連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ / 第112回:「2011 新年想定問答集」
著者近影
時が経つのは早いもんで,もう2011年になったわね。とはいっても,まだあんまり2011年ってことにピンと来てないのよ。私の感覚では,最近ようやく2010年に慣れてきたところだったのに,あいつケツ巻いて逃げちまいやがったわ。根性無しが! せっかく可愛がってやったのに! 1年損した気分よ。
そんな感じでちょっと前までは,あれほど先だと思っていたアナログ放送が終わる年になってしまったわ。地デジの準備はいかがかしら? 私はアパートの契約更新で大家さんに地デジアンテナを希望したら,意外とあっさり工事してくれたわよ。去年,私は一体何のために室内アンテナおよびtorneを購入したのかしら。
でも,torneに関していえば,PlayStation 3の操作感でテレビ番組を録画できるのは,実は便利なんじゃないかと思っているわ。だから,ハードディスクレコーダーを持ってない人は,ひとまずtorneを使ったらいいよ。私みたいにあんまりテレビ番組に興味がない人間にはtorneがあれば十分。
結局,東京に来て一応買ったVHSのビデオデッキも2〜3回しか使ってないもん。きっと地デジの放送もそんなもんよ。ハードなテレビっ子は,もうすでにハードディスクレコーダーの一つや二つは持っているだろうしね。この期に及んでレコーダーを買ってないって人は,たぶん地デジになったところで使わない。なので,素直にtorneをどうぞ。
さて,私の4Gamerにおける連載も,今年で早……早……は……あや? ……あれ? 何年目だっけ? ……まあ何年目かなんだけど,意外と長寿連載の類になってきてるのよ。
これもひとえに読者の皆様のおかげだと思わなきゃいけないんだけど,今日はここら辺の所にメスを入れて考えてみようかと思うの。正月明けだし丁度いいでしょ。
あ,先にいっておくけど,今回はこれといって新しいゲイムは紹介しないわよ。今回は年の始めというドサクサにまぎれて,これを機に言っておきたいことを言うって回。だから,情報という意味では何一つ得るものはなく,かつ流れ解散なんで,好きなタイミングで別の記事読んだほうがいいわよ。
ま,それをいったら最初からこの連載に有益な「情報」が含まれているかなんて,ちょっぴり自信がないんだけどね。いちゲイであり,いちプロレスラーである一人のゲイマーが,気になるゲイムをプレイしてどう思ったか,っていう……ただそれだけの連載ですから。
ただし,この連載では面白くないゲイムを「クソだ」ということは基本的にはない。一応,いちゲイレスラーのゲイマーでもそれくらいのプライドは持ってるわ。理由は簡単。「クソゲー」は一番安い表現だから。
素人さんはいいのよ。本当に思ったことを思ったように語ればいいわ。お金を出してゲイムを買ったんだったら,面白くないことを面白くないという権利はあるでしょ。
ただし,ゲイムを紹介する立場の人の場合は,面白くないと感じたならば,それがどのように面白くないかを説明しないといけない。それを「クソゲーだ」という一言で済ませてしまうのは,その人が何にも果たすべき仕事をしていないことになるの。誰だって言えるじゃん,そんなこと。だから,私はそれはやらない。
話を戻しましょうか。そんな,ただの一介の中堅ゲイレスラーがゲイムについて思ったことを語るだけの連載が続けられるのは,直接的にはぶっちゃけ私に連載スペースを与えてくれている編集部のおかげなのね。
でも,編集部が私を使おうと思ってくれるのは,私の連載にも読者がいるからであって,そういう意味ではやはり読者のおかげなのかもしれないわ。ここまでは誰でもたどり着ける。しかし! 私が考えたいのは,むしろここから。
誰か「なぜ,読者はお前の連載を読むのか」
男色「タダだから。大丈夫。私も身の程は知ってる。私の記事が有料になったら,誰も読むことはないでしょうよ。そこら辺の分別はついてるわ」
誰か「では! なぜタダなのか」
男色「そもそも4Gamerの情報がタダだから」
誰か「タダより高いものはないんじゃないのか?」
男色「でもタダのほうがいいでしょうが」
誰か「それじゃあなんでタダなんだ?」
男色「情報を知りたいゲイマー,情報を提供したいパブリッシャ,それを仲介する4Gamer,すべての利害が一致してるからじゃないですかね」
誰か「じゃあこの連載でも,その三者の利害が一致してるのか?」
男色「いやいやそんなこと知りませんがな」
誰か「あれ? ひょっとして考えるのめんどくさくなってる?」
男色「そんなことないっすよ!」
誰か「じゃあ現実を受け入れようよ,君は読者の望むことを書けているのか?」
男色「分かんないっすよ!」
誰か「おやおやとうとう逆ギレかい?」
男色「そんなにいうんだったら,こっちもいわせてもらいますがね,読者の望むものって一体何なんですか,それが分かるんだったら書いてますよ。でもね,読者には読者の数だけの思いっていうのがあるんですよ。確かに情報は正確なほうがいいし客観性を重視したほうがいい。でも私が書いているのはいちゲイマーとして思ったことなんですよ。ゲイムをプレイしてゲイムに感動して,その感じたことを私の言葉で読んでくれているゲイマー達に伝えたいんです。本当に。私はゲイム作りに携わっている人を尊敬してるんです。私が好きなゲイムってものは,人を幸せにしたり楽しませたり考えさせたり,逆に何も考えなくてもボーっとできたり行きすぎた場合には恋をさせられたり,それはもう素敵なもんなんです。ゲイムがプレイできるってだけでも,日本に生まれて良かったなって思ってるくらいなんですよ。4Gamerって崩して読むと『ゲイマーのため』って意味でしょ。私はとてもいい名前だと思ってますよ。だから私の連載では,せめてゲイマーにゲイマーとしての意見を伝えるように頑張りたいんですよ。もちろん読者だけじゃなくて自分のためにもね。だって私もゲイマーですから。だから,私は私なりに4Gamerを表現してるんですよ!」
誰か「……その言葉を待っていたよ」
男色「え?」
誰か「その言葉を聞けただけでもこの一見不毛なやりとりにも意味があったってもんだ」
男色「先生!」
先生「もうお前は大丈夫だよ,一人でやっていけるな」
男色「先生,まだ自分は先生なしでは……」
先生「何をいってるんだ,その気持ちがあればお前はまだまだやっていける,ではさらばだ!」
男色「先生,先生ーー!」
……っていう感じで新年一発目の連載を始めてしまっていいものなのかしら? まあ,私を含めたすべてのゲイマーのために,今年も一つよろしくお願いしますってことでどうでしょう。ではまた来週より通常営業で!
あ,そういえば,今さらながらあけましておめでとう! 今年もヨロシクね!
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