連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第263回「無駄を楽しむ」
どういうことかというとね? 人間って,そもそも何のために生きているのか分からないじゃない。これは人生で急激に成長を遂げる年齢,いわゆる思春期あたりにぶち当たりがちな人生の壁なんだけど,まあまあ本質を突いた問いだと思うのよね。「答えが明確じゃない」って意味で。
そう。人間が何のために生きてるか。その答えなんて,ほとんどの人には分からない。で,答えが分からないまま,なんとなく生きていく。暫定的には「生きるために生きていく」という,分かるような分からないような答えを出して,結局分からないまま時を過ごしていく。
何のために生きているか分からないから,とりあえず自分がどう生きたいかを決めて,それにしたがって人生を歩んでいく。目標に到達できることもあれば,できないこともある。ダメだったらダメで,その都度,別の目標を立てて生きていく。
多くの人は,そうやって今ここにいる。言い換えれば,「人間が何のために生きているのか」という,あの頃にぶつかった問いと答えに,あえて目を向けないようにして生きている。何のために生きているか分からない以上,何をもって時間の無駄とするかも分からない。食べる,寝る,排泄する,生殖する。これらの時間は生きていくうえで無駄ではない。おそらくだけど。そのほかの時間はすべて無駄かもしれないし,無駄ではないのかもしれない。
まあ,ここまで引っ張っておいてなんだけど,そんなもんどっちでもいいけどな。私が言いたいのは,無駄で何が悪いんだってこと。無駄と思えば無駄だし,無駄じゃないと思えば無駄じゃない。それだけの話。
ところで,別に隠してたわけでもないけど,実は私,先週体調を崩して寝込んでいたのね。寝込んでいたということは,つまり一日の大半を布団の中で過ごしていたというわけ。でね。眠っていられる時間はいいのよ。でも,いくら体調が悪いからといっても,一日中眠っていられるわけじゃない。体調が悪いのに眠れない時間,これがまあまあ無駄な気がするのね。
体調が悪いわけだからトレーニングもできないし,そもそも体調が良くてもトレーニングはしないし,原稿を書こうにも本を読もうにもTVを見ようにも,最終的には身体と気持ちが動かないし,そもそもボーっとしてて内容が入ってこない。
で,結局ボーっとしながらでもできるゲイムをプレイすることになるんだけど,据え置き機だとちょっとゲイム感が重すぎて気持ちが乗らないわけ。となると活躍するのが携帯ゲイム機……って思うじゃない? そうじゃないのよ。最近の携帯ゲイム機のゲイムは,なまじ据え置き機と遜色ないほどクオリティが上がってしまってる分,弱った体と心にはちょっとヘビーだったりするのね。
そこで,今回の寝込みで活躍したのがスマートフォン。普段から私は,仕事以外の電話やメールやメッセージなどのコミュニケートが無いタイプの人間だと思っていたんだけど,今回体調を崩して痛感したわね。友達がいないんだなって。そして気付いたわね。何人かから,LINEで私のIDがブロックされているということに。
そもそもブロックされるほどマメに連絡を取っていないのにブロックされる切なさたるや。LINEの普及で,既読無視による言いがかりがちょっとした社会問題になってるらしいわね。でも,既読無視よりもたまーに送ったメッセージがいつまでたっても既読にならないほうが傷つくし,よっぽど社会問題化しそうなもんよ。
元々LINEはあんまり使っていないっちゃ使っていないけど,たまに送ったメッセージが読まれないのはあまりにも……おっと危ない。また自分の殻に閉じこもるところだったわ。私の友達のいなさはまあいいとしましょう。
端的に言うと,スマートフォンのゲイムなのですよ,私の寝込んだ時間を埋めてくれたのは。寝ながらプレイできるし,そこまで難しいものでもない。今までは,どうしても据え置き機や携帯ゲイム機と比べて「軽すぎる」って思っていた節があるスマホ用ゲイムだけど,それはあくまでゲイムゲイムしたゲイムが好きな人からの視点であって,そこまで重いゲイムを必要としない人にとってはスマホ用ゲイムも十分ゲイムなのよね。そんな当たり前のことに気付いたわ。
もともと「Winning Post」シリーズは好きで,今度発売される「Winning Post 8」(PC / PlayStation 3 / PlayStation Vita)も100%買うんだけど。スマホ用のこのタイトルもしっかり面白かったわ。何がいいって,よくある「カードを集めてどうこう」っていうタイプのゲイムじゃないのがいい。
もちろん,収集要素もあるのよ。でも,それはまったくもってメインの遊びじゃない。Winning Postシリーズの面白いところをとらえて,スマホ用に軽量化している点が特徴かしら。というのもね,Winning Postシリーズの面白さって,結局は「優秀な馬を生産できるかどうか」なわけ。
近年のシリーズ作品は,現実の競馬史を遡るといったストーリー性もあるんだけど,それも「競馬史を変えるような馬を生産する」という楽しみ方につながっているわけだから,根幹にあるのはやはり「生産」なのね。そこがうまく再現できてる。評価が高い馬が出来れば嬉しい。このあたりは,まったくブレていない。
そりゃ,ついつい有料アイテムも買うわよね。もちろん,無料の範囲でもいい馬は生産できるわ。いい感じで運の要素もあるしね。有料アイテムは,何かを集めるために必須なものではなくて,いい馬を生産するため,もしくは馬を育成するため,あるいはレースでいい結果を出すためのもの。収集欲に訴えかけているわけではなく,ゲイムに直結している。まあ結局のところ,有料アイテムを使ったほうが有利ではあるんだけど,無料のままで楽しむ方法はいくらでもあるわ。
この部分はね,正直,好き嫌いが分かれると思うの。ただ,私個人の感想としては,主に生産のためにであれば,抵抗なくお金を払える。そういう選択肢の提示ができているのも,このゲイムの素晴らしいところだと思っているの。体調を崩して寝込んでいる人にはとくに,100万人のWinning Post,オススメです。
さて,今週は珍しくスマホ用ゲイムの紹介をしたわけだけども。あ,確かに私はコーエーテクモゲームスのゲイムは好きだけど,だから紹介したってわけじゃないからね。Winning Postが題材だったからプレイしようと思ったのは確かだけど,実際に遊んでみて面白かったから紹介したいなって思ったの。その証拠ってわけでもないけど,「100万人の信長の野望」は無料のまま遊んでる。武将集めにお金を使うのは,ちょっと気が乗らないなあっていうのがその理由。ヤってはいるんだけど!
ちょっと前の私もそうだったんだけど,「形のないものにお金を払う」という行為に抵抗がある人もまだ多いと思うの。でも,これも時間と同じで,無駄と思えば無駄だし,無駄じゃないと思えば無駄じゃない,という考え方に至ったわ。払った金額に対して自分がそこから何を得るか。それこそが対価ってやつなんじゃないかと思うわ。
今後,ゲイムに限らずいろんな「無形のデータを買う」時代になっていく。その中で,「自分がそこから何を得ようとしているか」を,しっかり考えてお金を投じることが無駄(と思ってしまうこと)を無くしていくことにつながるのかなーと思わされた一週間でございました。
簡単に言えば,無駄を楽しめるメンタリティがあれば人生楽しく生きられるって話です。身体には気をつけつつ。また来週。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 3:「信長の野望・創造」
PlayStation Vita:「サカつく プロサッカークラブをつくろう!」
PSP:「サモンナイト5」
Wii U:「The Wonderful 101」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2」
Xbox 360:「Minecraft:Xbox 360 Edition」
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- 関連タイトル:
100万人のWinning Post(Mobage版)
- 関連タイトル:
100万人のWinning Post(GREE版)
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