連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第205回「2013年の抱負」
そんなわけでこんにちは。男色ディーノです。
えー。35年生きてきて,最近ようやく気付いたことがあるんだけど……私って才能が無いわ! 何がって,世の中のイベントに対して意識を切り替えて対応していく才能が。正直なところ,ちょっと前までは「クリスマス? フハハン 興味が無いわ!」的な強がり方をしていたんだけど,違うのよきっと。厳密に言うと,私の意識は興味の有無にすら至っていないの。
むしろ,まったく意識が切り替わらない。だから世の中の浮かれイベントのリズムについていけない。ちょっと前までハロウィンで騒いでたじゃん! 気付いたらもうクリスマスか! ヤってられるか! と,こういう流れ。
これはね,決してスカしてそういうことを言ってるんじゃなくて,実際にそんな気分になれないっていうだけなのよ。あ,勘違いしないで。世の中の浮わついた空気に対して反感を持っているわけじゃない。もういい大人だし,そういう時期はとっくに過ぎてしまったの。でも,だからといってそれに乗れているかといえば,決してそうではない。
乗れたら楽しいのは分かっているし,乗ることが恥ずかしいって気持ちも,ゼロにこそならないけど,年を重ねるごとに薄れてきた。でも,乗らないというかむしろ積極的に乗ってみたい気持ちはある。なのに現状,乗る乗らないってところにも到達していない。
要は,「あーそういえばそろそろ」的な感じなのね。急いだら乗れる! って感じじゃなくて,いつ出発かそもそも分かってない。これぐらいセンスが無いんですよ季節感の。だから,もう決めたの。アラウンド40の今年のこのタイミングで。サイクルが早くてついていけないのであれば,もういっそ開き直って,世の中のイベントを一個飛ばしでヤっていきゃいいじゃんって。
だから今だと,クリスマスを通り過ぎて新年を迎える気になっておくの。クリスマスなんて目に入らない。コンビニに行くとしきりにケーキの予約やってるけど,何それ? クリ・スマスなのか,それともクリス・マスなのかどっち? いずれにしてもガンダムの登場人物っぽくなるので,掘り下げるのはやめておいたほうが良さそうなのも,クリスマスマジックか。
というわけで,私は来年の抱負を先回りして考えておくわね。
これでイクつもりよ。
というのも,この連載は,もちろんプレイしたゲイムをゲイレスラーの視点から紹介するっていうものなんだけど,正直,プレイしたゲイムの良い部分を見過ぎてきたと思うのね。もちろん,それ自体はいいことだと思ってる。胸を張れる。けれども,良い部分ばかりに目を向けすぎて,悪い部分がちょっとくらいあっても,そこには目を向けなかったことだって,認めなきゃいけないわ。
それはどうなんだ,と。世界を基準に考えたときに,こんな態度ではいかんぞ,と。「あっちもこっちも両方仲良くやりましょうよー」ってのが今までの私。でも,2013年の私は違うね。敵味方をハッキリさせるわ。何なら,昨日まで味方していても,新作がアレだったらいくらでも敵になる。そういう決意をしたの。とくに理由はないんだけどな。
ということを踏まえて,今週はあるタイトルを紹介するんだけどね,最初からハッキリと言ってしまいます私。私は「三國志」のナンバリングタイトルが大好き。……ここまでが今までの私だけど,今までの私サヨウナラ。2013年の私は,もう一言添えてやるわ。
とね。これぞニューイヤースタイルの私。
どういうことかと言いますと,三國志のナンバリングタイトルに比べて無双シリーズの印象がチャラいのよ。そして,無双シリーズの新作はしょっちゅうリリースされるのに,三國志の新作はめったに出ない! 悔しいから,無双シリーズのことなんか応援しない! そう決めたの。
どうせ真・三國無双に無理やりシミュレーション要素をくっつけたんでしょ? って思ってたけどね,けっこうシミュレーション的にしっかりしてるじゃないの。もちろん,ナンバリング三國志ほど数字を管理するわけじゃないけどね。むしろシンプルでとっつきやすいじゃねーか,と。
ともかく,内政にせよ軍備にせよ,コマンドを選んだ効果が分かりやすいのは悪くないわね。基本的に1か月に1コマンドしか選べない点も,心地いいゲイムテンポを演出するのに一役買っているしね。個人的には防衛戦の概念があるのが気に入ったわ。例えば15分間敵の攻撃を耐えきれば防衛とか。闇雲に勝つだけじゃなく,負けない戦い方も選べるっていうのが,シミュレーション好きにはグッとくるわね。
あとは,特殊な条件で差し込まれるイベントムービーも三国志好きとしてはテンションが上がる。例えば呂布と戦場で出会ったときとかね。これがあるとないとでは,三国志の疑似世界を遊ぶ際の感情移入度に雲泥の差が出てくるでしょう。
全体的には,無印の無双とEmpiresで,遊びの質における別の面白味をうまいこと表現しやがったな,と心から思うわね。このEmpiresに関しては,アクションとシミュレーションをうまく融合させやがっているわ。こう言えば分かりやすいかしら。止め時がわからないの,このゲイム。面白い上にテンポもいいもんだから,ついついズルズルとプレイしてしまうのね。
私は無双なんて敵だと思っているし嫌いなんだけど! 無双シリーズファンはほっといても買うんでしょうけど,三國志のナンバリングシリーズが好きな人こそヤってみて損しない気がするわね。敵だけどな!
……もう……いいですか? 私,好きですEmpires。三國志シリーズに比べてチャラいと思っているのは事実だけど,とくにキャラがチャラいのは必要悪だってことぐらい分かってるです……そもそも“悪”でもなんでもないですし。キャラを立たせなきゃいけないからどうしても極端になるのは仕方が無いですし,コスプレしやすいようなデザインになるのも仕方が無いんです。
そういう楽しみ方を提示してるだけであって,悪いことは何一つない。いいじゃない。ナンバリングも無双も両方好きで。やめましょうよ,どっちのほうが優れているかどうかなんて決めつけるのは。プレイしてみて面白ければそれでいいじゃないですか!
自分に合えば両方プレイしたっていいんです! NOと言えなくったっていいんです! だって私,日本人だもん。日本人が日本で連載を書いているのに,なんで世界に合わせにゃならんのだ! あっちもこっちも両方仲良くやりましょうよ。
本当の敵は,ゲイムで遊びもしないのにゲイムの悪い点ばっかり指摘する人達でしょ? 他人に直接迷惑をかけない限り,趣味に優劣などないんですよ。だから,私は三國志も真・三國無双も,両方好きです。でも……三國志のナンバリングタイトルも,もうちょっと頻繁に出てほしいなーなんて。
というわけで,新年を前に真・三國無双6 Empiresをプレイしてみたわけですが。2013年の抱負をあらためて発表して今週は締めさせていただこうかしら。
これで一つ。要するに,気になるゲイムがありゃプレイするし,プレイしたゲイムに面白いと思うポイントがあればそれを紹介する。これまでと一緒。そんな感じでまた来年。その前にまた来週。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 3:「真・三國無双6 Empires」
PlayStation Vita:「地球防衛軍3 PORTABLE」
PSP:「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「BRAVELY DEFAULT」
Xbox 360:「トロピコ4 日本語版」
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- 関連タイトル:
真・三國無双6 Empires
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