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ハロー!Steam広場 第130回:和の風景を血と肉片で彩る,情け容赦なしのニンジャFPS「Shadow Warrior 2」
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印刷2016/10/25 12:00

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ハロー!Steam広場 第130回:和の風景を血と肉片で彩る,情け容赦なしのニンジャFPS「Shadow Warrior 2」

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「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,ゲームを積むための資金を削って次期VRに積み立てる上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第130回では,ハック&スラッシュのエッセンスを取り入れてRPG要素を強化したシリーズ最新作「Shadow Warrior 2」をメインに紹介しよう。このほか,1匹の狼がさまざまな動物に姿かたちを変えながら,文明崩壊の謎を解き明かしていくアドベンチャーゲーム「Lost Ember」もあるので,お見逃しなく。



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ハック&スラッシュの要素を取り入れてさらに進化したシリーズ最新作「Shadow Warrior 2」


 今回はポーランドのゲームデベロッパ,Flying Wild Hogが手掛けるシリーズ最新作「Shadow Warrior 2」を紹介しよう。
 1997年に発売された3D Realmsの名作,「Shadow Warrior」のリメイク作品となる“前作”がリリースされたのは2013年9月のこと。カルト的な作品として知られる“あの”Shadow Warriorがリメイクされるというだけでも,発表当時は驚きだったわけだが,まさか続編が出るだなんて誰が予想していただろうか。正直一発屋だと思ってました,はい。

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 日本の巨大企業Zilla Corporationの警備担当だった主人公ロー・ワンと,伝説の宝刀“カゲ・ノブツラ”によって召喚された古代の魔神達との戦いを描いたのが前作だったが,本作の舞台となるのは,そこから5年が経過し,人間と悪魔が共生するようになった世界。そこでロー・ワンは,ヤクザの用心棒のような仕事をしていたのだが,ひょんなことから科学者が率いるカルト組織の陰謀や,Shadeと呼ばれるドラッグを巡る紛争に巻き込まれ,再び戦いに身を投じることになる。

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 Shadow Warriorといえば,日本の文化を勘違いしたままゲームに反映してしまったかのような,ツッコミどころ満載の世界観(というよりオブジェクト)が魅力の1つだったが,本作でも「勘違いニッポン」は健在。和の美しい風景とはかけ離れたゴア表現や,主人公の下品な言葉遣いなども相変わらずで,見る人が見ればすぐに本作がShadow Warriorであることに気付くだろう。
 最新作ということでグラフィックスも綺麗になっているのだが,それに沿うような形でゴア表現も強化されている。欠損表現などが苦手な人は手を出さないほうがいいだろう。

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 前作は,刀や銃で敵を蹴散らしながら一本道のマップを突き進んでいくRUN&GUNスタイルのFPSとして,綺麗にまとまっていた印象だったが,Shadow Warrior 2ではさらに,レアアイテムを収集しながら進んでいくハック&スラッシュ要素が追加された。
 武器は約70種類あり,それぞれに空いている3つのスロットに強化アイテムをはめ込むことで,自分好みの性能に仕上げられるといった感じだ。武器の能力は固定だが,強化アイテムは能力値の幅が広いので,より強い強化アイテムを収集していくのが,ハック&スラッシュでいうトレハン的な要素といえるだろう。

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変わった形の刀だなぁ……(すっとぼけ)
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 また,プレイヤーが最初から覚えているスキル以外は,カードとして入手することになり,これをコレクションしてポイントを振ることで,体力の強化や技の習得なども可能になっている。どのスキルを伸ばすかでプレイスタイルも大きく変わるため,ゲーム中もっとも悩むところでもある。こういった要素も含めて,Shadow Warrior 2は全体的にRPG要素が強くなった印象だ。

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 一方で,アクション性もストレスフリーな方向に進化している。主人公は,シリーズを通して(いちおう)ニンジャという設定になっているので,従来作からスピード感はそれなりにあったのだが,本作では入力した方向に短距離ダッシュする技が,スタミナなどの制限なしに何度でも使えるので,ミッションでの長距離移動もまったく苦にならず,むしろ疾走するのがクセになってしまうほど。
 また短距離ダッシュは,敵の攻撃を回避するのにも活躍する。このシステムを導入したことで,アクション性は倍増したと言ってもいいだろう。これぞRUN&GUNといった感じだ。

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 そして忘れてはならないのが,オンライン協力プレイの存在である。本作では,キャンペーンを最大4人で進めることができ,その場合はプレイヤーキャラクターのスキンがサイバーニンジャのような見た目に切り替わる。
 もともと雑魚相手では1対1でケリが付くので,そこまで共闘感はないものの,エリートモンスターやボス戦では,互いが敵の注意を引き付けつつ一撃離脱を繰り返す,まさしくニンジャ的なチームワークが見られて,なかなかに白熱させてくれる。

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 ただ,マッチングがルーム形式なので,ホスト側がプレイヤーの参加条件を設定できないというのが惜しいポイントだ。場合によっては高レベルのプレイヤーが入ってきて,空気を読まずに無双していくといったこともありえる。いちおう招待専用にはできるので,そういった行為を嫌うのであれば,協力プレイは身内専用と割り切ったほうがいいだろう。

 もう少し気軽に野良での協力プレイを楽しめるようにしてほしいところだが,本作はシングルプレイでも十分すぎるほど楽しめる作品なので,気晴らしできるFPSを探している人は,ぜひニンジャになってストレスを発散してみてほしい。


「Shadow Warrior 2」Steamストアページ



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1匹の狼がさまざまな動物に姿かたちを変えながら,文明崩壊の謎を解き明かしていくアドベンチャーゲーム「Lost Ember」


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 「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回はドイツのインディーズ系デベロッパ,Mooneye Studiosが手掛ける「Lost Ember」を紹介しよう。

 1匹の狼を主人公とする本作は,文明の崩壊した世界を舞台にしたアドベンチャーゲームだ。狼は,ほかの動物に乗り移る能力を持っており,鳥になって崖を越えたり,魚になって激流の中を進んだりと,さまざまな動物達の力を借りてステージを攻略していくことになる。

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 ゲームの目的は,文明が滅びた理由を探ることにあり,プレイヤーは相棒の精霊とともに,そのヒントが隠された街「Machu Kila」を探索するといったものだ。文明が消えてから長い年月が経過しているのか,ゲームの舞台となる世界のほとんどは緑に覆われた大自然であり,Unreal Engine 4で描かれる緑豊かなロケーションには,目を見張るものがある。

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 本作はすでにKickstarterのキャンペーンを成功させており,残り約20日という期間を残しながらも集金額が190%を越えるという,注目度の高さを見せている。当然ながらGREENLIGHTも通過しており,あとは2018年内に予定されているリリースを待つのみだ。興味のある人は,Kickstarterでバッカーになりつつ,GREENLIGHTのページをフォローしておくといいだろう。


「Lost Ember」GREENLIGHTページ

  • 関連タイトル:

    Steam

  • 関連タイトル:

    Shadow Warrior 2

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