連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第352回「コンプレックス」
38歳ゲイレスラー男色ディーノです,こんにちは。
私,中学時代にプロレスを見始めたのね。で,大学時代に学生プロレスをヤって,気付いたらプロレスで飯を食ってる。でも,私がこうしてプロレスで飯を食えてるのって,シンプルに言ってしまえば,世の中にゲイレスラーがいないからなの。いや,厳密にはゴロゴロいるのよ。私調べだとプロレスラーの8割がそっちだから。でも,カミングアウトした状態で,本能をリングでさらけ出している人がほかにいない。だから,選ばれた人しか上がれないと言わ続けてきたリングに,上がることができているわけ。
私はそこを誇りに思っているし,現状はこれでしか飯が食えないわけだから,そこを否定するわけにはいかないんだけれども。やっぱりコンプレックスはあるわよね。選ばれしプロレスラーに対して。
例えば,目的地があるとしましょう。で,その目的地にたどり着くためには,狭き門をくぐり抜けなきゃいけない。正面突破の場合はね。私の場合,狭き門をくぐり抜けずに,抜け道から目的地に来たわけだから,正面突破した人に対してコンプレックスがあるのよ。
まあ,そのコンプレックスこそが武器だったりもするわけだけどね。なぜならそれは,他人とは違うということにもつながっているわけだから。他人と違うことで悩む人がいる。他人と同じことで悩む人もいる。私に言わせれば,どちらも使い方次第で武器になるからいいんじゃね? って感じ。
コンプレックスを持つのは仕方がない。だって人間だもの。あとは,持ってしまったコンプレックスとどう付き合うかだと思うのよね。何か問題があったときに,コンプレックスのせいにすりゃ納得できるでしょ。自分がね。全部ではないけど,世の中に存在するほとんどのコンプレックスは,他人からするとどうでもいいことだから。言い方は冷たいけど,誰だって他人のコンプレックスなんざ,知ったこっちゃない。
結果を求められる仕事に関しては,とくにそう。コンプレックスを客観的に見て,武器にできるならすればいい。武器にならないなら,無理しない。これでいいんじゃないかと私は思っている。
で,ここまでは比較的大きめのコンプレックスの話だったんだけど,ゲイムに関するコンプレックスも私にはあるの。人生においてそこまで大きくはないけれども。
それはね,なぜだかブームに乗れなかった人気シリーズがあるってこと。ハッキリ言っちゃえば,「ポケットモンスター」(以下,ポケモン)について,一切詳しくないのよ。……ほらね,どうでもいいでしょ? コンプレックスなんて,他人にとっちゃどうでもいいって,さっき言ったじゃない。まさにこのこと。
世の中でゲイムと言えばポケモン,子供に与えておけば喜ぶものと言えばポケモンって時代があったじゃない。完全に乗り遅れたわよね。いや,乗り遅れたというよりも乗れなかったよね。「ポケモン言えるかな?」って聞かれても,「言えません」としか答えられない。これ冗談でもなんでもなく,ピカチュウカイリュウヤドランピジョンまで。それ以降は一切頭に入ってない。なぜかは分からないわ。
ちゃんとソフトを買ってプレイしてみたこともあるの。実際に多くのプレイヤーがハマって,ブームになって,すごい売り上げを記録して,今でも高い人気を誇っているわけだから,基本的には非の打ち所のないタイトルだと思う。そこは認めてる。というか,そもそも自分に合わないからといって,そのタイトルを否定するのは違うと思っているしね。単に自分の好みとはちょっと違ったというだけの話だから,否定したいわけじゃないの。
話は逸れるけど,自分の好きなものを誰かが「好みとは違う」と言ったとき,「否定された」と感じてしまう人がいるのは分かる。その気持ちはよく分かる。でも,人の好みはそれぞれだから,合わない=否定ではないのよ。それこそコンプレックスの悪い発露。
で,ゲイムにはいろいろあって,人もいろいろいて,それらが全部ぴったり合うなんてことはないわ。合わないときもあるんだから,合わないときに意見の違う人に対してどうするか。
若い人は知らないかもしれないけど,「ディアブロ」がブームになった時期があるの。PCゲイムで。今思えば,オンラインゲイムの先駆けともいえる存在だったんじゃないかしら。でもね,私,乗れなかったのよ。そのブームに。これは単純に経済的な理由で。当時,大学生だった私にとって,PCを買うってけっこうな覚悟と出費が必要だったの。今ほどインターネットも普及してなかったしね。だから,気になりつつもプレイすることはなかったわけ。
で,ある程度経済力もついて,ゲイムの連載を持ってる今,PlayStation 4でPlayStation Storeを覗いていたら,このゲイムが目に留まった,と。今までも目にしていたかもしれないんだけど,なぜか最近になって気になったのね。そして大学生の頃を思い出したの。あの頃,熱心なゲイマー達がこぞって遊んでいたというのに,手の届かなかったゲイム。その最新作を今,こんなに簡単に遊べるようになるなんて……。
およそ15年近く抱き続けてきたコンプレックス。こんなきっかけがあって,初めて思い出す程度の小さなコンプレックス。このうらみはらさでおくべきか。……やっぱり他人からしてみればどうでもいいわね。
まあ,そんないきさつがあって,プレイしてみたわけです。そして,ブームに乗り遅れ,ちっぽけとはいえ長年のコンプレックスを払拭するための戦いを始めた私の目の前で繰り広げられた光景とは……!
珍しく次週に続きます。なぜなら思いのほか面白かったから。思い入れ補正がかかっているのもあるかもしれないけど。もう一週間プレイしてみて,じっくりと語りたいと思いますよ。なので,ひとまず今週はこんなところで。また来週!
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「ディアブロ III リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション」「ウイニングイレブン 2016」
PlayStation 3:特殊なDVD ※死亡確認→復活予定
PlayStation Vita:「不思議のクロニクル 振リ返リマセン勝ツマデハ」
PSP:「サモンナイト5」
Wii U:「Splatoon(スプラトゥーン)」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜」
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- 関連タイトル:
ディアブロ III リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション
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(C) 2014 Blizzard Entertainment, Inc. All rights reserved. Diablo, Reaper of Souls, Ultimate Evil Edition, Blizzard, and Blizzard Entertainment are trademarks or registered trademarks of Blizzard Entertainment, Inc., in the U.S. and/or other countries. All other trademarks referenced herein are the properties of their respective owners.
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