プレイレポート
隠れた逸材を見つけ出し,全国一を目指せ。「フットボールオールスターズ」の正式サービスがスタート
本作は,Jリーグや日本代表の選手カードを集めて自分だけのチームを編成し,全国ランキングの上位を目指すというデジタルトレーディングカードゲームとなっている。KONAMIの「Digital Game Card」シリーズとして提供されていた「FOOTBALL ALLSTAR'S」がリニューアルした作品で,同作のプレイデータを引き継ぐことも可能だ。
基本プレイは無料で,必要なのはYahoo! Japan IDのみ。前述したようにPCブラウザ向けゲームなので,ノートPCでも十分にプレイでき,クライアントソフトのインストールも不要と,かなり手軽に始められるところも魅力だ。
本稿では4月10日から行われたオープンβテストのレポートをお届けするので,サッカーファンはもちろん,手軽にプレイしたいゲームを探している人も,読み進めてみてほしい。
カードはゲーム内だけでなく,店頭でも手に入る
まずはゲームの基本となるカードの概要を説明しておこう。
本作に用意されている選手カードには,レベルや経験値,後述する「リミットブレイク」などのステータスに加えて,「ドリブル」「シュート」「スピード」「スタミナ」など,サッカーにおける能力値が12項目,さらに選手によっては「ドリブラー」や「ワンタッチシュート」など,“得意技”ともいうべき「プレイスタイル」が最大4つ設定されている。
一般的なカードゲームと同様に,カードは複数のレアリティに分けられているが,本作ではそれぞれのレアリティに異なるレベル上限が設定されている。その詳細は以下のとおりだ。
- レギュラーホワイト(RW) 最大レベル:10
- レギュラーブラック(RB) 最大レベル:20
- スタープレイヤー(ST) 最大レベル:30
- スーパープレイヤー(SP) 最大レベル:40
- グレートプレイヤー(GR) 最大レベル:50
※このほかに,「ベストイレブン」や「ベストミッドフィルダー」などの特別なレアリティも存在する
下にいくほどレアリティが高くなり,入手が難しくなるのはご想像のとおり。ゲーム内では,カードを入手するために「カードパック」を購入するのだが,ゲーム内で比較的簡単に稼げる「ビクトリーポイント」では,レギュラーホワイトとレギュラーブラックがほとんどで,レアカードはめったにでない「ノーマルパック」しか購入できない。
レアカードが確実に入手できる「プレミアパック」や「チケットパック」といった種類のカードパックを購入するには,リアルマネーで購入する「コイン」が必要だったり,ゲーム内の大会で好成績を収めるともらえるチケットが必要だったりするのだ。
レアカード以上のカードを手に入れる方法としては,全国のゲームショップなどで販売されるリアルカードを購入するというものもある。
4月26日発売の「フットボールオールスターズ 日本代表」は,スタープレイヤー以上のカードが2枚入ったパックで,価格は300円(税込)。ゲーム内で使用するには,カードに記載されているシリアルコードをゲーム内で登録すればいい。
ここまで読んで「リアルマネーを使ってレアカードを集めないと勝てないんでしょ」と言いたくなる人もいるだろう。だが,本作はレアカードの入手がそのままではチームの強化につながらない仕組みになっている。以下で説明するカード強化やチーム編成のシステムを知れば,それが分かってもらえるはずだ。
レアカードの成長には,かなりの苦労がともなう
本作のカード強化システムは,ソーシャルゲームによくあるカード合成が基本となっている。強化したいカード(ベースカード)に,強化用の素材となるカード(素材カード)を合成するとベースカードに経験値が溜まり,レベルアップするという仕組みだ。
このとき,ベースカードと素材カードの選手が同じチームだったり,同じポジションだったりすると,多くの経験値がもらえるが,素材カードは合成によって消えてしまうので,選択は慎重に行おう。
このカード強化は,ベースカードのレアリティによって,強化のしやすさに大きな違いが出てくる。レギュラーホワイトやレギュラーブラックをベースカードにすると,ほとんどの場合はレベル1のホワイトカード1枚を合成させるだけでレベルアップするのだが,スタープレイヤーカードの場合は5,6枚,グレートプレイヤーとなると10枚近く合成させないとレベルアップしない,という感じなのだ。
そのため,オープンβテストではスタープレイヤーカードよりもはるかに上の能力を持ったレギュラーホワイトカードが簡単に作れる,という状況だった。もちろん,前述したようにレベル上限に違いがあるので,強化し続けていれば最終的にレアカードのほうが上になるのだが,サービス開始からしばらくの間は,レアカードよりもホワイトレギュラーやブラックレギュラーカードのほうが重宝するだろう。
また,カード合成には,ベースカードと素材カードに全く同じものを選択すると,ベースカードのレベル上限がアップするという「リミットブレイク」というシステムがある。
同じレアカードを手に入れるというのはなかなか難しいので,ホワイトレギュラーやブラックレギュラーカードのほうがやりやすいだろう。リミットブレイクを重ねれば,レアカードとの差が少なくなるのも嬉しいところだ。
プレイ開始直後はカード強化をせずにひたすら枚数を集めて,同じカードが出てきたらリミットブレイクさせたうえで強化,というやり方もアリだろう。
カード強化の次はチーム編成について説明しよう。本作では実際のチーム運営と同じように,手持ちのカードからまずトップチームのメンバーを登録し,そのメンバーからスターティングメンバーやキャプテン,フリーキッカーなどを決める。4-4-2や3−5−2といったフォーメーションや,ロングボールの多用や中央突破といった作戦の設定も可能だ。
チーム編成の画面左上には,チームの総合力が数字で表示されるので,この数字を見ながらスターティングメンバーを決めていくといいだろう。
基本的には能力値が高いカードを入れていけば総合力も上がっていくのだが,カードの説明時に紹介した「プレイスタイル」にも気を配る必要がある。同じプレイスタイルを持ったカードが一定数以上になると「コンボ」が発生し,チームの総合力にボーナスポイントが加算されるのだ。
このコンボのおかげで,チーム編成は奥が深いものになっている。多少能力が劣ってもプレイスタイルが合うとチームに欠かせない存在になるし,逆に能力が高くても,プレイスタイルが合わない選手は使いづらい。選手たちのプレイスタイルに合わせてフォーメーションを変える必要も出てくる。
このほかにも,選手の調子や作戦との相性といった要素があり,ああでもない,こうでもないといろいろメンバーをいじった結果,スターティングメンバーに入らないレアカードが出てきたりする。まるで「鳴り物入りでやってきたが,チームにフィットしない人気選手」を見ているようで心が痛くなるが,勝負の世界は厳しいのだ。
ミッションでチームを強化しつつ,全国大会の上位を目指せ
チームが固まったら,いよいよ本番。「ミッション」の実施でチームを強化しながら,「対戦」「リーグ」「全国大会」などでほかのプレイヤーたちと戦うことになる。
ミッションは練習のことで,「行動力」というステータスの消費して「個人練習」や「全体練習」といったメニューをこなしていく。練習といっても,プレイヤーが行うのはボタンのクリックだけだ。
行動力は時間の経過で回復するので,なくなったら満タンになる頃合いを見計らって再度ミッションを始めるといいだろう。
ミッションにはレベルがあり,各レベルの最後に設けられている試合で一定の結果を残すと次のレベルへ昇格する。レベルを上げていくと,カードパックのほか,レアカード以上確定のカードパックを購入できる「チケット」が手に入るので,どんどん挑戦してみよう。
試合を行うモードには前述したように「対戦」「リーグ」「全国大会」の3種類がある。ほかのプレイヤーのチームや「コナミチーム」との間で1試合のみ行うのが「対戦」,有志のプレイヤーが参加チーム数や試合数,外国人枠などの条件を決めてリーグを主催し,参加者を募るのが「リーグ」,希望者が誰でも参加でき,数チームでのリーグ戦が何度か繰り返されてランキングが決まるのが「全国大会」だ。
「対戦」の場合は対戦申し込み,「リーグ」と「全国大会」の場合は参加申請さえすれば,自動で試合が行われる。選手の途中交代なども自動なので,結果を見るだけでも構わないのだが,以下で紹介するように,試合の展開を見ていると,選手の能力やコンボの効果が実感でき,チーム強化の参考になるはずだ。
本作の試合シーンは,攻撃側の選手と守備側の選手による1対1のマッチアップが繰り返されて進んでいくという,一風変わったものになっている。
攻撃側の選手には「ドリブル」や「パス」,守備側の選手には「タックル」や「インターセプト」といった能力値がまず表示される。続いて,能力値に選手の調子やコンボといった要素が加えられた最終の数値が表示され,その数字が大きい方が勝利するという流れだ。攻撃側の選手が勝利を続けると最終的にゴールとなり,守備側の選手が勝利すればそこで攻撃がストップし,また次の攻撃機会へと移ることになる。
そんな試合シーンを見ていると,「この選手いつも負けてるな」とか,「シュートがめったに決まらない」という不満が出てくるかもしれない。そんなときは,チーム編成でメンバーを入れ替えたり,コンボを強化したりするといいだろう。
カードの強さに頼らず,プレイヤーの腕で勝負
さて,駆け足で本作の概要やプレイ感を紹介してきた。「思った以上に“サッカーシミュレーション”している」と感じた人が多いのではないだろうか。レアカードを使わずとも強いチームが作れることに魅力を感じる人もいるはずだ。
筆者もチーム編成にハマって,この原稿を書くためのテストプレイにかなりの時間を費やしてしまった。チームと合う選手かどうかがレアリティと関係ないので,ノーマルパックでも開封時の期待感がかなり高い。これも気に入ったポイントだ。
将来的にはスマートフォンにも対応するとのことで,そうなればさらにプレイしやすくなるはず。我こそはと思うサッカーファンはさっそく登録して,全国のプレイヤーに名将ぶりを見せつけてほしい。
「フットボールオールスターズ」公式サイト
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