インタビュー
「ELSWORD」最新アップデートで実装される四次職の3rdラインを紹介。山下プロデューサーに2018年の予定も聞いてきた
今回4Gamerでは実装に先立ち,ELSWORDの運営プロデューサーを務める山下 晃氏に,今回のアップデートで実装される四次職3rdラインのキャラクターの特徴を聞いてきた。また,3月17日に運営8周年となるELSWORDの今後の展開についての話も聞いたので,その内容も合わせてお伝えしよう。
四次職3rdラインの全13クラスを大公開。ロゼは3rd,4thラインのクラスを同時実装
まずは四次職について簡単に紹介しよう。四次職は,レベル99の三次職かつ超越済みのキャラクターのみが転職できる上位職業だ。四次職になると,新コマンドや超越真スキル,チェンジスキルといった新スキルが追加され,より大きな力が手に入る。すでに各キャラクターの1stライン,2ndラインの四次職は実装されており,今回新たに3rdラインの四次職が加わることとなる。
〇エルス四次職 3rdライン【イモータル】
イモータルは,手にした双剣を振るうだけでなく,召喚した剣を敵に向かって飛ばすといった攻撃を行うクラス。全般的にスキルの攻撃力が向上しており,相手の背後に回り込むなどPvPでも活躍しそうなスキルも追加された。
〇アイシャ四次職 3rdライン【メタモルフィ】
その姿はまさに魔法少女。もっとも大きな特徴は,追加コマンドにスーパーアーマー属性が追加されたことだろう。さらにハイパーアクティブスキル「魔法少女に大変身」を使用すると,その名の通り一定時間,夢と希望の魔法少女に変身できる。もともと遠距離攻撃が得意なクラスだが,スーパーアーマーを得たことと,新しいスキルにより近接攻撃もこなせるようになった。
〇レナ四次職 3rdライン【トワイライト】
トワイライトは,トラップスキルと剣技スキルが大幅に強化される。トラップスキルは,威力の向上はもちろんだが,状態異常効果を追加で付与したりできるようになる。剣技は,追加コマンドにより攻撃手段が増えたことと,パッシブスキルで威力の底上げされたことで,近接戦もしやすくなっている。
〇レイヴン四次職 3rdライン【ノヴァインペラトル】
ノヴァインペラトルは,一時的に攻撃力をアップする「オーバーヒート」関連のスキルが強化される。攻撃と共に移動スキルコマンドが増え,より敵に接近してコンボを決めやすくなった。
オーバーヒートには,攻撃力が上がる代わりにHPが時間経過で減るというデメリットがあったが,今回追加されるパッシブスキルにより減る量が緩和される。また,即死級のダメージを受けた時に身代わりになる「最善の選択」というスキルが追加され,生存能力は大きく向上した。
〇イヴ四次職 3rdライン【コードサリエル】
イヴはもともと遠距離戦が得意なタイプだが,四次職になることで突進攻撃の回数やダメージがアップし,近距離戦闘もこなせるようになった。
追加のパッシブスキルの中では,いくつかの対象となるスキルの中から,3回めに使用したスキルに適用される「過出力」が面白い。効果は,攻撃力のアップとクールタイムの短縮というもので,使用するスキルの順番を考える必要こそあるものの,うまく使えば大きな力を発揮しそうだ。また,攻撃時に使用する「フィールド」の使い勝手も大きく向上している。
〇ラシェ四次職 3rdライン【センチュリオン】
センチュリオンは,通常の弾丸と貫通力のある弾丸に加え,ヒットした敵を短時間拘束する重力弾を放てる。重力弾は,パッシブスキル(コマンド操作)で使えるため,非常に使い勝手が良い。遠距離攻撃が主体のキャラだが,遠距離攻撃しつつ敵を自分に引き寄せる追加コマンドもあり,相手の動きを制限することに長けた性能になった。
新スキル「タクティカルフィールド」は,フィールド内の味方のMPを回復し,スーパーアーマー状態にするうえ,被ダメージを20%減少させるという強力な設置型スキルになっている。またチェンジスキルを適用すると,スキルを発動させるショートカットキーを押し続けている間,自分を中心にフィールドが発生し,被ダメージがなんと40%減るうえ,マナブレイクをキャンセルするという強力な効果に変化する。
〇アラ四次職 3rdライン【羅天】
羅天は日本独自の名称となる。全体的にキャラクターの能力が底上げされており,とくにスピードと攻撃力のアップが著しい。通常攻撃の威力や,九尾の狐「白」と同化した時の攻撃力がアップするパッシブスキルが追加されている。チェンジスキルでは,「術式:降妖」が自身のクリティカル率を上げると共に,相手にデバフを付与。また「狐火」は,通常時はいくつかの状態異常を付与していたが,チェンジスキルを適用すると相手を凍結状態にする。
〇エリシス四次職 3rdライン【ブラッディクイーン】
ブラッディクイーンは,相手を出血させることで自身を強化する「クリムゾンアベンジャー」の特性がより強化されている。攻撃をすると自身のHPが減る代わりに,攻撃力を上げられるほか,新パッシブスキル「逆流」の効果で,一定量のダメージを無効化するバリアを発生させられる。
もうひとつの新パッシブスキル「渇き」には,出血状態になった敵の近くにいると移動速度がアップし,さらに特定スキルのダメージをアップするという効果がある。相手の出血状態をコントロールすることで,とくに至近距離での戦闘能力が大幅に強化される形となった。
〇エド四次職 3rdライン【マッドパラドックス】
マッドパラドックスは,相手にデバフを付与することに特化した四次職。デバフをかけた敵の数が多いほど自身がパワーアップするパッシブスキルが追加されており,PvEで大きな活躍が見込めそうだ。
〇ル・シエル四次職 3rdライン【ディアンゲリオン(ルー:イブリス/シエル:アヌラール)】
ル・シエルはデュアルキャラクターで,任意に交代できる。交代することでゲージが溜まり,そのゲージを消費することで常にスーパーアーマー状態となる「暴走状態」になれるのが特徴だ。
ディアンゲリオンで追加される新パッシブスキル「コデックスギガス」を習得すると,暴走状態の能力がアップし,暴走状態の時間も長くなる。また,操作していない方のキャラクターに乱入攻撃(これを「バウンディング」という)させる新コマンドが追加され,多彩な戦闘が可能になった。バウンディングにはクールタイムも存在するが,これを軽減する「魔気:毒」という新スキルもある。
〇ロゼ四次職 3rdライン【ミネルヴァ】
「アラド戦記」からのコラボキャラクターとして実装されたロゼ。彼女は全クラスのなかでも唯一4thラインまで存在するが,今回のアップデートでは3rdラインだけでなく,4thラインの四次職も同時に実装される。
3rdラインの四次職であるミネルヴァは,空中戦に特化したタイプ。空中での2回ジャンプとダッシュを駆使して,地上の敵に向けて銃とグレネードで戦うキャラクターだ。
追加されるパッシブスキルは,グレネードの威力上昇など,純粋に戦闘能力が上がっている。見た目は三次職と大きな差はないが,スキルの威力などは大幅に底上げされている。
〇ロゼ四次職 4thライン【プライムオペレーター】
4thラインのプライムオペレーターは,サポートメカを召喚して戦うクラスだ。メカのコントロール能力が上昇し,威力や持続時間の向上が図れる。また,強化バフである「G-エクステンション」の効果も強化された。
〇アイン四次職 3rdライン【ヘルシャー】
巨大な鎌を生成して戦うアインの3rdライン四次職ヘルシャー。新パッシブスキル「吸収効果」は,混沌の種が3段階成長すると,全スキルのクールタイムが加速化するうえ,周囲の敵の数によってMP回復量が増減する。
また,「混沌の結界」という新パッシブスキルは,ヘニル解放スキルを使用するとキャラクターを中心に結界が発生し,結界内の敵にダメージを与えつつ,自身の能力もアップする。ヘニル解放と混沌の種の使い勝手が大きく上がっており,これらをどう駆使していくかがヘルシャーの鍵となりそうだ。
以上が今回のアップデートで実装される四次職3rdラインの概要だ。キャラクターと一緒に四次職3rdラインのイラストも紹介しているが,このイラストと同じアバターも同時に実装される。今回のアバターは,これまでのものとちょっと違い,アクセサリーが追加され,全部で6部位となっている。
8周年記念イベントを実施。2018年はプレイヤーとのコミュニケーションとPvPを重視
現在,「四次職3rdライン前夜育成イベント」が開催されているが,今後も四次職3rdラインに向けた育成キャンペーンが実施される予定だという。そして,3月17日にサービス8周年を迎えるにあたって,3月14日からゲーム内外で数々の記念イベントやキャンペーンがスタートする。
8周年当日となる3月17日と翌18日には,「祝福された復元の呪文書」などのアイテムがもらえたり,強化素材が減少したりと,武器の強化をサポートするイベントが実施されるとのこと。また,毎日ログインするともらえるスタンプイベントでは,8周年記念のスキル演出キューブが手に入る。どちらも逃さないようにしたい。
さらに,豪華賞品が当たるプレゼントキャンペーンや,エルコイン,ビットキャッシュがプレゼントされるキャンペーンも実施される。豪華賞品プレゼントは,ログインするだけで対象者になる太っ腹企画。プレゼントされる賞品は,毎週変わるそうだ。
恒例となっているデザインコンテストの開催も決定していて,山下氏によれば「これまでのデザインコンテストとは,ガラッと趣向が変わったものになります」とのこと。なんでも,クオリティの高いものを要求するコンテンストになるのだという。
詳細はまだ秘密だが,デザイン性の高さが競われるものになる一方,製作にはそれほど時間がかからないものらしい。一体どんなコンテストになるのか興味は尽きないが,詳細は3月14日に発表されるとのことなので,続報を待ちたい。
そして2018年の展開についても教えてもらった。といっても,まだロードマップが完成しておらず,今後のアップデート予定は未定とのこと。ただ,長くELSWORDを遊んでいるプレイヤーは,海外から今後実装されそうなアップデートの情報を自分で掴んでいるため,それほど日本でのアップデート情報に餓えているわけではないのだという。それ以上に「日本の運営チームが何をするのか」ということへの興味の方が強いそうだ。
ひとつめは,2018年はプレイヤーともっと接点を増やすというもの。具体的には,生放送番組を通じてプレイヤーとのコミュニケーションを増やしたり,オフラインイベントなどを実施したりして,プレイヤーが何を求めているかを知る機会を増やしていきたいとのこと。
ふたつめは,PvP要素をもっと活発化させていくというものだ。ELSWORDでは,キャラクターを強くするために何回もダンジョンへ挑む必要があるため,必然的にPvEに集中する時間が多くなる。それによって,プレイヤーのPvP離れが加速しているのだという。
これをどうにかして解消し,もっとPvPで楽しむプレイヤーを増やしていきたいとのこと。直近の希望としては,8周年記念イベント終了後,できれば上半期中にPvP大会を開催したいとのことだった。ゆくゆくは日本代表を決めて,各国のプレイヤーと戦うPvP世界大会を――という夢も語ってくれた。
最後に山下氏から四次職3rdラインのアップデートと,ELSWORD8周年に向けて,プレイヤーへのメッセージをもらったので,それをお伝えして本稿の締めくくりとしたい。
山下晃氏:
奇しくも四次職3rdラインとELSWORD8周年が同じ時期になりました。四次職3rdラインの実装は「お待たせしました!」という感じです。これまで継続してELSWORDを遊んでくれていた方々はもちろん,3rdラインを育てていた休眠プレイヤーさんの復帰もお待ちしてますので,ぜひ楽しんでもらえればと思います。
そして,3月17日にELSWORDも8周年を迎えることになりました。これまで支えてくださったプレイヤーのみなさん,本当にありがとうございます。僕がプロデューサーになってからそこまで日は経っていませんが,それを差し引いても,みなさんと接点を持つ機会があまりなかったのではないかと感じています。8周年を契機として,積極的にコミュニケーションを図り,できる範囲で日本独自のイベントやコンテンツを用意して展開していきたいと思いますので,ぜひご期待下さい。
「ELSWORD」公式サイト
- 関連タイトル:
ELSWORD
- この記事のURL:
Copyright(C)KOG Corporation. All rights reserved.