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戦術級ストラテジー「コンバットミッション ショックフォース」のスクリーンショット36点を掲載
リアルタイム制の操作方法に加えて,シリーズ伝統のプロット制もサポートしており,従来作品のファンにも馴染みやすいものとなっている。本作におけるプロット制(Turn Baseモード)は,60秒分(以上)の行動をあらかじめ指示しておき,スタートボタンをクリックするとそれに従って両軍が60秒間リアルタイムで行動してから,再び指示待ちの状態に戻るというものだ。思えばボードゲーム界では,理想的だけれど煩雑で採用しづらいといわれたこの手法を,とくに苦もなく実現してしまったところが,コンピュータゲームの偉大さだったのである。
ゲーム内での経過時間は実時間と揃えられており,1プロット60秒といわれたら,それを実際に行動させてみたときは本当に60秒かかる。60秒で戦車がどれだけ走れるか,歩兵がどの位置からどの位置まで行けるかという速度感覚は,しっかり再現されている。
2008年春,世界各地でダーティボム(核廃棄物爆弾)を利用したテロ事件が数時間のうちに多数発生,西側大都市において放射能汚染による大混乱が発生した。さまざまな情報から,このテロを行ったグループがシリア国内に潜伏しており,おそらくはシリア政府の支援も受けているものと想定された。これを受けて,多国籍軍の空爆でシリアの防衛力を弱体化させ,そこに地上部隊を送り込んで制圧するという作戦が開始された……。
つまりは2001年のアフガン侵攻に近いシチュエーションが,より大規模な形で生じたと考えればよいだろう。
多国籍軍(アメリカ軍)は,この状況下で迅速に戦力を展開するための装備を持った「ストライカー旅団戦闘チーム」を派遣,首都ダマスカスの近郊で両軍が戦いを繰り広げることになる。プレイヤーは多国籍軍側とシリア軍側,どちらの立場でもプレイ可能だ。
ストライカー旅団はMBT(主力戦車)よりも装輪装甲車(ストライカー)に重点を置いた,より機動性の高い部隊で,歩兵の果たす役割も大きい部隊だ。このため,各シナリオでもMBT同士の戦車戦だけでなく,威力偵察や屋内に立てこもるテロリストとのCQB(屋内戦闘)などのシチュエーションも発生する。
先ごろ発売の延期が発表され,もうしばらく製品を手にできないのは残念だが,ゲームの雰囲気を画面で確認しつつ,楽しみに待ってほしい。(ライター:田村眞治)
■「コンバットミッション ショックフォース」のSS集は「こちら」
- 関連タイトル:
コンバットミッション ショックフォース【日本語マニュアル版】
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