「ESR: European Street Racing」は，ロンドンやモスクワといった都市の公道を爆走するアーケードライクなレーシングゲームだ。ライセンスの関係からか，実在の車種はまったく登場しないものの，どの車もどこかで見たことのあるようなデザインで，詳しい人はベースとなっている車種がすぐに分かるはず。

　このデモ版で，プレイヤーが使用できるのは，なんとなく日本車を思わせるデザインの車が3種類。使用するマシンのセッティングは自分の好みで変えられるが，「エンジンをパワーのあるものに載せ変える」とか，「ギアを最高速度重視にするかコーナーリング重視にするか」といったごく大雑把なものだ。
　レースモードとしては，「Arcade」と「Ghost Race」があり，前者はライバルマシンとしのぎを削るもの，また後者はゴーストカーを相手にラップを競うもの。コースに慣れるにはまずGhost Raceで練習しておくのがいいだろう。場所はロンドン市内なので，Arcadeモードの場合，当然ながらレースとは無関係の車が多数走っており，それらをかわしつつ，一方通行を逆走したり，階段を走り下りたりしなければならない。
　ライバルとのレースでは，コースを規定数（設定で変更可能）周回する一般的なものと，最初のチェックポイントでUターンしてスタート地点に戻るという二つのタイプがある。レースに勝利することで賞金を獲得し，マシンの修理やパワーアップ，買い替えなどを行うのである。
　全部で四つのレースをすべてクリアすると，ロックされていた2車種が購入できる。ヨーロッパのスポーツカーによく似た新車種は，かなりのハイパワーマシンだ。
　シングルプレイと同じコースを使ったマルチプレイもできるが，筆者がプレイした時点では，残念ながらほかのプレイヤーは誰もいなかった。

　リアルとは程遠い完全アーケードライクなレースゲームだが，その分かえってレースゲーム初心者にはハードルが低いといえる。ゲーム難度をEASYにセットすれば，普段あまりレースゲームをやらないような人でも勝利することは難しくないだろう。

＜＜免責事項＞＞ ■本記事の内容および攻略，インストール，操作方法などについての質問は，一切お受けしておりません　■体験版ファイルを使用したことによる損害やトラブルに関しては，一切責任を負いません。取り扱いは，自己の責任の範囲内で行ってください　■当サイトに掲載したゲーム画面および文章の，無許諾での転載は固くお断りいたします