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ファン待望の続編,「PSU イルミナスの野望」ネットワークトライアルの概要を紹介
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印刷2007/05/02 22:22

レビュー

ファン待望の続編,「PSU イルミナスの野望」ネットワークトライアルの概要を紹介

 2006年8月からセガがサービスしているオンラインRPG「ファンタシースターユニバース」(以下,PSU)。その続編となる「ファンタシースターユニバース イルミナスの野望」(以下,イルミナス)のネットワークトライアルテストが,4月5日から4月26日まで実施された。それに参加し,新要素を中心にチェックしてきたので,さっそく紹介していきたい。なお,ネットワークトライアル中にプレイできた追加要素は,あくまで今回のテスト用に実装されたもので,イルミナス正式サービス時の導入が決定しているわけではないことには,ご注意いただきたい。
 イルミナスの基本的なゲームシステムは,PSUと共通している。PSU本編をよく知らないという人は,こちらのレビュー記事で,PSUの基本システムなどをチェックしておこう。

■まずはシステム関連からチェック

 最初に,今回のテストで用意されたサーバーについて。PSUでは,ワールド1,ワールド2と二つのワールドがあり,それぞれで作成したキャラクターやアイテムなどは共有不可な,独立した世界として運営されている。しかし,ネットワークトライアルテストでは,エントランスが二つ用意されていたものの,ログイン後は一つのワールドで運営され,PSUで育てた既存のキャラクターを使用してのテスト参加も可能となっていた。ログインもスムーズに行われ,快適にプレイできた。

 また若干ではあるが,ログイン画面やキャラクタークリエイト画面のデザインが変更され,キャラクタークリエイトでは,フェイスパーツやボイスに新規パターンが追加されていた。PSUでは,アフロやモヒカンといったネタ系の髪型も用意されているので,今回の新規パーツ追加には少なからず期待していたのだが,残念ながらネタ系パーツの追加はなし。真っ当な(?)パーツがいくつか追加されるに留まっていた。もちろん,これはネットワークトライアルでのことなので,このあたりは正式サービスを楽しみに待ちたいと思う。

左:キャラクタークリエイト画面は,よりエッジの利いた派手なものに変更された 中央:顔のパーツなどが新たに追加され,より幅広いキャラ制作ができるようになった 右:トライアル用のロビーサーバーは48まで用意されていた。どのサーバーも大きな混雑はなかったようだ


■今回の目玉,新規ミッションはどうなった!?

 続いてネットワークトライアルの目玉である,新規ミッションについて見ていこう。惑星パルムでは“星の傷跡”“雷獣の都”,惑星モトゥブでは“氷雪の洞窟”“蛇獣覚醒”,惑星ニューデイズでは“流水の神殿”,そしてガーディアンズコロニーでは“既視の樹林”といったミッションが追加されていた。
 それぞれのミッションには,PSUと同様にキャラクターのレベルに応じた複数の難易度が用意されており,同じミッションでもレベルを変えると難度がガラリと変化する。もちろん,ミッション追加に合わせてフィールドやマップも新たに追加されている。なかでも,PSUの「ストーリーモード」に登場したローゼノム・シティが廃墟となって登場する点は,PSUを遊び込んだファンならばニヤリとする要素だろう。
 またPSUの原点ともいうべき,「ファンタシースターオンライン」(以下,PSO)に登場したフィールドと敵モンスターが,形を変えて登場している点も嬉しい。今回は森林フィールドのみの追加だったが,この調子で洞窟や坑道,遺跡なども入ってくれれば言うことなしといったところだ。

●星の傷跡(惑星パルム)
 旧ローゼノム・シティが舞台となっているミッション。階段や細い通路などが多くあり,かなり入り組んだ作りになっている。また,フィールド内にはトラップやビーム砲台などが配備され,慎重に進む必要がある。ミッションの最後には,PSOでお馴染みのグラス・アサッシンがボスとして登場する。

PSUでおなじみのローゼノム・シティが,廃墟のフィールドとなって冒険できるようになった。ステージの最後には,あのグラス・アサッシンが。倒されたあとに子供をまき散らすエフェクトも健在だ


●流水の神殿(惑星ニューデイズ)
 神殿内の奥地に出現する,シノワ・ヒドキなる敵を倒すという内容。人型,ロボ系の敵が多く登場し,ミッションというよりはどことなく修行っぽい感じが。戦闘マシン“バイシャ乙32型”の火炎攻撃がやっかい。

アジアンテイスト溢れる美しい神殿内を大探索。途中には暗闇に包まれた部屋なども登場し,プレイヤーを苦しめる。ボスのシノワ・ヒドキは,ローラーダッシュを使い高速移動する曲者。その動きに食らいつくことが重要だ


●既視の樹林(ガーディアンズコロニー)
 PSOの森林エリアを思わせるフィールド。マップ構成も序盤はほぼ同じで,遠くにはあのセントラルドームもバッチリ見える。登場する敵も,ブーマやラッピーなど,おなじみの敵の亜種(?)っぽいものばかり。後半は洞窟のようなオリジナルエリアとなっていて,ボスは鋼鉄の拳骨を持つゴリラこと,ヒルデベアの亜種ビル・デ・ビア。グルグル回転しての攻撃で,プレイヤーを追い詰める。

筆者のような古くからのPSOファンが,思わず「懐かしい!」と言ってしまいそうなミッション。どこかで見たようなフィールド,どこかで見たような敵達。まさに既視の樹林だ


■気になるアクロファイターとアクロテクターは?

戦闘タイプの変更は,従来どおりガーディアンズ本部のカウンターで行う
 今回のネットワークトライアルでは,新たに二つの戦闘タイプ,アクロファイターアクロテクターが追加されていた。これらはガーディアンズ本部のカウンターで転職可能で,トライアルテスト期間中は転職条件なしで自由に転職できた(多少のメセタを支払う必要はあったが)。おそらく,正式サービス後には特定の条件をクリアしないと転職できないようになるのだろうが,その条件がどうなるのか,気になるところだ。
 追加された二つの職業は,各パラメータに応じて,戦闘能力に一層の上昇補正が行われる,というメリットがある。詳細は下に示しておくが,実際にプレイした感じでは,スライサーやシャドゥーグ/マドゥーグ,フォトンウィップといった新装備を楽しむための職業と思われた。スライサーもウィップも武器としてかなりクセのあるものなので,この二つの職業をチョイスしていたプレイヤーはあまり多くなかったようだ。正式サービス後に戦闘タイプとして定着するかどうかにも注目していきたい。

●アクロファイター
 片手武器の扱いを得意とする上位タイプ。反応速度が極めて高く,複数の武器を使い分けられる。スライサーとシャドゥーグの扱いが得意なので,中距離からの攻撃がメインとなるかもしれない。

●アクロテクター
 仲間のサポートのため,その能力を特化させた上位タイプ。こちらも反応速度が極めて高く,テクニックを中心に多彩な戦闘手段を持つ。フォトンウィップとマドゥーグの扱いが得意。フォースをさらに強化し,ウィップ系での中距離戦闘もこなすタイプか?

 また,今回のネットワークトライアルでは,既存の武器系統にもフォトンアーツが追加され,新規SUVウェポンとしては,“ギガス・エスパダ”“パラディ・カタラクト”が実装されていたことを合わせて記載しておく。

上段左,中央:アクロファイター,アクロテクターともに,十分に上位クラスらしい能力を秘めたタイプとなっている 上段右:キャラの頭上にプカプカと浮いているのが,新たに追加された武器マドゥーグ。ガンダムでいうビットのようなもので,敵を自動攻撃してくれる
下段:アイテムショップでは,新武装が多数販売。もちろん,それに対応するフォトンアーツも販売されていた


■中間ロビーエリアの増加

ロビーにいるロビーアテンダントは,各ロビーへの移動を行ってくれる
 ミッション増加に伴って,中間ロビーエリア(ミッションとミッションの間にある,小休止できるロビー)がいくつか追加された。基本的には補給基地的な意味合いが強い中間ロビーエリアだが,今回追加されたロビーの一つ,「カジノ・ボルワイヤル」はちょっと違う。なんとその名の通り,このロビーはカジノ施設となっていて,専用コインを賭けてスロットマシンと巨大ルーレットが楽しめるようになっているのだ。集めたコインはレアなアイテムと交換可能で,どのロビーよりも人がたくさんいたようだった。
 ちなみに,各ロビーの入口付近には,ロビーアテンダントなるNPCが立っていて,話しかければフィールドを通らなくても,直接ほかのロビーに移動できるようになっていた。ロビー間を自由に移動できるようになると,プレイしたいミッションの選択が容易になるため,かなり便利だ。トライアル期間中は無料で転送してくれていたが,正式サービス後は一定量のメセタを支払う必要が出てくるかもしれない。

●カジノ・ボルワイヤル(惑星モトゥブ)
 専用のコインを使って,巨大ルーレット,スロットマシンが楽しめる。スロットマシンは金・銀・銅の3種類があり,それぞれ賭けられるコインが異なる。24時間以内にどれだけそのマシンで払い戻されたかも分かるため,出る台の調査も楽だ。巨大ルーレットは,数字だけでなく,赤黒などにも賭けられる本格派。スロットやルーレットで獲得したコインは,レアなアイテムと交換可能。カジノ内には,巨大ルーレットのゲーム進行をする女性ディーラーのアナウンスが鳴り響いている。



■マイルーム関連がさらに充実

掲示板を活用すれば,自分の留守中に誰かが訪れても大丈夫。細かいところではあるが,嬉しい追加機能だ
 冒険者達のくつろぎスペース“マイルーム”も,ネットワークトライアルで大幅に進化していた。新たにいくつかのパターンのリフォームができるようになっていたのをはじめ,ルームアイテムの設置場所が固定方式から自由に設置できるように変更されたり,マイルームを訪れた,ほかのプレイヤーも閲覧できる掲示板が実装されたりと,いろいろな機能が追加されていた。また,筆者は未確認だったのだが,ルームアイテムの中に,ただ飾るだけではなく,遊べるものも追加された様子。どんなものだったのか気になるが……このあたりは正式サービス後に改めて確認したいと思う。
 また,マイショップ機能で店舗を開いているプレイヤーのみが対象となるが,店番をしているパートナーマシナリーに,来訪者に対して任意に入力したメッセージを伝える自動応答機能が追加された。細かいことではあるが,こういったプレイヤーの個性が出せる部分での追加機能は諸手を挙げて歓迎したいところだ。

リフォームアイテムには,和風のものや,モダンなものなど,さまざまな種類が追加された。なかには,バスケットボールのコートをモチーフにしたものも


■旧作ファンには嬉しいPSO関連の服装アイテムが登場

オンラインステータスは,メニューから簡単に切り替えられるようになっていた
 細かい追加/修正点の中から,筆者が注目したポイントを二つ記しておこう。一つめは,PSO関連の服装アイテムが多数追加されたこと。ミッションの紹介部分でも触れたが,今回のネットワークトライアルではPSOへの回帰が大きなテーマの一つになっている。この服装追加もその一つで,PSOをプレイしていた古くからのプレイヤーであれば,まさに感涙モノのアイテムといえよう。この調子でほかのセガキャラクターの服やパーツも多数導入すれば,アバター的な楽しさも出ていいのでは……と思うのだが,いかがだろうか。

 二つめの注目ポイントは,キャラクターの頭上にオンラインステータスの表示ができるようになったこと。パーティー募集,退席中,ソロプレイ中など,プレイヤーの希望や状態が一目で把握できるため,非常に便利な機能だ。ロビーで知り合いに出会ったものの,相手が微動だにしない,などというのはオンラインゲームではよくある場面。こういうとき頭上に「一時退席中」と書かれてあれば,しばらく待ってみようかな,といった判断もしやすくなるわけだ。

PSOのキャラを再現できる服とパーツが販売されていた。気分はラグオルの冒険者!?


■正式サービスで隠し球はあるのか?

 以上,イルミナスのネットワークトライアルの概要を,駆け足で紹介したが,いかがだっただろうか。基本的には,新規ミッション,フィールドの追加が中心で,それ以外に数多くの細かい要素が付随しているという印象だ。今回のテストで盛り込まれたものが,正式サービスと同時にすべて実装されるかどうかは,改めてセガの発表を待ちたい。
 今回のネットワークトライアルで追加された要素は,PSUの続編として捉えるとやや物足りないものではあったが,その名のとおり今回は,ネットワーク周りのテストに主眼が置かれていたと考えるべきだろう。イルミナスでもおそらく実装されるであろう,ストーリーモードの続きはどうなるのか,新規ミッションがこれ以外にどれぐらい追加されるのか,そしてレベルキャップの引き上げ(トライアルでは120まで引き上げられていたが)はどこまで行われるのか……と,気になる点は多くある。セガには,いい意味でプレイヤーを裏切る,隠し玉を期待したい。(ライター:midi)

ネットワークトライアルで追加された,中間ロビーエリア。たまには冒険を忘れて,リゾート感溢れる海辺で,ひと休みするのもいいだろう
  • 関連タイトル:

    ファンタシースターユニバース イルミナスの野望

  • 関連タイトル:

    ファンタシースター ユニバース

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