［GDC 2010］「Guild Wars 2」のアートディレクターが徹夜でまとめたコンセプトアートをどーんと掲載。イメージを膨らませよう

　NCsoftはGDC 2010で「GUILD WARS: The Artistｓ’Vision」というレクチャーを行った。これは現在開発中のオンラインRPG「Guild Wars 2」のビジュアルイメージのコンセプトをどのように決定していったのか，といった感じのレクチャーだ。とはいっても系統だてて語られたのではなく，大量の画像をスライドショーで見せるという手法が採られた。だからといって決して手抜きのレクチャーというわけではない。なんと講演者であるNCsoft North AmericaのDaniel Dociu氏が，前の日の晩から徹夜で仕上げたという力作だ。そのほぼすべてを下に掲載したので，じっくりと堪能してほしい。



　なお，レクチャーではスライドショーの前後にムービーも公開された。どちらも4Gamerに掲載しているので，そちらも合わせてご確認を（ムービー1，ムービー2）。

ムービー1

ムービー2

　Dociu氏は，NCsoft North Americaのチーフアートディレクターであり，かつてはElectronic Artsなどに所属して，「FIFA Soccer 95」や「James Bond 007: Nightfire」など数々のゲームのアートを担当してきた人物だ。最初のGuild Warsには関わらなかったが，その後発売された拡張パック，そしてGuild Wars 2にはアートの責任者として携わっている。


　Guild Wars 2の舞台は，前作で描かれた世界と同じ「Tyria」だが，時代設定が大きく異なっており，「Guild Wars」の拡張パック「Eye of the North」の250年後という設定だ。基本的に前作のゲームシステムを踏襲しているが，さまざまな新フィーチャーが用意され，当然グラフィックスも大幅にグレードアップする予定だ。というわけで「2」では，今回掲載したコンセプトアートに近い世界で，新たな戦いが繰り広げられるようになるはずだ。


　Guild Wars 2のプレイアブルな種族は「Human」「Charr」「Asura」「Norn」「Sylvari」の五つ。スライドショーでも，それらしきコンセプトアートがちらほらと見られる。とくにネコ科のヒューマノイドという設定のCharrあたりは見つけやすいだろう。

　本作の開発が発表されたのは2007年3月。さすがに具体的な発売日の情報などが聞こえてきてほしいところだが，そのへんは今回も発表されず。さすがに気の長いファンでも焦れてきそうなので，そろそろ発売時期だけでも公開してほしいものだ。