業界動向
Access Accepted第480回:年末ショッピングガイド 2015。「やっぱスター・ウォーズでしょ」
アメリカでは感謝祭が終わり,いよいよ怒濤の年末商戦に突入した。「Steam」などでもセールが始まり,その恩恵をしっかり受けた人も多いはず。いろいろな商品が特別価格になるので,海外サイトで気になるアイテムをチェックしている人もいるだろう。そんな中,2015年12月18日には,ディズニーとルーカスフィルムの共同作品となる待望のシリーズ最新映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」がついに公開される。というわけで,今回はちょっと手が伸びてしまいそうな「スター・ウォーズ」関連グッズを紹介したい。
今年のクリスマスシーズンはスター・ウォーズ一色
本連載の読者の皆さんならよくご存じのように,アメリカでは11月の第4木曜日が「感謝祭」という祝日であり,その感謝祭からクリスマスまでの5週間ほどに,アメリカ名物の年末商戦が繰り広げられる。店によっては年間の売上の半分以上がこの時期に集中するとのことで,家族や親戚に配るクリスマスプレゼントや自分へのご褒美を求めて,人々がショッピングモールを駆けめぐり,オンライン販売サイトをくまなくチェックする。
ちなみに,感謝祭は休日なので,ほとんどの店舗は休業。翌金曜日はショッピングシーズンの初日にあたり,多くの店が黒字になることから,「ブラックフライデー」と呼ばれる。さらにその3日後の月曜日は,「サイバーマンデー」とも呼ばれ,これは,月曜日に出社してきた人々が仕事そっちのけでオンラインショッピングを行うことから付けられた。
サイバーマンデーからクリスマスまで,ひっきりなしにどこかで何かのセールが行われるので,アメリカ国民はこの時期,とにかく消費に明け暮れるのだ。
さて,話の流れに無理があるような気が自分でもするが,そんな怒濤の年末商戦において今年のカギを握るのが,「スター・ウォーズ」関連グッズだ。2015年12月18日に全世界同時公開される新作映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」に合わせて,すでにさまざまな関連グッズが販売されている。ブラックフライデーにおけるコンシューマ機の販売動向とか,ソフトウェアの売れ行きとか,いつもならそういう話題をお届けするのだが,「スター・ウォーズ」イヤーとあれば,そうも言っていられない。
中には日本で入手するものが難しいグッズもあるかも知れないが,「ぜひこの機会にゲットしたい」という気分にさせてくれるグッズを以下に紹介しよう。
Sphero BB-8 App-Enabled Droid
価格:2万1384円公式サイト:http://www.sphero.jp/starwars/
移動時にも頭部の位置は変わらず,それをどうやって実現しているのか不思議なのだが,ユーザーの声を認識するほか,使い続けることによって個性を持ってくるというから,自分だけのドロイドとして愛着を感じてしまいそうだ。
Meisho Movie Realization Star Wars Action Figure
価格:1万3000円〜バンダイの,「名将ムービーリアライゼーション」シリーズに新たに投入されたのが,「スター・ウォーズ」シリーズだ。デザインアレンジを竹谷隆之氏が,また原型制作を谷口順一氏が担当し,オリジナルキャラクターのイメージそのままに,うまく戦国時代とのドッキングが行われている。
「侍大将 ダース・ベイダー〜死星具足〜」を筆頭に,「足軽ストームトルーパー」「鉄砲足軽サンドトルーパー」,さらには「浪人 ボバ・フェット」「赤備えロイヤル・ガード」と,グッとくるラインナップになっている。刀やブラスターが着脱可能で,数パターンの手の形が用意されているなど,さすがは日本のフィギュア,という内容だ。海外の人にプレゼントしたら,大喜びしてもらえるだろう。
バンダイ「名将ムービーリアライゼーション」公式サイト
Chewie Costume Hoodie
価格:69.99ドル公式サイト:http://www.thinkgeek.com/product/f000/
素材は綿60%,ポリエステル40%の混紡で,本物の毛皮ではないものの,かなり温かそうで,寒い冬を乗り切るアイテムとしてもチェックしておきたい。誰でも知ってる人気キャラクターなので,来年以降,ハロウィンの手抜きコスプレとして使ってもいいだろう。
Star Wars: A Pop-Up Guide to the Galaxy
価格:34.99ドル公式サイト:http://www.scholastic.com/teachers/book/star-wars-pop-guide-galaxy
「ペーパーエンジニア」を自称する作家,マシュー・レインハート(Matthew Reinhart)氏の「Star Wars: A Pop-Up Guide to the Galaxy」は,スター・ウォーズの世界観を見事に描いた“飛び出す絵本”だ。スター・ウォーズ誕生30周年を記念して2007年に発売された,4〜8歳向けの絵本なのだが,ジョージ・ルーカス氏が全面協力したとのことで,それぞれの惑星の様子や銀河世界についての情報がかなり詳しく書かれている。「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」に続いて制作される新三部作のためにも,子供と一緒に旧三部作の世界を復習しておこう。
姉妹本として,「Star Wars: A Galactic Pop-Up Adventure」が発売されており,お父さんが子供達に読んで聞かせる英語教材としても使えそうだ。
HP Star Wars Special Edition Notebook
価格:699ドル〜公式サイト:http://store.hp.com/us/en/mdp/Laptops/star-wars-special-edition
ヒューレット・パッカードが発売した「HP Star Wars Special Edition Notebook」は,映画とタイアップした15.6インチディスプレイ搭載のノートPCだ。失われていく「ダークサイド」を形として残そう,というコンセプトのもと,使い込まれ感を出した独特の外装や,ダークレッドのバックライト付きキーボードなどがダークサイドの雰囲気を見事に醸し出している。
B&O Playのオーディオや,NVIDIAのGPUなど,ノートPCとしても本格的。過去の映画で使われたコンセプトアートやストーリーボードなど,1100枚の壁紙に加え,銀河の中心惑星コルサント(コルスカント)の公用語であるAurebesh風のフォントなど,ファンにはたまらないオマケも満載だ。
著者紹介:奥谷海人
4Gamer海外特派員。サンフランシスコ在住のゲームジャーナリストで,本連載「奥谷海人のAccess Accepted」は,2004年の開始以来,4Gamerで最も長く続く連載記事。欧米ゲーム業界に知り合いも多く,またゲームイベントの取材などを通じて,欧米ゲーム業界の“今”をウォッチし続けている。
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