連載
つい先日,アクティビジョンからPC版「コール オブ デューティ 4」で有償アップグレード日本語版の販売が発表された。この連載の前半3回は何だったんだという気がちょっとしたが,まぁ気を取り直して今回から3回にわたり,CoD4のマルチプレイを解説していく。ハッキリ言ってCoD4のマルチプレイは大盛況であり,実際面白い。シングルプレイモードがオマケに思えてくるほどだ。
CoD4のマルチプレイでは,プレイに応じて得られる経験値を基に,プレイヤーキャラクターのランクが昇進するシステムがある。それに伴って,武器の選択の幅が広がったり,Perkと呼ばれる技能を身に付けられたりするわけ。
ランクの上下による違いは,武器の種類と身に付けている技能だけなので,実際はほぼプレイヤーの技量だけで勝敗が決まると言っていいだろう。ビークル類もないので,小難しいことなど考えず,とにかく走り回って敵を殺す,このシンプルさがCoD4の魅力である。
ゲームが始まると,画面左上にミニマップが表示されているのが分かるだろう。緑の矢印は同じチームの兵士,つまり味方だ。他方,オレンジ色に表示されるのが敵である。敵がミニマップに表示されるのは,発砲して音で居場所が判明した場合,自分や仲間がUAV(後述)を使って敵の探索をした場合など。逆に敵に居場所がバレないようにするには,サイレンサー付きの武器を使う,UAVに探知されない技能を身に付けるなどの方法がある。
マルチプレイで楽しめるゲームモードは,大きく分けて6種類ある。Free-for-allを除き,すべて二つのチームに分かれて戦う。基本的にどちらのチームに入るか選択できるが,ランダム選択や,チームの構成人数を調整するために強制的にチーム移動されることもある。
とにかく敵の兵士を倒せばいいという,単純明快な部分が受けてか,圧倒的に人気のモード。殺されても何度でも復活できる。敵を殺すことでポイントが加算され,チーム全体のポイント合計が規定値に達すればゲーム終了。制限時間が満了しても終了となり,ポイントの高いほうのチームが勝利となる。
HQを設営し,それをいかに保持できるかを競う。HQを設置している間は時間の経過とともにポイントが入り続けるが,ひとたび死ぬとHQが破壊されるまで復活できない。おのずとHQは敵味方が交互に設置するようになりがち。
マップの数か所に旗があり,これらを占拠して保持するのが目標。占拠している旗の数が多いほどポイントが上がる。チームの合計ポイントが規定値に達するか,制限時間により終了する。
自分以外はすべて敵というゲームモード。とにかく目に入った人影はすべて殺せばよいという最も単純なルールであり,勝敗はすべてプレイヤー自身の技量にかかっている。人数が多いサーバーでは,かなり混沌とした戦いになるが,それだけ白熱したマッチが楽しめる。1位のプレイヤーのポイントが上限に達するか,制限時間を満了すればゲーム終了。筆者としては最もお気に入りである。
マップにある爆弾を確保し,敵の陣営に設置して起爆させることが目標となる。制限時間内に爆破が行われなかった場合は,サドンデスに突入する。爆弾を所持したプレイヤーは,敵味方すべてのプレイヤーに居場所が表示されるため集中攻撃を受けやすく,サドンデスに陥りやすい。
やや複雑なモードで,攻守が入れ替わるラウンド制。3ラウンド先取したチームの勝ちだ。死ぬと次のラウンドまで復活できない。2チームが攻撃側(Offence)と守備側(Defence)に分かれ,攻撃側は制限時間内に敵の目標を爆破するか,敵を全滅させる。守備側は設置された爆弾を解除できれば勝ち。攻撃側を全滅させてもいい。
クラスやランクといったものがなく,全員が同じ条件で戦う。体力やジャンプ力が増大しており,落ちている武器を拾って戦うスタイルで,古き良きスポーツFPSのように楽しめる。
Old Schoolとは逆に,よりリアルさを増したゲームモードで,HUDや照準位置を示すヘアラインなどがないうえ,弾の威力が強く即死の可能性が高い。
CoD4のキャラクターの違いは,基本的に所持している武器と技能だけである。しかし,武器とそれに見合った技能を組み合わせたクラス(兵科)もあらかじめ用意されている。ランク4に達するとCustom Classで好みの武器やPerkを選択して,独自のクラスを作り出せる。ちなみに,Demolitionsはランク2,Sniperはランク3から使用できるようになる。
・ナイフ
すべての兵士が標準で所持している。接近戦で音もなく確実に敵を仕留められる。所持している銃により,切り替えの時間が異なる。例えばマシンガンからナイフへ持ち替えるのは遅いが,ハンドガンやサブマシンガンからの持ち替えは一瞬だ。
・Frag Grenade
フラググレネード,破片手榴弾である。非常に使い勝手が良く,キャンパー対策や,遮蔽物の先にいる敵を倒したいときなどに重宝する。構えてから4秒で爆発するので,余裕があれば時間を調節して投げるのも有効。ただし,構えたまま持ち続けていると自爆することになる
・Flash Grenade
フラッシュグレネード,閃光弾だ。強烈な閃光と音により一時的に視覚と聴覚が奪われ,動きが鈍くなる。こいつをまともに食らったら,まず助からないだろう
・Stun Greade
スタングレネード。大音響による強烈なショックで周囲にいる者をスタン状態にする。フラッシュ同様,かなり危険なグレネードだ
・Smoke Grenade
スモークグレネード,発煙弾だ。開けた場所などを移動する場合,煙幕を張ることにより,狙撃などの危険を回避できる
自分が死ぬことなく連続で敵を倒すと,支援を要請できる。敵を倒す方法に制限はなく,銃やナイフはもちろん,グレネードや自分で呼んだ支援でのキルもカウントされる。このため,いかに死なずに連続キルを稼ぐかが,上位ランクインのカギといえよう。
・UAV(3人連続キル)
無人偵察機により,30秒間,察知されないという特殊能力を持っていない,すべての敵の位置を知ることができる
・空爆要請(5人連続キル)
爆撃地点を指定すると,3機の爆撃機が次々に爆弾を落としていく。爆撃地点にいる屋外の敵を一掃できる。爆撃では味方兵士にダメージはないが,自分自身はダメージを受ける
・攻撃ヘリ(7人連続キル)
AIが操作する攻撃ヘリが飛来し,上空から敵を掃射してくれる。ヘリは敵の銃撃によりダメージを受け,一定以上のダメージを受けると撃墜されてしまう。
いろいろと解説すべき部分があるので,何やら複雑な印象を受けたと思うが,基本的にすべきことは「敵の兵士を倒す」ただそれだけのことである。ランクアップシステムのため,上位ランクのプレイヤーには歯が立たないような印象もあるかと思うが,実際のところそれはほとんどない。基本クラスだけでも十分に戦える。筆者も試しにランク1の新キャラクターを作って挑戦してみたが,問題なく上位に食い込めた。
次回はランクアップによってバリエーションの増えていく武器と,さまざまな能力を付加できるPerkについて解説していく予定だ。
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コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア
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