プレイレポート
「ELSWORD」に2年振りの新キャラクター「アラ・ハーン」が登場。九尾の狐を憑依させることで発揮されるアラの能力をテストプレイで検証する
7月3日のスキルリニューアルに始まり,7月11日には新マップ「サンディール地域」の実装と同時にレベルキャップ63の開放が行われた。そして,本日(2013年7月24日),待望の新キャラクター「アラ・ハーン」が実装される。6人めのキャラクター「ラシェ」が実装されたのが2011年,それから2年の歳月を経て,7人めのプレイアブルキャラクターが登場するのだ。
実装日を前に,ゲーム内では数々の前夜祭イベントが開催されており,アラへの期待感が高めている人も多いだろう。今回は,事前に行ったテストプレイから,彼女の魅力に迫っていきたい。
九尾の狐を憑依させ,圧倒的な戦闘能力を発揮する新キャラクター「アラ」
アラは,予知能力を持つ“九尾の狐”を守護するハーン家の子女で,幼少のころから武芸を学んでいた。あるとき,村が魔族に襲撃されてアラは追い詰められてしまうが,封印されていた九尾の狐「白(ハク)」と契約することで難を逃れたのだった……。
ざっくりと背景を説明したが,武芸として学んだ槍術が得意で,白との契約により,憑依状態になれるのがアラの特徴となっている。ゲーム中では,通常時は真面目で明るい女の子,憑依時は大人びた雰囲気,といった具合に,容姿とセリフが変わる2面性のあるキャラクターになっている。アラの声を担当する佐藤聡美さんの,通常時と憑依時の演じ分けにも注目してもらいたい。
では,バトルに関する特徴を紹介していこう。
アラの武器は「槍」で,その攻撃はリーチが長く,広範囲の敵を巻き込める。また,2段ジャンプや空中走行が可能という軽快なフットワークを持ち合わせており,空中から敵を強襲するような戦い方にも長けたキャラクターだ。ELSWORDには,起伏の激しいマップもあり,そうした場所ではアラの持ち味を発揮できるだろう。
アラ固有のシステムとして,「気力システム」と「咆仙経(ほうせんぎょう)システム」が導入される。
気力システムでは,HPとMPのゲージの下に,アラ固有の「気力ゲージ」が追加された。特定のスキルを使用すると気力ゲージが溜まっていく仕組みで,溜まった気力は,一部の強力なスキルを使用するために使われる。
アラのスキルには,MPを消費して気力を蓄積するタイプと,気力のみを消費するタイプの2種類がある。基本的な戦い方は,MPを消費するスキルを使って気力ゲージを溜め,適時気力ゲージを消費するスキルを使って強力なダメージを叩き出す,といった感じになる。つまり,HPとMPだけでなく,気力値も管理しながら戦う必要があるということだ。
憑依状態時は,見た目が変化して速度関連のステータスが大幅に上昇。さらに敵を倒した際に,HPと気力を吸収できるという高い性能を誇る。アラの切り札になりうる性能だが,憑依状態は時間制となっているので,ボス戦などの強敵を相手にした場合に使うのが望ましい。
ただし,武具のオプションで憑依状態の時間を延ばせるほか,覚醒ゲージの増加量を増やすこともできるので,憑依特化のアラにすると,使い勝手が変わるかもしれない。実際,テストプレイ時には,憑依時間や覚醒ゲージ増加量がMAXな状態のキャラクターを使用させてもらったのだが,敵が途切れなく登場するマップなら,ほぼ連続で憑依状態を維持できそうな感じだった。
スキルからスキルへ連続してつなげて大ダメージを与える「スキルコンボ」
既存のキャラクターのコンボは,通常攻撃からスキルという流れが基本だったが,アラはスキルからスキルにコンボをつなげることができる。この「スキルコンボ」が,アラの一番の特徴といえるだろう。
先ほどアラのスキルには気力を溜めるスキルと,気力を消費するスキルの2種類あると説明したが,実はスキルコンボを活用することで,より効率的に気力ゲージを溜めることができるのである。
「鬼殺三式:影つなぎ」というスキルから,連続して「猛虎二式:虎爪」につないだ場合を例に詳しく解説してみよう。鬼殺三式:影つなぎの説明文には「基本回復量が1ゲージ,気力転換時4ゲージ」と書かれている。これは,鬼殺三式:影つなぎを単発で使った場合に気力が1ゲージ溜まり,続けて別のスキルを発動した場合に追加で4ゲージ溜まることを意味している。多段ダメージを与えるスキルの最終段(最もダメージが大きい)をキャンセルして,次のスキルをつなぐことで「気力転換」が行われ,より多くの気力を回復できるのだ。
鬼殺三式:影つなぎ→猛虎二式:虎爪とスキルコンボでつなげば,それだけで一気に5ゲージ溜まる計算だ。
また,気力を消費するスキルの中には,溜まっていた気力を全消費する代わりにダメージ倍率が上がるスキルもある。スキルをいくつかつないで,フィニッシュに気力全消費型スキルを組み込めば,効率よくダメージを与えられるだろう。数あるスキルの中から,自分なりのスキルコンボを考える楽しみ,それがアラの魅力であり,同時にプレイヤーの頭を悩ませる部分となるだろう。
なお,通常攻撃からスキルを挟んで再び通常攻撃をつなげるような,敵を転倒させずに攻撃をつないでいく連続技もできるようだ。プレイヤーのアイデアとテクニック次第で,多彩な攻撃パターンが作るだろう。
アラの2次職と3次職は,毎週順次導入される予定
ELSWORDは現在3次職まで実装されており,新キャラであるアラもいずれは2次職,3次職と転職していく。気になるのはその実装時期であるが……なんと,アラ実装日の翌週である7月31日には2次職が,翌々週の8月7日には3次職が実装されるというのだ。レベル15で2次職,レベル35で3次職へと転職できる仕様だが,毎週上位職が追加されることでスムーズにアラの育成が行えるだろう。
今回は,2次職「小仙(こせん)」,3次職「帝釈天(たいしゃくてん)」のテストプレイも行えたので,その内容をここで公開していこう。
●アラ2次職「小仙」
攻撃範囲の広さが特徴のアラだが,小仙になると,その攻撃範囲に磨きが掛かる。また,アラの攻撃では,MPと気力の管理が必要になるが,「満たされし力」というパッシブスキルを習得することで,MPの最大値が増え,満ちた気力をMPに転換できる能力が身に付く。これでザコ敵との戦いは相当楽になりそうだ。
注目のアクティブスキルは「龍牙」というスキルで,一式から四式まである龍牙を順番に使用していくと,最後に龍牙奥義「龍牙爆砕」という超強力なスペシャルアクティブスキルが自動発動する。ダメージはスキルレベル1でも2000%を軽く超え,攻撃範囲も広い。見た目も派手で奥義と呼ぶに相応しいスキルだ。
ちなみに,龍牙一式から四式までをコンボさせるには,全部のスキルをスロットに入れる必要はなく,二式だけスロットに入れればよい。一式はコマンド技なので手動で入力し,そのあと,スロットに入れた二式を連打すれば,勝手に二式→三式→四式とつながるのだ。ただし,奥義の龍牙爆砕を繰り出すにはちょっとしたコツが必要になる。四式の「月光斬」は,ボタンを押しっぱなしにすることで“チャージ”できるのだが,龍牙爆砕を発動するには,1.5秒以上のチャージが必要になるのだ。
そのほかの特徴を挙げてみると,今までのキャラクターは,敵に転倒させられると起き上がるまでに一定の時間を要したが,小仙のパッシブスキルの中には,素早く起き上がることが可能なスキルも用意されている。パッシブとはいっても,転倒させられる直前のタイミングでボタンを押さなければならず,実際に発動させるのは簡単ではない。タイミングよく方向キーを押すと,相手の前後に回り込むようなことができる。転倒の瞬間にZキーを押すと,起き上がりから即座の反撃もできるのだが,こちらのタイミングは方向キーよりもさらにシビアな感じである。しかし,うまく活用できれば形勢を逆転できる重要な技になりそうだ。
●アラ3次職「帝釈天」
3次職の帝釈天になると,空中からの強襲攻撃や一定確率で相手の攻撃を防ぐといった,キャラの動きを強化するスキルを習得可能になる。自キャラの動きを伴うコマンド技が豊富になったことで,変幻自在な攻めが行えるのも特徴だ。
小仙で使えるようになった龍牙奥義「龍牙爆砕」より強力な,猛虎奥義「猛虎破天」というスペシャルアクティブスキルは,龍牙爆砕同様,猛虎一式から四式までをスキルコンボでつなげていく。龍牙爆砕は攻撃範囲に優れたスキルだったが,猛虎破天のほうは前進しながら進行方向にいる敵を薙ぎ払う。ヒット数も多く破壊力抜群だ。
以上のように,アラは,通常攻撃はリーチが長く,ただ連打しているだけでも敵を押し込んでいける性能だが,気力ゲージの管理とスキルコンボの仕様から,初心者から上級者まで楽しめるキャラクターに仕上がっている。今までELSWORDをプレイしていた人なら,違和感なくアラを動かせると思うが,スキルコンボや動きのあるコマンド技の数々は,“研究しがいのある”要素といえるだろう。
実装されたばかりのアラの戦闘能力は,まだ未知数。自分でプレイし,新キャラ特有の手探り感を楽しんでみてはいかがだろうか。
アラの3次職導入後の8月15日には,サンディール地域に「トゥーラック族の巣窟」と「カルーソ部族の村」という新ダンジョンが2種類追加される。同じタイミングでレベルキャップが65まで開放される見込みで,新ダンジョンはそれに合わせて適正レベルが62〜65に変更されている。
夏の連続アップデートは,アラの実装が中心になっていたわけだが,新キャラの追加は今後もアップデートの核となっていくだろう。ELSWORDの熱い夏は,連続アップデートが終わってもまだまだ続きそうだ。
※紹介したスキルの仕様は変更になる可能性があります
「ELSWORD」公式サイト
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