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ハロー!Steam広場 第14回:人類滅亡を目論むパンデミックヒーローズ
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者の独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,ゲームの所持数も増え,いずれ行われるかもしれない全国Steamer選手権で大活躍できるかも。
ハロー!Steam広場 第14回は,MARVEL COMICSのヒーロー達が一堂に会するハック&スラッシュRPG「Marvel Heroes」をメインに紹介しよう。このほか,最凶のウィルスを開発して人類滅亡を目論む「Plague Inc: Evolved」や,PvPに特化したターンベースの戦略シミュレーション「DUELYST」も合わせてお届けするョ!
MARVEL COMICSのヒーロー達が一堂に会するハック&スラッシュRPG「Marvel Heroes」
今回は,MARVEL COMICSで活躍するヒーロー達が一堂に会するFree to Playのハック&スラッシュRPG「Marvel Heroes」を紹介しよう。ちなみに本作は,Diabloの生みの親として知られるDavid Brevik氏率いるGazillion Entertainmentが開発を行っている。
David Brevik氏が手掛けるハック&スラッシュRPGというだけで,そのクオリティは保証されたようなものだが,筆者が惹かれたのはそこだけではなく,X-MENシリーズでお馴染みの「デッドプール」がプレイアブルキャラクターとして参戦してるというところ。
「X-Men Legends II: Rise of Apocalypse」と「Marvel vs. Capcom 3」くらいでしかゲームでデッドプールを触ったことがなかったので,参戦しているというのであればプレイするしかあるまい。あれ,そういえば最近デッドプールが主人公のゲームで遊んだような……うっ頭痛が……。
プレイアブルキャラクターはヒーロー側のみとなり,ベノムやグリーン・ゴブリンといったヴィラン達は基本的にボスとして登場する。
スタート時に選べるヒーローは9人のうち1人だけだ。それ以外のヒーローを使いたいという時は,敵がドロップする「Eternity Splinter」というアイテムを集めて交換するか,課金をすればアンロックされる仕組みなので,覚えておこう。ちなみに筆者のお目当てであるデットプールは,最初に選べる9人の中にいなかったので,仕方なくヒューマン・トーチを選択した(ファンの人ごめんなさい)。
ゲーム自体はオーソドックスなハック&スラッシュRPG――いわゆるDiabloクローンといった感じで,生みの親であるDavid Brevik氏が手掛けていることもあり,レアアイテムをドロップした時の高揚感や,敵の集団を一気になぎ倒していく爽快感といったハック&スラッシュのツボはしっかりと押さえられている。
装備でキャラクターの見た目が変わらないので,そこに物足りなさを感じる人はいるかもしれないが,そもそもキャラゲーなので,そこは仕方のないところだろう。全身イモータルキングのスパイダーマンなんて誰が見たいだろうか。いや,ちょっと見たいかも。
ヒーローを強化するには,装備はもちろんのこと,パワー(スキル)の振り方も重要だ。パワーはヒーロー毎に3種類のツリーが用意されている。例えばデッドプールの場合だと,接近攻撃を強化する「FIGHTY」,銃での攻撃を強化する「HURTY」,ヒーリングファクターを使った回復など,特殊スキルを強化する「TRICKY」といった感じに,3つのパワーツリーが用意されており,プレイスタイルや装備とのシナジーを考慮しつつ振り分けていくことになる。
また本作には,フィールド内にいるすべてのプレイヤーと協力プレイができるパブリックエリアが存在する。このエリアでは,ボスやイベントなどが突発的に発生し,そこにエリア内のプレイヤーが集結することで,自然と大規模な協力プレイが生まれるのだ。徐々にヒーローたちが集まってくるシチュエーションは,MARVELファンにはたまらない瞬間といえるだろう。
筆者はデッドプール目当てで始めたものの,アイアンマンのユニビームがあまりにも爽快だったので,最終的にはアイアンマンに鞍替えしてしまった。アンロックしたヒーローはゲーム中にいつでも切り替え可能なので,プレイする際は気分によって色々なヒーローを使っていくといいかもしれない。
MARVEL COMICSのファンはもちろん,ハック&スラッシュ好きの人にもオススメできるタイトルなので,興味のある人は遊んでみて欲しい。
「Marvel Heroes」Steamページ(Free to Play)
最凶のウィルスを開発してパンデミックを引き起こせ!「Plague Inc: Evolved」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は「Plague Inc: Evolved」を紹介しよう。
本作は,スマートフォン向けにリリースされているシミュレーションゲーム「Plague Inc. -伝染病株式会社-」をPC向けにリビルドした作品となる。
本作におけるプレイヤーの目的は,最凶のウィルスを開発してパンデミックを引き起こし,人類を滅亡させることだ。
ゲームスタート時に使えるのはバクテリア一択。ほかの選択肢を選ぶと,それをアンロックする条件が表示されるので,気になる病原体があれば条件を確認しておこう。
病原体を選び終わったら,次にばらまく国を決めよう。国によって気候や経済状況に違いがあり,どこから始めるかによってプレイの方針も変わってくる。
ゲーム開始時の病原体は非常に微弱で,なかなか伝染してくれない。ここで重要となってくるのが病原体の進化だ。病原体はゲーム中に回収できるDNAポイントを消費することで進化させられ,進化カテゴリは「TRANSMISSION」(伝染)「SYMPTOMS」(症状)「ABLITIES」(能力)の3つに分類されている。
序盤はとにかく病原体を広めたいので,伝染に力を入れよう。伝染方法にはいくつか種類があり,伝染を広めたい国に合わせて選択することで,より高い効果を発揮させられる。例えば都市の多い国では,げっ歯類を使った方法が非常に強力だ。気候の高い国なら昆虫を,農村地帯では家畜を,湿度の高い国,港のある国では水を媒体とすることで,効率よく感染を広げていくことができる。
1つ注意したいのが,病原体の突然変異だ。病原体は時折,DNAポイント消費せずに症状カテゴリのどれかを自動で獲得することがある。DNAポイントなしで進化してくれるのでお得に見えるかもしれないが,症状が現れると病原体の存在を人類に気付かれてしまうのだ。
人類側が病原体の存在を確認すると,それに対抗するためのCURE(治療法)を研究し始める。人類滅亡を前に,CUREの研究状況が100%になってしまうと,病原体が見る見る減少していき,最終的には跡形もなく消え,プレイヤーの負けとなってしまう。
以上のことを踏まえると,まだ伝染も広まっていない序盤に,CUREの研究が始まってしまうのは非常によろしくないので,序盤に突然変異してしまったら,獲得した症状をクリックして退化させていこう。
うまいこと全人類に病原体を感染させたら,あとは致死性の高い全臓器不全や壊死といった症状を獲得して,一気に人類を死滅させていこう。昨日までなんともなかった菌が,突如として致死率100%の菌に変貌するのだから,これほど恐ろしいことはない。
人類滅亡に成功するとスコア画面に移行する。ここでは各種データのほか,スマートフォン版にはなかった,リプレイがみられる。どのように病原体が広がっていったのかがじっくりと鑑賞できるので,感染爆発が起きる瞬間などは思わずニヤついてしまう。
ほかにもUI周りや病原体のグラフィックスなどはPC版の方が洗礼されている印象だ。倍速も3倍まで用意されており,ゲーム全体のテンポも向上している。そしてPC版の大きな特徴となるのが,新たに用意されたマルチプレイヤーモード……なのだが,現時点(2014年3月12日)では実装されていない。ただ,元々,シングルプレイ向けに作られているゲームなので,シングルプレイだけでも十分楽しめるはずだ。
ちなみに価格は14.99ドル。iOS版が100円(税込),Android版が基本プレイ無料ということを考えると高く感じるかもしれないが,「シミュレーションゲームは,マウスとキーボードを使って大きな画面で遊ぶに限る」という筆者みたいな人ならば払う価値は十分にあるだろう。
「Plague Inc: Evolved」Steamページ(14.99ドル)
PvPに特化したターンベースの戦略シミュレーション「DUELYST」
「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今週登録された作品の中で特に気になった「DUELYST」は,1対1のオンライン対戦をメインコンテンツとしたターンベースの戦略シミュレーションゲームだ。
ちなみに本作は,「Diablo3」や「Rogue Legacy」「ラチェット&クランク」シリーズの開発に携わったメンバーによる新規タイトルということで,注目度の高い作品でもある。
本作には,5つの派閥と,100を超えるユニットやスペルが登場し,プレイヤーはそれらを使って軍勢を作り上げ,ほかのプレイヤーと戦うことになる。
1ゲームのプレイ時間は30分未満を想定しており,あまり時間を費やさずサクッと遊べるようなゲームデザインを目指しているとのこと。また,ゲーム内のアンロック要素(新ユニットやスキンなど)は,すべてゲームプレイによってのみ入手できるようだ。要は「アイテム課金の類いは一切ないよ!」といったところだろう。
ちなみに本作はKickstarterでのプロジェクトも始動しており,すでに目標金額までの達成率が半分を超えている。興味のある人は,こちらの動向もチェックしておくといいだろう。
「DUELYST」GREENLIGHTページ
「DUELYST」Kickstarterページ
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Steam
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Marvel Heroes
- 関連タイトル:
Plague Inc. -伝染病株式会社-
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Plague Inc. -伝染病株式会社-
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