プレイレポート
【FFXIレポート02】水晶大戦の裏方? 手軽に挑戦できる“カンパニエops”を紹介
冒険者は“アルタナ連合軍”の一兵卒として
水晶大戦を戦い抜く
「アルタナの神兵」の舞台は,従来の世界から20年前のヴァナ・ディール。同じエリアのように見えても,実は細部がかなり異なっている |
……と,ここでいきなり“アルタナ連合軍”と言われても,読者のなかにはピンと来ない人がいるかもしれない。本拡張データディスクは,こういったバックグラウンドストーリーの知識があるのとないのとでは,没入度がまるで違ってくるので,本題へと入る前に水晶大戦当時のヴァナ・ディール情勢を,簡単におさらいしておこう。
冒険者とカムラナートとの間には,並々ならぬ因縁がある。万が一ジラートミッションが未経験なら,この機会に挑戦してみることを強くおすすめしたい |
そんな折に,どこからともなく現れた“闇の王”(Shadow Lord)が,散り散りになっていた獣人族をまたたく間にまとめ上げ,“獣人血盟軍”が誕生する。獣人血盟軍はクォンおよびミンダルシア大陸への侵攻を開始し,その圧倒的な戦力をもって,サンドリア/バストゥーク/ウィンダスを一方的に攻め立てた。
そこで登場したのが,クォン/ミンダルシア両大陸の中間に位置し,近年急速に頭角を現してきた都市国家ジュノと,その大公であり古代ジラート文明の末裔であるカムラナートだ。それまでいがみ合っていた3国は,カムラナートの提案で共同戦線を張り,ここに“アルタナ連合軍”が結成される。3国とジュノが力を合わせることで,獣人血盟軍と互角の戦いができるところまで持ち直したのだ。
冒険者は水晶大戦の当事者として生き抜くことになる。これからアルタナの神兵を導入する人は,前回の不定期連載記事を参考に,3国へ所属することを最初の目標にしてみよう |
ちなみに,水晶大戦最大の立役者ともいえるカムラナートは,現時点では過去世界のストーリーに登場しておらず,それどころか冒険者はジュノに立ち入ることすらできない状態である。はたして冒険者は,今後ジュノに入ることができるのか。そして仮にそうなった場合,カムラナートとどのような形で対面できるのか。とくに「ジラートの幻影」のミッションを制覇したプレイヤーにとって,それは本拡張データディスクにおける最大の見どころの一つになりそうである。
「カンパニエバトル」と「カンパニエops」
二通りの方法で水晶大戦に参戦!
水晶大戦を具現化したカンパニエバトルは,本作のメインコンテンツの一角である。その構想/規模は,あのビシージすら上回る |
この時代は戦時中であることから,世界各地で“アルタナ連合軍 vs. 獣人血盟軍”のNPC同士によるせめぎ合いが,実際に行われている。この勝敗結果に応じて各エリアの「支配権」が刻一刻と変わり,それがさまざまな面に影響を及ぼす仕組みになっているのだ。 そして最初に紹介する“カンパニエバトル”とは,こういったNPC同士の争いに,冒険者が直接助太刀するというコンテンツである。
ビシージの経験者ならご存じのとおり,多数のPCやNPCと共に戦う臨場感はかなりのもの。しかもビシージほど,描画が重くないのが嬉しい |
ビシージも,捕虜の救出劇などを含めるとかなりボリュームのあるコンテンツだったが,今回のカンパニエバトルはより規模が拡大している。ただし,あまりにもシステムが複雑すぎるためか,例えば11月29日や12月6日のアップデートで基本仕様が大きく変わっており,このバランス調整作業はもうしばらく続きそうな雰囲気。カンパニエバトルの全貌と,その真の魅力は本稿の執筆時点では明らかになっておらず,これについては日を改めてしっかりとフォローしたいと思う。
ほとんどのカンパニエopsは,短時間かつ一人でクリアできる。戦闘がメインではないので,キャラクターの能力に関係なく挑戦できるのだ |
カンパニエバトルが戦争の表舞台とするならば,カンパニエopsは裏方といったところだろうか。一見地味に思えるかもしれないが,こういった裏方役も,アルタナ連合軍を勝利へと導くためには,欠かせない存在なのである。
それでは,カンパニエopsの全体的な流れを見ていこう。何はともあれ冒険者は,過去世界で3国いずれかの軍隊に所属することが大前提となる。所属国が決まれば,その国が現在置かれている状況や,冒険者の能力/ランクに応じて,受けられる任務の一覧が提示されるようになる。その中から自分に見合ったものを選べばOKだ。
任務によって,やるべきことの内容は大きく異なるが,ミッションのオファーリストを確認すると,(基本的に)担当NPCの名前や居場所が示されているので,まずはそれを探してみよう。その後はNPCの指示に従いつつ,任務をこなしていけばクリアとなる。任務をクリアすれば,経験値のほかに“連合軍戦績”というポイントが獲得でき,キャラクターのランクが高まっていけば,より重要な任務に携われるようになる。
ちなみに,カンパニエopsに挑戦するには「受領券」が必要になる。これは現実時間で1日に1枚のペースで発行される仕組みとなっており,ある程度の枚数をストックできる(7枚までは確認)。アルタナ版の“アサルト”と考えれば,この仕組みがイメージしやすいだろう。
一人で,しかも短時間でクリア可能なものが多い
「カンパニエops」の魅力
カンパニエopsのシステムは従来のアサルトに近いが,実際の任務内容はバリエーションに富んでおり,一人でも気軽に楽しめるものも用意されている。しかしその一方で,カンパニエopsの任務一覧には8種類ものジャンルがずらりと並び,なかには最初に選べない項目があるなど,若干分かりづらい面もある。
ここでは,アルタナ連合軍に参加したての冒険者が,どういった任務に携われるのか,いくつかの具体例を挙げて紹介していこう。
■戦略物資収集I(ジャンル:物資確保)
集められた採集品は,例えば連合軍の砦を築いたりするのに用いられるのだろうか。こういった世界観にも注目すると,より楽しめるだろう |
採集活動は3国の隣接エリアでも行えるので,つるはしなどの採集用アイテムさえ準備しておけば,案外簡単にクリアできる。ちなみに採集品の入手方法は問われないので,例えば現代世界から持ってきたり,宅配で届けてもらったりしてもクリア可能だ(若干味気ないかもしれないが)。
■兵員輸送I(ジャンル:輸送運搬)
どの世界でも,新人を育てるのは大変なようだ。新兵が逃げてもすぐに捕まえられるように,自分は後ろ向きに進むとクリアしやすいかも |
なお,新兵を送り届ける場所は3国のエリアではなく,同一エリア内にいるカンパニエバトルの担当NPCという点に注意してほしい。このNPCがエリア内のどこにいるのかを,事前にチェックしてから始めるのがよいだろう。
■不審物回収I(ジャンル:治安維持)
3国の治安を維持するには,こういった地道な作業も必要となる。誰かがSuspicious Objectを発見すると,別の場所にポップするようだ |
3国のエリア内のみで完結する任務なので,地道に探しさえすれば,たとえレベル1のキャラクターでも達成できる。もっとも内容が簡単なぶん,ほかの任務と比べると連合軍戦績などの報酬は抑え目となっているようだ。
■職業訓練I(ジャンル:生産支援)
この任務は事前準備の必要がなく,レシピに精通していれば簡単にクリアできる。合成をたしなむ冒険者にとっては,最も挑戦しやすいかもしれない |
まだ合成は未経験だという人は,この機会に新たに挑戦してみるのも面白いだろう。
■兵士訓練I(ジャンル:軍事訓練)
従来のアサルトを彷彿とさせるカンパニエops。一応対象人数は3〜6人となっているが,かなり易しめのバランスになっている |
支援に徹するプレイスタイルは,見方によってはパワーレベリングを連想させるものだが,それをゲームコンテンツとして取り入れているのがなかなかユニークだ。
叙勲を受けることでランクアップし
より高度な任務も遂行可能に
兵卒からランクアップしていけば,受けられる任務も増えていく。最初は簡単なものばかりだが,次第に手ごたえのある任務が増えてくる |
最初はプレイヤーキャラクターのランクが一番下の“ニ級連合従軍章”なので,このような些細な任務しか受けることができない。上位の勲章を与えられることで,“物資確保”や“輸送運搬”などのジャンルごとに,より難度の高い任務が追加されていく。
ランクアップのシステムについて説明すると,冒険者は5日おきにNPCから“叙勲審査”を受けられる。カンパニエopsの任務をこなすなどして,アルタナ連合国にある程度貢献したとみなされた場合,晴れてランクアップというわけだ。しかし仮にランクアップしても,長期間任務をサボっていると逆にランクダウンしてしまうこともあるので,要注意。
もっとも,カンパニエopsは受領券をストックできる枚数がかなり多い。例えば週末などに,1週間分をまとめて行うといった遊び方も可能で,小まめにこなしてさえいれば,そうそうランクダウンしてしまうことはなさそうだ。
3国が共同戦線を張っているので,各エリアの支配状況に関係なく転送してもらえる。戦績の消費量が少ないことから,カンパニエバトル以外の用途にも使えるだろう |
連合軍戦績の交換用アイテムの種類は,現時点ではそれほど多くないが,アルタナ連合軍の所属時にも支給される“ダッシューズ”はかなり凄い。この移動速度をアップさせるエンチャントアイテムは,戦闘状態になると解除されてしまうものの,「有効時間が約1時間」「エリアチェンジ後も有効」「現代世界でも使用可能」など,非常に有益なものだ。15回という使用回数制限があるものの,カンパニエopsの任務を2〜3回クリアするだけで再び入手できるので,比較的気軽に使用できる。
これまでは,移動速度がアップする効果が付随したアイテムを得るためには,気が遠くなるほどの労力を要した。世界を少しでも快適に移動したいと思っているプレイヤーは,このダッシューズをもらうために,ぜひともカンパニエopsに挑戦してほしい。
このようにカンパニエopsでは,キャラクターの能力に関係なく,それぞれに適したスタイルでアルタナ連合軍に貢献できる。「アトルガンの秘宝」で導入されたアサルトも優れたコンテンツではあったが,今回の任務は人数集めやレベル/職業合わせなどといった手間がほとんどかかららず,過去世界の3国に到達さえすれば誰でも挑戦できる。そしてダッシューズをはじめとした報酬を手堅く得られるというメリットもある。「アルタナの神兵」を導入してみたものの,いったい何から手を着ければいいのか分からないという人には,最初にこのコンテンツに挑戦してみることをおすすめしたい。
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- 関連タイトル:
ファイナルファンタジーXI アルタナの神兵
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ファイナルファンタジーXI
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ファイナルファンタジーXI アトルガンの秘宝
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ファイナルファンタジーXI ジラートの幻影
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ファイナルファンタジーXI プロマシアの呪縛
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