プレイレポート
MOBA+FPS「クロスファイア」の融合,3月26日に実装される「WAVEモード」の先行体験レポート。有名プレイヤーのYamatoN氏によるプレイムービーも
なお,記事の最後には,「クロスファイア」ほか,数々のオンラインFPSで実績を築き上げた有名プレイヤー,YamatoN氏によるプレイムービーも掲載している。というのも,氏は当日,WAVEモードの解説役として出席していたのだが,「もったいない。せっかくの機会なので!」と筆者が懇願する形で映像を撮らせてもらったのだ。実装前にWAVEモードの試合まるまる1本分を,さまざまなFPSの大会で優勝しているYamatoN氏が操作するキャラクター目線で見られる。ぜひ合わせて確認してほしい。
さて,WAVEモードは,2つの陣営(5対5)に分かれて戦い,相手側のベースキャンプを先に破壊したほうの陣営が勝利するというルールになる。とても簡単にいえば,「League of Legends」や「Dota 2」で知られているMOBA系ゲームのFPS版といったところだ。
相手の陣営へと歩を進めつつ,道中を塞ぐ砲塔(タワー)を壊して,その奥にあるベースキャンプの破壊を目指すというのがゲームの基本的な流れとなっている。
MOBA系ゲームと同様に,役割(ロール)やレベルの概念もある。WAVEモードのルームに入室後,Ready待機画面でこのロールに相当する“兵種”を決められる。各兵種には,任意([F]キー)で発動できるアクティブスキルと,常時(あるいは特定条件下で)発動するパッシブスキルが設定されており,兵種によってキャラクターに強かったり,速やかにタワーを破壊できたり,支援が得意だったりする。
■Marksman
アクティブスキル:
一定時間,銃の精度が大幅にアップする(リコイルがほぼなくなる)
パッシブスキル:
リロード速度がアップする。さらにリロード後は一定時間,攻撃力が高まる
■Blaster
アクティブスキル:
RPG-7(ロケットランチャー)を構え,左クリックで撃てるようになる
パッシブスキル:
RPG-7でAI兵士を撃破した数に応じてRPG-7の火力が上がる(上限あり)。自キャラクターが倒れた場合,その効果はリセットされる
■Medic
アクティブスキル:
アンプルを構え,左クリックで投げられるようになる。投げられたアンプルは着弾地点から周辺に煙を撒き散らす。煙は味方であれば回復効果を,敵であれば中毒効果(持続ダメージ)を与える
パッシブスキル:
自キャラクターの体力が少しずつ回復する
■Shield
アクティブスキル:
前方からのダメージを防御する盾を構える。この状態で右クリックすると盾による打撃攻撃を繰り出せ,左クリックでは盾を地面に突き刺しその盾を爆破させる
パッシブスキル:
盾をしまっている([F]キーで切り替え)場合,背負った盾は後方からのダメージを防ぐ
■Panther
アクティブスキル:
携帯迫撃砲を取り出し,左クリックで発射可能になる。左クリックの押し時間によって砲弾の飛距離を調節できる
パッシブスキル:
一定時間ごとに砲弾が補充される。キャラクターが成長すると所持できる砲弾数が増加する
■Demolition
アクティブスキル:
建物にとくに有効なC4を構え,左クリックで投げられるようになる。C4を投げたあと,再度左クリックで爆破できる。
パッシブスキル:
キャラクター死亡時に手榴弾を投げる
■Hunter
アクティブスキル:
クロスボウを構え,左クリックで撃てるようになる。左クリックの押し時間に応じて精度が高まる。右クリックでズームも可能。クロスボウの矢は回復を無効にする効果がある
パッシブスキル:
体力が半分以下の敵に対しては追加でダメージを与える。すべての攻撃に適用される
■Juggernat
アクティブスキル:
発動から一定時間,被ダメージを大幅に軽減し,空爆によるダメージを受けなくなる
パッシブスキル:
最大体力が増加する
■Shock
アクティブスキル:
スタティックグローブを装着して構え,左クリックで電撃を放てるようになる。感電したキャラクターはしばらく動けなくなる
パッシブスキル:
スタティックグローブを装着している間は移動速度が大幅に増加する
多くのMOBA系ゲームがそうであるように,WAVEモードの試合もプレイヤーキャラクターは全員“レベル1”の状態からスタートする。敵のモブ(AI兵士)を倒すことで少量の経験値を,敵のプレイヤーキャラを倒すことで大量の経験値を稼げ,レベルアップすると攻撃力や,スキルの効力,体力の最大値,保有できる弾数が上がっていく(レベルキャップは20)。
すべての兵種共通でアクティブスキルはレベル5から発動可能となる。試合が始まったらまずはAI兵士を倒しつつ適度にレベルアップを重ねたい。もちろん,序盤から敵のプレイヤーキャラクターを倒して一気に経験値を稼ぐという手も有効だ。
レベル5に達したら,アクティブスキルが発動可能となるので,本格的に敵タワーへの攻撃を仕掛けたい頃合いだろう。しかし,タワーは自動で敵を迎撃する能力を備えているうえに,「防御中」と表示されている間は攻撃を受けない状態となっている。
ここで頼もしいのが味方のAI兵士だ。AI兵士がタワーを攻撃している間は「防御中」から「攻撃中」へと表示が変わり,プレイヤーキャラクターによる攻撃がタワーに対してとおるようになる。やられ役のAI兵士達だが,彼らの協力は不可欠なのだ。
また,試合が一定時間を経過すると,定期的に輸送ヘリが支援物資を投下するようになる。投下される地点は決まっており(マップ中央付近),投下された支援物資は“占領用オブジェクト”の扱いとなっている(つまり,相手チームとの奪い合いになる)。この支援物資の占領に成功すると,味方のAI兵士が一定時間,大幅に強化されたり,防御中/攻撃中に関わらずその地点からタワーの耐久力を削れる迫撃砲(3発)が使えたりする。
指定した地点に空爆を要請する「空爆要請」というコマンド([V]キー)も重要だ。広範囲にわたって敵キャラクター/タワーにダメージを与えられるため非常に強力だ。
空爆要請を行うには,倒したAI兵士の数がチーム全体で40に達している必要がある。その条件を満たしていれば誰でも[V]キーで空爆要請が可能だ(むろんチーム全体で1回きり)。空爆要請後,同条件を満たせば再び空爆を要請できる。
このほか,やりこみ要素として盛り込まれている「クラスカードシステム」にも注目。
クラスカードシステムは,兵種と連動したクラスカードと,強化用のカードを合成することで,兵種の能力をアップさせられるというものだ。合成は一定確率で成功し,成功した場合はクラスカードに+1,+2といった具合に強化値が付与される(最高+10)。クラスカードの強化値が高いほど,それに連動した兵種のステータスにボーナスが付く。
さらにクラスカードにはスロットの数だけ“宝石”を装着できる。装着した宝石に応じて銃のダメージや,移動速度といったステータスがアップする。
強化用のカードや宝石はWAVEモードを遊ぶことで手に入るとのことなので,繰り返しプレイして集めよう。
お待たせしました(?)。YamatoN氏によるプレイムービーを以下に掲載する。なお,WAVEモードは本来,冒頭でも紹介したとおり5対5のモードだが,人数の都合上,2対2で撮影しているので,その点はご了承を。想定される試合時間も本来はもっと短いと思われる。
ムービーではYamatoN氏がやたら強く見えるはずだが,氏の操作しているキャラ(Blaster)はまったくの未強化である。一方で敵チームの一人は兵種+10(最高強化)のキャラを使っていることから,氏の実力がいかに凄まじいかがわかってもらえるはずだ。
YamatoN氏はキーボードを斜めに置く |
YamatoN氏はつまみ持ちの模様。マウスとパッドは持参とのこと |
YamatoN氏以外の3名はクロスファイアのGM達だ。スカイプで連絡を取り合っており,敵チームだったGM2人の悔しがる声がときおり聞こえていた |
「クロスファイア」公式サイト
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クロスファイア
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