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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第217回「運命は変えられるのか」
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印刷2013/02/21 11:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第217回「運命は変えられるのか」

画像集#001のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第217回「運命は変えられるのか」

著者近影
画像集#002のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第217回「運命は変えられるのか」
 まずいことに気付けばもう2月半ばも軽く過ぎつつあり,1年の8分の1が終わったというのに,いまだ2013年に慣れていない中,PlayStation Vita値下げの報(関連記事)を聞いて複雑な気分の男色さんですコンニチハ。
 一瞬,「ちょっと待ったれよ!」っていう気にはなったけど,よくよく考えたらPS Vitaの発売は2011年12月だから,発売から1年とちょっとが経っているのよね。
 ハードの値下げって,これまでの歴史を振り返ってみても,たいていいつかはあるもので,言ってみれば思春期に少年から大人に変わる瞬間だから,我々のような発売日購入組としては,粛々と受け入れなければならない通過儀礼のようなもんなんでしょうな。
 だからね,発売当初に買った人は壊れかけちゃいけないわ。壊れていいのは,ごく最近買った人。そんな人には同情するしかない。本当の幸せ教えてあげたいわ。

 ところで幸せって何だろうね。バレンタインデーやらホワイトデーやらって何だろうね。私にとって,そのイベント自体はどうでもいいんだけども,2〜3月にかけての期間,コンビニでチョコを買いにくくなる風潮だけは,何とかしてもらいたい。
 プロレスの控室でも,この時期はとくに格差が見られるからね。他人事ながら,残酷な季節だと思うわ。もらったらもらったで気を使うし,もらえなかったらもらえなかったで,なぜか負けた気がするじゃない。あげるほうにしても,あげたい気持ちがあるかどうかに関わらず,何となくとりあえずという感じであげなきゃいけない空気だしね。
 だからアレって,義理というよりも儀式チョコよね。経済効果とかはさて置き,バレンタインデーおよびホワイトデーって,一般市民レベルで得をしてる人はいるのかしら? もし得をしている人がいるとしたら計算高い人だけじゃないかしらね。ちょっとした手作りチョコを何人かに渡しておけば,1か月後には末端価格数倍で回収できるという噂だからのう。都市伝説かもしれんが。

 とまあ,ここまでが前フリ部分なわけだけれども。要するに運命なのよ。PS Vitaを買うタイミングや,チョコをもらえるような人生を送れているか,そんなスペックに生まれたかどうかなど,すべては運命。持って生まれたモノ。
 誰でも生きていたら,人の運命について考える瞬間って絶対あると思うのよ。人間の一生は最初から全部決まっていて,そのとおりにしかならないのか? それとも,自分の力でいくらでも変えることができるのか? 今,自分がしている努力も,すべては運命によって報われたり無駄になったりするのか? 今ここで努力しようがしまいが,結局のところ結果は運命で決まってるんじゃないのか?
 こうやっていろいろ考えちゃう。今ここに自分がいる意味や,人間が何のために生まれてくるかについても。そしてたどり着くの。これ,考えるだけ無駄じゃないか? ってことに。そりゃそうよね。たとえ運命で決まっていたとしても,それを知る術がないから結局は生きるしかないんだもん。

画像集#003のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第217回「運命は変えられるのか」
 というわけで,今週は「神様と運命革命のパラドクス」を紹介するわ。序盤をプレイした感じだけでいうと,このゲイムのテーマもきっと「運命を変える」って部分だと思うの。
 私はこういうテーマのゲイムが好きだから,その部分だけでも語り尽くせるんだけど,ここはひとまずゲイムの紹介をしておくわね。
 私がこのゲイムを買うことでゲイムショップの店員さんから「ギャルゲー先生」の二つ名を与えられたように,見た目の雰囲気はそれっぽいイメージ。
 でも,ゲイムとしてはダンジョンを探索するタイプのRPG。思いっ切り分かりやすく例えるならば,風来的な感じ。ダンジョンから戻るとレベルが1に戻るのも風来的な。地面に見えない罠があるのも風来的な。だから,プレイ感覚は風来坊に試練が与えられるようなイメージを持っていただければ。なので,それ系が好きな人には全面的におススメできるわね。

画像集#004のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第217回「運命は変えられるのか」 画像集#005のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第217回「運命は変えられるのか」
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画像集#008のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第217回「運命は変えられるのか」
 一方で,日本一ソフトウェアに対して持つイメージとしては,やっぱり超絶なヤり込み要素だったりするわけじゃない。もちろんそういう部分でも裏切られないわよ。
 私,日本一ソフトウェアのヤり込みの何が好きって,ヤり込めばヤり込むだけ成果が蓄積されていくじゃない。そこがたまらなく好き。イヤ,たまるから好きなんだけど,たまらなく好きというのは言葉のあやで,私自身はいつもたまっているというか,これも言葉のあやで,そんな自分もまた好きなんだけど,ああややこしい!
 ヤり込み系にも種類があって,早解きやハイスコアといった,ただひたすら記録に挑戦する競技系と,レベルを極限まで上げたりゲイム内の色々なものを集める自己満足系の2種類があると私は思っていて,日本一ソフトウェアのそれは完全に後者。とにかく底がないの。ヤればヤるほど自分のキャラクターが強くなるのよ。そこが好き。
 競技系のヤり込みは記録が出るか出ないかで,記録が出たらほかの人からも素直にスゲー! って思われるんだけど,自己満足系はほかの人から褒められにくいの。時間をかけたら誰でも出来ちゃうから。でも,自己満足だから他人がどうとかは関係ない。自分が納得できるかどうかのヤり込み,そこが好き。
 では,風来系のゲイムと,この神パラの何が違うのか? というと,ウインドカム……あ,風来ね,以下めんどくさいんでウイカムって略すけども,ウイカムは一度ミスして死んでしまうとデータとしては何も残らないじゃない。
 でも神パラはレベルは1に戻りながらも,自分の強さは蓄積されて成長がデータとして残るの。だから,プレイすればするほどデータとして強くなる。そして,武器もステータスも,ある程度は自分の思うように成長させられるの。そこが面白い。勘違いしないでね。どっちが優れているかって話じゃなくて,神パラには,そういう面白さがあるってだけのこと。
 で,ゲイムスピードというかリズムがとてもいい。繰り返しプレイのためのゲイムスピード。この疾走感は,快適を通り越してやや快感ですらあるわ。ついついプレイし続けちゃう。そういうゲイム。
 なので,見た目で判断しちゃダメ。私は面白いゲイムをプレイしたくてこのゲイムを買ったのです! そして,まんまと面白かったのです ! 分かりましたか店員さん? ギャルゲー先生じゃなくて面ゲー先生なんです私。

画像集#010のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第217回「運命は変えられるのか」 画像集#011のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第217回「運命は変えられるのか」
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 というわけで,今週は神パラを紹介したわ。本当はこのゲイムのテーマであろう,「運命を変える」まで掘り下げて語りたかったんだけど(ゲイだけに),まだそこまではプレイしてないから,本当にそういうテーマなのか判明してないわけで,そんな状態で語るのもアレだから,今日のところはこれで勘弁したりますわ。
 ただ,「シンデレラは本当に幸せなのか」という着眼点には単純に舌を巻いたし,当たり前と思っていることが果たして本当に当たり前なのか,というメッセージも心に響いたわ。
 ともかく,私には「運命はもう決まっていて変えることができない」のかどうかの答えを知らない。だけど,そんな私でも知っていることがあって,それは不運や不遇を運命のせいにしないで,「運命を変えたい」と思いながら生きていったほうが,自分のステータスが蓄積されて人生が面白くなるってこと。ヤり込み甲斐のある人生のほうが自己満足できるしね。
 ひとまずは,可愛い女の子が2次元で描かれたパッケージのゲイムは,あの店で買わない。これを守ることで,運命と二つ名を変えていけたらな,と私は思っているわけであります。ではまた来週。

今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 3:「神様と運命革命のパラドクス
PlayStation Vita:「限界凸騎 モンスターモンピース
PSP:「グラス ハート プリンセス
Wii U:「ZombiU(ゾンビ U)
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
ニンテンドー3DS:「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
Xbox 360:「トロピコ4 日本語版

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手は,2月24日(日)にDDTプロレスの新木場1stRING大会「Dramatic 2013 February Special」に出場します。当日のディーノ選手は「NAKAZAWA7」というテーマで,中澤マイケル選手をはじめとした7人よる何かをやるようですが,それが何かはさっぱり分かりません。そして2月26日(火)には,草月ホールで開催されるお笑いイベント「スター妄想カードバトル『スタモン』」に出演し,オードリー春日さんと対戦するそうです。この二つについての意気込みを聞いてみたところ,「そんなことより今,ラーメンの鬼こと佐野 実さんらしき人とすれ違ったわ!」と無駄にテンションを上げていました。
  • 関連タイトル:

    神様と運命革命のパラドクス

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