連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ / 第65回:「ゲームが上手いって,何?」
著者近影
全国のフットボールファンの皆様こんにちは。ジョン・カビラではありませんよ,私は決して。一時は644だったレーティングも今となっては500ちょっと,ヘタすりゃ500切ることもあるくらいな男色ディーノです。
結局,ドリブルで切り込んでクロス上げるか,横パスするか,あとはスピードで1対1に持ち込むかくらいしか知らなかった頃が一番強かったというこの皮肉。
始めた頃より確実に上手くはなってるけど,弱くもなっている。そんな「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2010」(PlayStation 3 / Xbox 360 / PSP / PlayStation 2。以下,ウイイレ 2010)ライフよこちとら。この切ない状況から逃げ出すべく,今度はWiiの「ウイニングイレブン プレーメーカー 2010」を購入。まだ始めてないけど。
ま,“上手い=強い”というわけではないのが,勝負の世界なんだけどね。
ときに,ゲイムが上手いって,一体どういうことなんだろうかと,ウイイレ 2010を機に考えることが増えたわ。昔,ファミコンに夢中になっていた時代は,楽しいからってだけでゲイムをプレイしていた。
で,プレイするうちに自然と上手くなっていった。上手くなくても良かった。でも,上手くいくと嬉しいから,上手くなっていった。
ゲイムって不思議ね。ちゃんと学習できてたんじゃない。ただ,学校教育で受ける授業にその情熱が向いてなかっただけ。実は我々って,学習の本質自体はちゃんと幼少期に身に付けられていたのよ。
そう思うと,あの「ゲイムをするのが悪いこと」という風潮はなんだったのかしら。こんなにゲイムからいっぱい学んでるのに。
まあ,冷静に考えれば,幼少期には覚えておくべきものがいっぱいあって,それらがおろそかになるほどゲイムばっかりプレイするのは,確かに良くない。でも,逆に言えばその部分さえ押さえておけば,忌み嫌うべきものではないわよね,ゲイムって。
とは言っても,この歳になったら分かるのよ。保護者の気持ちってやつも。
だってホラ,他人が何かにハマってる姿って,けっこう滑稽じゃない? 滑稽なうちはまだいいんだけど,度を過ぎてハマってしまうと,今度は心配にすらなってしまう。これは大人の世界でもよくある話なわけよ。
もっと言うと,私の本業はそういう滑稽,もしくは心配な大人を相手にしたジャンルであると言っても過言ではないわけで。で,それが自分の子供だったらって思うと……。まあ,ハマった対象に対して恐怖心を抱くのもなんとなく分かるの。
ゲイムどうこうっていうよりも,我が子がどハマりしているものということで,ゲイムが槍玉に上がってただけじゃないかと。今になって,私はそう考えるようになったわ。
だから,禁断の恋は障害が多ければ多いほど逆に燃え上がるように,禁止されればされるほど子供が抱くゲイムへの気持ちが燃え上がっちゃうのね。
この場合,保護者がすべきはハマっている物事に対してどううまく付き合っていくべきかを教え,導くことだと思うわ。と同時に,親のほうがまず,趣味とのうまい付き合い方を考えろって話でもあるんだけどね。
ウン,そう考えるとやっぱ子供いらないわ私。ゲイでよかったゲイ万歳!
さて,「ゲイムが上手いって何だろう?」で始まった話が,「ゲイってやっぱり考え方がノンケよりも自由で楽しいわね」って話にスライドしてしまったから,もう何のためらいもなくとことんスライドしてみせましょうか。
去年のうちに手に入れておきながら,ウイイレ 2010に時間を吸い取られていた私が,今更ながら「AGAIN FBI超心理捜査官」をプレイしてみたわ。
これ,ニンテンドーDS用なんだけど,まず気になったのが「ラブプラス」同様のDS本体縦持ちスタイル。これはイカン。
電車でプレイしていたら,同じくDS縦持ちの猛者がこちらをチラチラ見てるんだけど,違うんだ! それは誤解だよ! 君は電車の中で寧々さんと初詣に行っているのかも知れんがね,こっちは捜査中なんですよ!
何その「年下,同い年,年上のどれなんだい?」って目は! 全部一通り付き合ったわい! イヤ違う! そうじゃない! こっちは捜査中だっつってんだろ! 恋の? イヤ違うってば! こっちは殺人事件が起こってるのよ! え? 盗難事件? 心を盗まれた? 違うってば! そしてベタ過ぎる!
犯人捕まえなきゃ連続で起こるかもしれないのよ! え? 寧々さんを捕まえておきたい? やめろ! 痛すぎる! そもそも寧々さんはDSから逃げやしないよ! 第一,私は愛花派よどちらかといえば! イヤだから違う!
こっちはFBIなんですってば! え? そっちもFBI? F(二人は)B(ベッタリ)I(一緒だよ)? 違う! 違うの前にヒドイ! あらゆる意味で!
……っていう聞こえぬ会話をしなきゃいけないから,縦持ちスタイルのゲイムは最近,やりづらいわけ。あらぬ誤解を招いちゃうって意味で。
で,内容なんだけど,面白いは面白いわよ。ただ,アドベンチャーゲイムが苦手な人にはオススメできないかもしれない。だってアドベンチャーゲイムだから。
逆に言うと,アドベンチャーが好きな人はもちろん,アドベンチャーがとくに苦手じゃないって人には,安心してオススメできるわね。そのまんまで恐縮だが。
ゲイムが上手いどうこうって話をさっきしたけど,このゲイムに関しては上手い下手は関係なく楽しめるわ。アドベンチャーゲイム自体そういうもんではあるけどね。
まあ身も蓋もない言い方をすれば,結局はストーリーを追っていくっていう,そういうゲイムなんだけど,それってストーリーがキモなわけじゃない。そういう意味で,このゲイムはまったく問題ないわね。ネタバレになるから内容には触れないけど,個人的には,登場人物に無駄がないっていう部分が好き。ま,気になるならプレイしても損はないかと。
あ,一応注意しておくけど,ヤり込みゲイムではなく,一期一会タイプのゲイムだってことは言っておくわ。
ところで,ふと気付いたんだけれども,今日って「ドラゴンクエストVI 幻の大地」の発売日だったのね! 全然気付いてなかったから嬉しいったらありゃしないわ。何をプレイしていいかまったく分かんなかった時期だけに,これはまさに天啓。
あと,どうでもいいけどウイイレ 2010でオンラインづいてしまって,なぜか今なら私が最も苦手としているFPSもプレイできるんじゃないか,という気になってしまっているわ。
なので,ちまたで評判の「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2」(PlayStation 3/Xbox 360)に挑んでみようかと,そう考えておる次第。もしこれがダメなら,引退します。プロレスを。ではまた来週!
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AGAIN FBI超心理捜査官
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