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    印刷2010/03/04 16:50

    連載

    男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ / 第70回:「ゼッコーチョー!!!」

    男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ
    第70回:「ゼッコーチョー!!!」

     

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    著者近影

     最近の私はゲイムに関しての調子がいい。というのも,ヤるゲイムヤるゲイム全てが面白いのよ。振ればヒット。運というより,選球眼がいいと言ったほうがいいのかしらね。ゲイムを選ぶときには,アンテナがビンビンに勃ってるのが自分でも分かるわ。
     天才バッターは「絶好調時には,バッターボックスに入ればボールが止まって見える」的なことをよく言うけど,天才ゲイマーである私は,絶好調時にはゲイムショップに入ればゲイムが安い価格に見えて仕方がない。もしくは財布に金があるように見えて仕方がない。それが今。

     

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     まずはPlayStation 3用のゲイムから。先週も紹介した「HEAVY RAIN -心の軋むとき-」を,結局ひととおり最後までプレイしたんだけど,後半のたたみかけが想像以上に凄かったわ。
     あんまり書くとアレだから書き過ぎないけど,クライマックスですべての線が繋がるシーンがあるのね。その時のヤられた感と言ったら! 犯人が誰かという部分では,ミステリー小説ではよくありそうな話なんだけど,ゲイムであれをやったのが凄い。
     イヤ,厳密には過去のゲイムでもああいう犯人はいたんだけど……あああ,ダメだこのまま書き続けたら口が滑ってしまうわ。まだプレイしてない人にとっては百害になるから話題を変えるわね。
     ともかく,ゲイムでしかできない,というかゲイムであることを逆手に取ったストーリー展開だということは……言ってもいいよね?
     PS3ユーザーは是非プレイを。先週も似たこと言ったけど,今一度。序盤にぶつかる操作方法の違和感さえ乗り越えられれば,あとはエンディングまでノンストップよ。
     ヤり捨てには定評がある私が,この手のゲイムなのにもう一度プレイしたくなったほどのおススメ度,と言えば分ってもらえるかしら。分からないかもね。でも本気でおススメ。

     

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     次はPSP用の「GOD EATER」。私は,体験版では遊ばなかったクチなんだけども。
     だって,モンスターを狩る感じじゃん? 多少のアレンジが加わったところで,結局はアレなんじゃん? 正直,そう思っていたわ。でも,今となってはそう思って敬遠していた,あの頃の自分を殴りたい気分でいっぱい。
     確かに,凄く大雑把にいえばあんな感じだったわよ。でもね,あのゲイムの何が面白いかを分析,抽出して,そこを強調してる感じ。その上で,こうだったらいいなって思っていたところが,見事に良くなっている。
     で,世界観は完璧に別物だから,ゲイムとしてきっちり違うものに仕上がってるのね。理屈抜きで面白いわ。そして,目を覚まさせられた。このゲイムに。
     そもそも,何かのゲイムに似ているっぽいということだけでは,このゲイムをプレイしないでいいという理由にはならないのよ。それだと,プロレスを「だってやらせなんでしょ?」的な理由で見ない人と同じだわ。何をもってやらせなのか分からないから,その議論は置いておくけども,やらせかどうか,ひいては●●っぽいかどうかってことは,それを自分が避ける理由にはならないのってわけ。
     ほんと,ただの食わず嫌いってやつね,GOD EATERだけに。食ってから嫌いになれ,と。そう思うわ。危ないところだった。私を正しい道に戻してくれてありがとうGOD EATER! そしてちゃんと面白くてありがとう。

     

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     Wii用では,「スーパーモンキーボール アスレチック」をオススメしたい。
     誤解を恐れずに言えば,プレイしていて大学時代に遊び倒した「マリオカート64」を思い出したの。4人同時対戦が珍しかった当時,あれはホントに楽しかった。プロレス研究会のメンバーが毎日,我が家に集まって,それこそモンキーのように遊んだものよ。
     ファミコンの「マリオブラザーズ」が実は対戦ゲイムであるように,マリオカート64の楽しさも,実は対戦にあったと私は思っているの。ゲイムとしての本筋であるレースがあって,その上に対戦がある。そして,その両方のクオリティが高かったのよね。
     スーパーモンキーボール アスレチックも,それと同じ。キャラクターのモンキー達が洋物のアニメのような雰囲気なのも,私の中でのマリオカート64とのシンクロに拍車をかけるというか。
     今,Wiiで一番のバラエティレースゲイムは,このスーパーモンキーボール アスレチックなのではないか。世界中に向けて,そう問いかけてみたいところね。
     あと,どうでもいいけど,ワールドクリア時に出てくるスタッフロールでも,プレイヤーが操作してちょっと遊べるっていう要素が個人的にお気に入り。こういう,客人をとことん楽しませようとする姿勢にはとても好感が持てるわ。
     操作は全然難しくないし,その気になりゃとことんやり込めるし,パーティーゲイムとしてとってもおススメ。

     

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     最後はニンテンドーDSの,「不思議のダンジョン 風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ」(以下,シレン4)。
     実はここだけの話,DS用のシレンだと「不思議のダンジョン 風来のシレンDS」(以下,シレンDS)にはアホのようにハマった私だけど,「不思議のダンジョン 風来のシレンDS2 砂漠の魔城」(以下,シレンDS2)では,どれだけカタナを鍛えても火迅風魔刀にならないところが,個人的に許せなかったのね。

     プレイしてない人にはよく分かんないのを承知で説明すると,カタナってのは比較的手に入りやすい武器で,それを鍛え続けたらかなり強い武器に変身するの。シレンDSでは。それがシレンDS2ではなくなっていた,と。それが許せなかったの。なんで進化ではなく退化してしまったんだ,と。
     ……まあ,要するにシレンDS2でカタナを+30くらいまで鍛えたとき,ようやくそのことに気付いて心が折れたってだけなんだけどね。

     こんな自分勝手なトラウマがあって,今回のシレン4は心配してたんだけど。ケツ論から言うと,全く問題なかったわ。シレンはちゃんと進化してる。
     何がいいって,武器,盾が戦闘回数に応じて育つのがいい。シレンの醍醐味の一つに武器や盾に対する感情移入っていう部分があると思うんだけど,この武器,盾の成長システムによって,ちゃんと可愛く思えるのよ。武器や盾への感情移入度はシリーズで一番じゃないかしら。
     あとは,ヤり込みに対する喜びがいかほどか,なんだけど,これはまだプレイし始めたばっかりだから何とも言えないわね。
     新要素の昼/夜の概念も個人的には嫌いじゃない。要するに,昼と夜とでは戦う方法が変わるってことなんだけど,今のところ邪魔な感じではないので,そのシステムもうまくシレンっぽく仕上がってるってことなんでしょうね。
     合わない人には合わないかもしれないけど,おおむね受け入れられると思うわ。シリーズファンは押さえといて間違いはないわよ。

     

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     今週はこんなところ……なんだけど。

     …。
     ……。
     ………忘れてる。何かを忘れてる気がする。2年くらい前にこの連載でプレイするって宣言して,結局プレイはしたけど紹介するのを忘れているものがあったような。
     アンテナは勃っているのよ。でも,ハッキリと思いだせないの。最近最新作が発売されたゲイムで……コーエーで……金色で……音楽のゲイムで……コルダの意味が分かんなくて……まあいっか! また来週!

     

    ■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
    いつもどおり,今週から来週にかけての予定を聞いてみたところ,「とくにないわね。とにかくゲイムが面白いのよ。それだけで十分。あとは……そうね,確定申告をしようと思っているわ。みんなも確定申告したほうがいいわよ。ゴミの分別もする。やっぱり人前に勃つからには,人々の模範になるような人間になりたいじゃない?」と語っていました。が,最後にはため息混じりに「旅に出ようかな……」とも。ディーノ選手に何が?
    • 関連タイトル:

      スーパーモンキーボール アスレチック

    • 関連タイトル:

      不思議のダンジョン 風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ

    • 関連タイトル:

      GOD EATER

    • 関連タイトル:

      HEAVY RAIN -心の軋むとき-

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