連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー:其の五拾五「ゲイムキャラは嘘つかない」
携帯型ゲイム機は,バスに揺られて地方巡業をするような機会の多い職業の人にとっては,エチケット袋ぐらいの勢いで必須アイテム。先週末に名古屋巡業に出ていたディーノ選手は,ニンテンドーDSで「レミュオールの錬金術師」「三国志大戦・天」を遊んでいたのだとさ。
でも,そうは言ってもプロレスって楽しいのよ。ゲイムみたいな不可思議な出来事がどんどん起こるんだから! さっきまで殴り合ってた選手同士が,戦いを通じて仲良くなったりするのよ? これってまんま「スライムが仲間になりたそうな目でこちらを見ている。仲間にしますか?」に当てはまると思うわ。
戦いに負けたぐらいで今までの仲間を裏切って主人公の仲間になるなんて,逆に信用できねえっつー話なんだけどね。まあ「ドラゴンボール」がエースだったジャンプ世代,とりわけ男塾世代的には突っ込むだけ野暮な話ではあるんだけど。
とにかくプロレスはゲイムみたいで楽しいわよ! とまあそんな感じで,試合が終わって名古屋のマンガ喫茶からお送りしてるわけだけれども,今週はそういったバス移動の関係上,携帯型ゲイム機のソフトについて触れてみようそうしよう。
人によっては「フリーのものから内容がそう変わらないのにお金を取るなんて」と思うかもしれないけど,私は逆に「ようやく内容に値段が追いついた」って感じたわ。そう感じるのは,私が公衆の面前で半裸のパフォーマンスを繰り広げているような人間だからかもしれないけど,もともと無料で提供されてもいいレベルではなかったのよこの作品は。
それが,今回でようやくパフォーマンスに見合った金額になったんだなあなんて,ちょっと意味の分からない感動をしてしまったの。まあ,あくまでこれは提供側の感覚なんで,プレイヤーとしては無料のほうがうれしいんだろうけども。
ただ,PC版と内容はほぼ同じでも,DSでプレイできるようになったことでこの作品が持つ“自分と向き合うゲイム性”,具体的に言うところの「ひたすら物を仕入れて売るいい意味での地味さ&作業」に没頭できるようになった気がするわ。未経験者にはもちろん,PC版がすごく好きだった人にオススメ。DSでヤるとハマり直せると思うわよ。
ってなわけで三国志大戦には食指が伸びなかったんだけど,今回なぜかDS版を買っちゃったのね。アーケード出陣パック同梱版を。……違うもんアーケードには興味ないんだもん! 通常版と間違えて買っただけよ! 別にアーケードに出陣しようなんて思ってないんだからね! でも……ありがと……バカ! もう二度と言わないんだから! 知らないっ!
いやあ面白いもんっすねDS版。なんだかちゃんと三国志してるっていうかなんというか。でも,要するには駆け引きのゲイムだから,対人プレイだとやっぱり他人が信じられなくなりそう。なのでアーケードには出陣しないと思うわ。まあ,DS版でなんとなく雰囲気掴んで知ったかぶるにはいいような気がする。アーケードとか関係なく,これはこれで一つの作品としてきちんと成立しているし。私のようなコミュニケーション嫌いの三国志好き半裸パフォーマー諸氏は,怖がらないでプレイするべきでしょうね。
今週はこんなところかしら。ふと気づけば夏も終わりにさしかかっているわね。みんながこの夏,思い出に残るゲイムに出会えるよう祈りつついい人ぶったままさようならまた来週!
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レミュオールの錬金術師
対応機種:ニンテンドーDSメーカー:毎日コミュニケーションズ
発売日:2008年7月31日
価格:5040円(税込)
CEROレーティング:A
公式サイト:http://soft.mycom.co.jp/dsetc/renkin/
(C)2008 犬と猫
三国志大戦・天
対応機種:ニンテンドーDSメーカー:セガ
発売日:2008年8月7日
価格:5800円(税込)
CEROレーティング:B
公式サイト:http://www.sangokushi-
taisen.com/ds/
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レミュオールの錬金術師
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三国志大戦・天
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