連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第340回「自分ルール」
文字通り自分だけのルール。法律とか,条例とか,マナーっていうルールは,言ってしまえばみんなのルールなわけ。でも,自分ルールは自分の中にしか存在しない。だから,誤魔化そうと思えばいくらでも誤魔化せるし,ねじ曲げようと思えばいくらでもねじ曲げられる。作るのも自分で,守るのも自分。しょうもないことから,生きていくうえで守り通したいことまで,全部自分が勝手に生み出した規則,それが自分ルール。
そんな自分ルールについては,この連載でも何度か触れたことがあるけども,結局人生って,自分が満足できるかどうかだからね。他人と比べて勝っていようが負けていようが,自分が満足できてなきゃ意味なんてないわけ。で,自分の満足のために必要なのが,自分ルールってやつなの。
例えば,私の自分ルールは「カンニングはしない」。私の周りだけかもしれないけど,小さい頃,みんなカンニングをしたことがあったらしいのよ。でも,私はそれだけはヤるまいと決めていたの。そういう意味でだけ言えば,私は自分に勝ったと言えなくもないわね。
ただ,あの頃から20年近く時を経た今の私の考えで言うと,カンニングをしてでも答えを導き出そうって姿勢だけは,評価してもいいんじゃないか? って気はするのね。答えって,必ずしも覚えていなくていいの。忘れても,頭の中に入っていなくても,答えにたどり着くことが重要なんだから。どうせ,生きていくうえで本当に必要なことは,詰め込まなくても勝手に覚えるしね。
こう書くと,私がカンニングを推奨してるみたいにとらえられかねないので補足をするけども,いわゆるテストって,あくまでテストという競技なのよ。競技である以上,ルールに則って行われなければならない。だから,反則はしてはいけない。そういうことだと私は認識してるわ。
いや,テストで高得点が取れる人,これは本当にすごいと思うわよ。だって,競技人口が一番多い競争で上位にいるわけだから。確かに甲子園優勝もすごいけど,それって野球部だけの大会じゃない。でも,全国一斉テストは全高校生が参加してるからね。そこで上位になるのはすごいことよ。
ただ,すごいのはすごいけれども,それがすべてではない。結局はそれもこれも自分ルールなのよ。自分で目標を立てられるかどうか。自分でルールを作って,それを守れるかどうか。答えにたどり着くために必要な道筋を,自分で作れるかどうか。とはいえ,自分ルールが独りよがりだと,それはそれで他人から評価されづらい。他人に評価されたいなら,他人に良い影響を与えるような自分ルールを作って,それを守る。
そういえば,他人が自分を評価するときって,案外その人が設定している「自分ルール」と照らし合わせて判断してるんじゃないかなって,私は思っているわ。
ここまで相変わらずゲイムに関係のない話で恐縮だから,もう一気にショートカットして本題に入るけど,私には最近,「スマホゲイムを同時にプレイするのは2タイトルまで」って,自分ルールがあるの。要はそのことを言いたいがために,自分ルールについてもったいつけて語ってきたんだけどね。
一つは前にこの連載でも紹介した「東京カジノプロジェクト」(iOS / Android)。これ,まだプレイしているし,飽きる気配が一切ないわ。ちなみに有料アイテムを買ったことない。で,もう一つを今週は紹介しようかと。それは「サカつくシュート!」(iOS / Android)。要は,「サカつく」のスマホ版ね。
プレイするきっかけは,ちょっと前にお仕事でサカつくシュート!の公式動画番組に出演したからなんだけど。出演にあたって,事前にプレイしておこうっていう,私の真面目さが出てしまってね。元々サカつくシリーズは大好きだし。で,プレイしてみたんだけど,これがまあ想像していたよりも面白いのよ。
ニンテンドーDSでリリースされた「サカつくDS タッチandダイレクト」に感覚的には似ているかしらね。スマホゲイムにしては,っていう言い方は失礼だけど,サッカーの試合展開がしっかりしているのよ。試合中の操作も,大まかには4種類の作戦指示と,あとは試合展開に応じてシュートとプレスの指示をするだけ。めちゃくちゃ簡単。
まあ,指示しかできないってことは選手が勝手にプレイするってことでもあるんだけど,正直に言うと選手が思い通りに動いてくれないという不満はあったりするわ。でも,「そういうもんだ」という割り切りさえできてしまえば,時折まか不思議な行動をする選手達が可愛く見えてくるのよね。
選手を育てるのも楽しいし,選手を集めるのも楽しい。サカつくの楽しさをちゃんとスマホに落とし込んでいるような印象ね。リアルなシミュレーション的な楽しさをごそっと排除しているのも,この場合は吉と出てる。その結果,スマホとの相性が非常に良いゲイムに仕上がったのかな,と思ったわ。
で,ケツ論から言うと……お金を使っちゃったわよね。自分ルールに反して。というのも,「コンシューマからスマホに派生したタイトルには,なるべくお金を使わない」っていうのも,自分ルールだったの。私はあくまでコンシューマ版のファンとして,スマホ版も軽くたしなんでおきますね。っていう姿勢を崩したくないというか。
でも,お金使っちゃったよね。もちろん無料の範囲でもマイペースにチームを成長させられるのよ。でも,やっぱいい選手が欲しいじゃない。手に入ったいい選手を育てるの,楽しいじゃない。で,こんなに楽しませてくれているゲイムに対して,お金を投じなくてもいいものかって思っちゃうじゃない。結果,お金を使っちゃうじゃない。
それに私ね,ほかのプレイヤーに勝つためにはお金を使わなきゃいけないみたいな風潮には抵抗があるの。でも,他人と争うのがメインじゃなくて,あくまで自分のチームを作るっていうゲイム性だからこそ,お金を使いたくなったのよ。完璧に自己満足の世界だけど,自分ルールを破ったうえでも,ちゃんと満足できているから問題はないの。
えー,簡単に言うと,今週はゲイレスラーがサカつくシュート!をお金を使いながらプレイしているっていう,第三者から見たら激しくどうでもいい情報をお伝えしただけ。いるよねー,聞かれてもいないのに自分の昨日のスケジュールを教えてくる人。そんな感じ。
ただ,面白いか面白くないかで言えば断然面白いから,サカつく好きはプレイしてみていいかもしれない。イベントも豊富だし,プレイ感覚は軽いし,基本は無料だし,なんとなーくプレイする分にはけっこうオススメできるゲイムよ。お金は使わなくても,けっこうレア選手を手に入れられるしね。
さて今回,自分ルールを破ってしまって思うのは,それに縛られ過ぎるのも良くないんじゃないかなっていうことですよ,ええ。まあ,要は楽しめて後悔しなければ,それは決して無駄ではないのだから。人生,楽しむためにある。自分ルールも楽しむために作る。でも,縛られてはいけない。自分ルールは,たまに見直すことも重要。より楽しむために。
……以上,今週は自己正当化のためのお話でございました。こういう日もあるさ。だって,人間だもの。また来週。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「トロピコ 5」
PlayStation 3:特殊なDVD ※死亡確認→復活予定
PlayStation Vita:「不思議のダンジョン 風来のシレン5 plus フォーチュンタワーと運命のダイス」
PSP:「サモンナイト5」
Wii U:「ゼルダ無双」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「大逆転裁判 −成歩堂龍ノ介の冒險−」
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜」
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- 関連タイトル:
サカつくシュート!2019
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