プレイレポート
「ELSWORD」2013年12月11日のアップデートで新プレイアブルキャラクター「エリシス」登場。エルスのお姉さんは超攻撃的なテクニカルクラスだ
ELSWORDは,手軽な操作で爽快なプレイが楽しめるベルトアクションタイプのRPGとして,2010年3月より正式サービスをスタートした。今年の7月には,約2年振りとなる新キャラクター「アラ・ハーン」が実装されたことが記憶に新しいが(関連記事),続けて8番目のキャラクターが登場することになる。ここで新キャラクター登場の歴史をまとめてみよう。
2010年3月 エルス/アイシャ/レナ
2010年5月 レイヴン
2010年7月 イヴ
2011年7月 ラシェ
2013年7月 アラ
2013年12月 エリシス
ラシェ実装からアラが登場するまでに2年の月日が経過しているが,この間は各キャラクターの三次職が順次実装されていた。三次職の実装がひと段落ついた今年,新キャラクターが次々と登場することとなったのだ。
ちなみに,久しぶりの新キャラクターとして導入されたアラは,その魅力的なキャラクター性から多くのプレイヤーから好評を得たという。そうした流れもあって,最新のプレイアブルキャラクターであるエリシスへの期待も高まってきている。
今回は,エリシスの導入に先駆けてテストプレイする機会を得た。独自のシステムからスキルの詳細,さらには12月18日に導入予定のエリシス二次職の情報までをまとめて紹介していこう。
「騎士道」システムを駆使して戦うエリシスの性能を探る
性格としては基本的に素直ではあるものの,大雑把で思ったことは口に出してしまう熱血タイプ。戦闘では荒々しく情熱的な攻撃を行う。
実際のバトルは,エリシス独自の「騎士道」システムを駆使して戦う。騎士道システムには,専用のゲージが用意されていて,「疾風」と「殲滅」という二つのタイプを選択していく。通常攻撃のうちXキーによる攻撃を使うと疾風ゲージ,Zキーによる攻撃を使うと殲滅ゲージが上昇していき,ゲージがMAXになるとタイプごとに決められたbuff効果が発動する仕組みだ。
疾風活性時のエフェクト |
殲滅活性時のエフェクト |
注意しなければならないのは,ゲージ自体は一本しかないため,疾風か殲滅どちらか一方しか発動できないことである。例えば,Z攻撃で殲滅ゲージを上昇させているときに,疾風属性のX攻撃を使ってしまうと殲滅ゲージは下がってしまうのだ。
●疾風活性時の効果
- キャラクターの周囲に青いエフェクト
- 疾風ゲージを消耗し,殲滅ゲージを獲得
- MP消費量40%,クールタイム80%減少
- コマンドダウン数値40%減少
- 5コンボごとにMP回収率+5%buff(持続時間5秒で最大5個まで重複)
- buff中,移動速度ステータス+10%
- buff中,動作速度ステータス+10%
●殲滅活性時の効果
- キャラクターの周囲に赤いエフェクト
- 殲滅ゲージを消耗し,疾風ゲージを獲得
- 100%クリティカル,ガード(盾/ダウン)無視
- コマンド攻撃力1.5倍
- 殲滅属性コマンド/アクティブ属性攻撃発動確率2倍
- マナブレイク(起爆)が殲滅ゲージを使用するようになり,ダウンせずスーパーアーマー
ゲージをMAXにすると“属性に合った攻撃”に上記のような効果が発動するようになる。通常攻撃はZ攻撃が殲滅属性,X攻撃が疾風属性となるが,スキルにも殲滅か疾風のどちらかの属性が付与されている。
スキルの習得状況によっても違ってくるが,一発の威力を高める火力重視のスタイルで戦うなら殲滅,スキルを多用して手数で押していきたいなら疾風を使うのが理想だろうか。
今年の10月に行われたスキル改変により,スキル習得は二者択一形式になり,どちらを習得すべきかしっかりと考える必要が出てきた。エリシスのスキルは“攻撃は最大の防御”というコンセプトで開発されたらしく,全体的に直接攻撃が主体だ。その中で二者択一スキルは,一撃必殺のパワフルな技か,多段攻撃や移動を伴うテクニカルな技かを選択することになる。
では,一次職の二者択一スキルを紹介しよう。
最初の二者択一は,前方に大ダメージを期待できる“力”のワイルドショックか,敵に接近しながら剣で切り刻む“技”のラッシングソードのどちらかを選ぶことになる。
続いて,ソニックアサルト─ステップは攻撃判定は前方のみだが,連続して繰り出される攻撃で総合的なダメージは高いスキルだ。ソニックアサルト─スティングのほうは,突進のモーションがあることから攻撃範囲は縦に広いがダメージで見るとステップに劣る。
跳躍はホーミング機能によって敵に向かって飛んでいく便利なスキルだがダメージ量は控えめ。一方のメガスラッシュは大ダメージを期待できるが,攻撃範囲は前方のみ。どちらを選ぶのかはプレイヤーのスタイルで異なってくるだろう。
大技スキルは,MPをすべて消費するが超強力なメガバスターか,MP消費が250でやや出しやすいものの,ダメージ量はメガバスターに及ばないアンリミテッドプレイドの二者択一となる。
PvPをメインにするのかダンジョン攻略用のスキル構成にすのか,疾風か殲滅どちらか一方に特化したキャラクターにするのかなど,スタイルに合わせてスキルをチョイスしていきたい。ただし,スキルポイントを好みのスキルに集中して使いたい場合は,「二者択一スキルを両方とも取らない」という選択肢も視野に入れつつ,スキルの組み合わせを考える必要もありそうだ。
なお,既存のキャラクター同様に,二次職に転職するときにスキルリセットアイテムをもらえるということなので,一通り使い勝手を試してみるのもいいだろう。
テストプレイ時の感触としては,一次職はエルスと同じ感覚でプレイすることができた。エルスはエリシスの技を受け継いでいるという設定でもあるので,当然といえば当然だろうか。
ただし,エリシスは,エルスにあるカウンターやガードといった防御系のスキルは所持しておらず,代わりに炎属性の攻撃や移動を伴うスキルが多くなっており,より攻撃的になった印象だ。スキルの跳躍は,画面端ギリギリから見えないくらいの距離からでも相手向かって飛んでいくため使い勝手がよく,強襲して一気に畳みかけるような戦い方ができそうだ。細かいところでは,ダッシュジャンプZ攻撃の攻撃範囲が縦に広く,通常攻撃を絡めたコンボはつなぎやすい感じを受けた。
12月18日に実装予定の二次職「セイバーナイト」と「パイロナイト」について
セイバーナイト
セイバーナイトは剣技に特化した職業で,スキルのバリエーションが豊富で“臨機応変”な戦いができる。
新コンボとして追加されたダッシュZZZは,相手の後ろに回り込むことができるのが特徴で,敵に包囲されたときには脱出目的で使うことも可能だ。
●セイバーナイトの新コンボ
ダッシュZZZ ダッシュで敵の後ろに回り込む
ダッシュZZX ダッシュで叩き込む3段コンボ
ダッシュジャンプXXX 空中で使える強力な3段コンボ
また,セイバーエクスティンクションというスキルは,上空から下方向に向かって矢のような攻撃を放つことができるのだが,スキル発動時にボタンを押しっぱなしにすると“溜める”ことができ,その間に射出する方向を微調整できる。どちらも,臨機応変でセイバーナイトらしい技といえるだろう。
二者択一スキルも特徴的なものが揃っている。敵を強く打ち付けてスタン状態にできるヘビースタナーと,防具を破壊して防御力を減少させるパワーブレイクは,どちらも効果時間は短いものの,うまく使えば高い効果を発揮できるスキルだ。
2種類のパッシブスキルも二者択一で片方を選ぶことになる。瞬発力向上はどんな場面でも安定して使っていけるスキルで,もう一つの騎士の宿命は,強力ではあるがHPの残量が発動条件になっている。
MPをすべて消費して繰り出す大技は,前方の敵に大ダメージを与えるジャッジメントドライブか,巨大な剣を取り出して自由に振り回せるようになる勝利の剣の二者択一となる。
パイロナイト
エリシスのもう一つの二次職となるパイロナイトは,炎を扱うスキルを多く所持した魔法寄りの職業だ。
通常攻撃のコマンド技でダッシュZZZ,ダッシュZX,ダッシュジャンプXZZZといった新コンボが追加されているが,そのどれもが炎をからめた攻撃になっている。
こうした炎属性の攻撃を敵にヒットさせると,短い時間ではあるが,燃焼により継続的にダメージを与えられるようになっている。
●パイロナイトの新コンボ
ダッシュZZZ 炎で敵を攻撃する
ダッシュZX 敵を通り過ぎ,炎を放つ
ダッシュジャンプXZZZ 空中からファイアボールを放つ
また,ソードファイアや大爆殺という特徴的なスキルも用意されている。こちらは炎によるダメージを与え,同時に敵のMPも少しずつ削ることができたりする強力な技だ。
パイロナイトの二者択一スキルも,「範囲を取るか威力を取るか」といった感じだ。範囲に優れたバーストライジングか,一点砲火のバーストウェーブか。一次職のスキルとの兼ね合いも考えてどちらかを選択しよう。
パイロナイトにも2択のパッシブスキルが存在し,魔法攻撃力を上げる集中力向上か,火属性の抵抗と炎通常攻撃ダメージを上げる炎の体のどちらか一方を選ぶことになる。
パイロナイト最強のスキルの二者択一は,素早い攻撃で広範囲の敵に連続したダメージ
を期待できるインファーナルブレードと,自身を中心にやや狭い範囲の敵に超ダメージを与えるエターナルファイアだ。消費MPや汎用性で考えるならインファーナルブレードのほうが使いやすいが,エターナルファイアの破壊力も魅力的だ。
エリシスの三次職実装は来年以降に。キャンペーンを活用してキャラクターを育成しつつ来たるべき時期を待て
ちなみに,リアルグッズの目玉として,抱き枕カバーが候補に挙がっているとか。実は2012年に制作されたイヴの抱き枕カバーには既存のイラストが使われていた。しかし,今回は表と裏が両面に抱き枕用に書き下ろされたイラストがプリントされた本格仕様になるそうだ。近々公式サイトで発表が行われるようなので,気になる人はチェックをお忘れなく。
蛇足にはなるが,2013年11月に行われた大規模アンケートの話を運営チームから聞くことができたので,その内容の一部を公開しておこう。今回のアンケートは,100問を超える質問数で回答特典なしだったにも関わらず,5000人を超えるプレイヤーから返答があったという。
プレイヤーから要望については「不具合の修正」が最も多かったようだ。運営チームとしては当然重く見ており「タイミングをみて,お客様が不満に感じているところは解消していきます」と語ってくれた。
プレイ暦を1年間隔で見てみると,思った以上にプレイ暦はバラけている印象だ。オンラインゲームは,正式サービス前後のタイミングでプレイを始めた人が多く,その後新しい人が少しずつ増える傾向が強いが,ELSWORDでは,定期的に新しいプレイヤーが入ってきて定着しているようである。ELSWORDが安定した人気を保っているのは,この辺りも影響しているのかもしれない。戦士や魔法使いといった職業ではなく,キャラクター性を強く打ち出しているところが受けているのではないかと運営チームは分析していた。実際,ELSWORDの良いところとして「キャラクター」を挙げている人が多かったという。
ちょっと気になった質問として,ゲームプレイをキーボードでプレイする人は約7割,残り3割はゲームパッドを使っているとの結果が出たが,ここで面白い傾向が見られた。20代中盤〜30台中盤の男性だけを見ると,圧倒的にゲームパット使用者が多いのだとか。また,ゲームパッドとマウスを併用してプレイする人も少なからずいるそうだ。
ほかにも集計が気になる質問もあるが,アンケートの一部は公式サイトの方でも公開ので,そちらを参照していただきたい。アンケートの結果は貴重な資料としてすべて開発に役立てていくという話だったので,プレイヤーの意見を取り入れながら,ELSWORDは今後も進化を続けくれるだろう。
「ELSWORD」公式サイト
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