲイムのことを書いている私としては,少々気まずい思いをしている今日この頃だわ。
今回の出展は,スマホでVR体験をできるというものだったんだけど,アレはヤバい。何がヤバいって,存在感よ。ヘタにリアルになった感じではないの。VRになったところでもちゃんと「ラブプラス」の絵柄。そこの裏切りはないわ。
ホラ,私を含めたラブプラシストは,現実の女性から距離を置いた結果,あのフロンティアにたどり着いたわけじゃない。そこを完全にくみ取ってもらえているのよ。で,そのうえでカノジョの存在感が増していて,360度どこを向いてもラブプラスな世界がそこに用意されていたの。
で,カノジョ(私の場合は愛花)がしゃべっている感じや近付いてくる感じが新鮮なのね。これまでは携帯ゲイム機の中に住んでいる感じだったんだけど,VRで体験してみたら,自分がその中の世界にトリップした感じになる。実はこれって重要で,現実の世界にラブプラスの世界が入り込んでくるんじゃなくて,こちらがラブプラスの世界にお邪魔するって感じなのね。あくまで,現地で体験した感じは,だけど。
ただほら,基本的にはビデオゲイムって作られた仮想現実に入り込むっていう遊びでしょう? ゲイムのグラフィックスがリアルかどうかは実は二の次三の次で。面白い世界を作るうえでリアルさが必要ならばリアルに,そうでなければリアルである必要はないわけ。そういう意味で素晴らしいわよね。あくまでアニメチックなラブプラスの世界にこちらから入り込めるようになるわけだから。これは,今冬の配信開始が楽しみになってきたわ。現地で体験できたほとんどの人が,そう思ったんじゃないかしら。
というわけで,ゲイムショウでの唯一のゲイム情報をお伝えしたところで,今回のTGS期間内における私的最大事件をお伝えいたします。
えー,私が所属するプロレス団体「DDTプロレス」は,サイバーエージェントの100%子会社になりました! それが発表されたのが9月22日15:00。ちょうど私が4Gamerブースでの試合に出て,若手のJoy-conを握ってJoyしていた瞬間だったのね。実は,この話を聞いたのは発表の直前で。一部上場企業のニュースって,こうなんだな,と実感したわ。
ちなみにその翌日,4Gamerブースに来てくれた「戦国ASURA」(iOS / Android)を手がけているサムザップもサイバーエージェント系なので,結果的に親戚会社だったという。
ま,子会社になったからって何も変わらないらしいんだけどね。まだ分かんないというか,何が変わって何が変わらないかを把握しきれていないのが正直なところ。ただ,今のところはマイナスが思い浮かばないのは,幸いなことなんでしょうね。私としては,AbemaTVを運営している会社だから,そこら辺はうまく使えればいいなーとは思っているの。
プロレスだけじゃなくて,ゲイムもね。どちらも,好きな人は好きなジャンルだし,そういう意味では地上波ではなくAbemaTVとの相性がいいんじゃないかなって。ひょっとしたら,来年のTGSの4GamerブースでのプロレスがAbemaTVで配信されている! なんてこともあるかもね。いや,本当に今のところのただの願望だけど。
ただ,私としてはもし環境が許すならば,プロレスやゲイムの面白さを世の中に伝えるための努力はしようと思うわ。現状でゲイム業界と私をつなげるのがこの連載だけなんでね。まあそんな感じで一つ,今後ともよろしくお願いいたします。どうなるか分からんけど。
あ,先に言っておくとDDTプロレスのプロデューサーになって,サイバーエージェントのバックアップを得られるようになってって環境にここ最近でなったけれども,それだけで自分自身がレベルアップしたわけではないって自覚はあるので,そこは勘違いしないでね。
プロデューサーって立場も,バックアップしてくれる企業も,いわば強い武器を手に入れたってだけなのよ。だからこそ,その強い武器を使いこなすように,これから私はレベルアップしなきゃいけないんだな,と。
あくまで目的は,まだ知らない人にプロレスとかゲイムの面白さを伝えること。楽しんでもらうこと。そのための武器。今回の件でプロレスファンから「DDTはメジャーになった」なんて思われてるフシがあるけども。メジャーかどうかってそんなに重要なのかなあ。少なくともDDTプロレスはメジャーがヤってこなかったことをヤって価値を作ってきたのね。いわば“逆張り”の価値。
で,今回コンテンツとして価値を見出されたのはその“普通のプロレス団体ではヤらないこと”なわけで。だとしたら,その部分は手放す理由がまったくない。
ちょっと話はそれるけども,9月24日はゲイムショウの裏でDDTの後楽園ホール大会があって,それをさっそくAbemaTVで中継していたんだけども。視聴者のコメントで「プロレスレベルが低い」「他団体のほうが上」的なものが散見されたらしいわ。別にいいの。見ている人がどういう感想を持っても。見る人が増えるってことは,粗探しの目にさらされることでもあるわけだから,当然その覚悟もしなくちゃいけない。だからそこはいい。
ただ,初めて見た人の興味を削ぐのはいただけない。業界を大きくしましょうよ。コメントに何を書こうが自由だし,好き嫌いがあるのも当たり前だけども,だからこそ愛が試されるってことは知ってほしいわ。
なぜゲイムの連載でこの話題を出したかというとね,これはゲイムファンにも同じことが言えるから。ほかを悪く言って自分の好きなモノを上げるヤり方は,一般的に好かれない。「この輪に入りたくない」って印象になっちゃう。だから,自分がスッキリしたいがために言う悪口は,結局自分が好きなモノのイメージを下げているってことを知っていてほしいわ。そんなことで人生の楽しみを減らしたくないじゃない。プロレスもゲイムも。
うん,話がそれたわね。なので,DDTプロレスの武器でもある“逆張り”の思想は変わらないよってことです。だから,メジャーかどうかって私個人はそんなに気にしてないって話。私個人としても,逆張りでも順張りでも,面白そうだったらヤってみる。このスタンスは変わらない。プロレスもゲイムも,この連載もね。
という感じでキレイにまとまったところで,来週からはまた通常営業。ほとんどゲイムショウの話をしていなくて恐縮です。また来週。
今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「New みんなのGOLF」
PlayStation Vita:「GOD WARS 〜時をこえて〜」
Nintendo Switch:「ARMS」
ニンテンドー3DS:「スナックワールド トレジャラーズ」
iOS:「クラッシュ・ロワイヤル」
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