とにかくPRANが可愛い 「エイカ オンライン」先行プレイレポート

AIKAは現在，CBTテスターを募集中である。これは明後日の4日まで続いているので，興味を持ったら今すぐ応募だ

　「エイカ オンライン（AIKA ONLINE）」（以下，AIKA）は，ハンビットユビキタスエンターテインメント（HUE）がサービス予定のファンタジーMMORPGである。
　このAIKA，マイキャラのほかに“PRAN”と呼ばれる女の子のサブキャラクターを育成できるのが最大の特徴。このPRANが反則級に可愛く，発表当初から気になっている4Gamer読者も多いのではなかろうか。可愛い系の外見に合せてか，MMORPGとしての基本システムはライトプレイヤーでも楽しめる作りとなっている。
　しかし，PRANが可愛いだけのMMORPGではなく，最大2000人によるPvPが行えるなど，コアプレイヤーでも十分楽しめるコンテンツを用意し，幅広いプレイヤー層をカバーしているのも特徴だ。客観的に見て，PCオンラインゲームのジャンルでは，今年の秋から冬にかけてのビッグタイトルの一本といってよいだろう。

　今回は，11月12日開始予定のCBTに先駆け，HUE本社にてローカライズ中のAIKAを直接プレイさせてもらった。そこで分かった各種ゲームシステムを，先行プレイレポートとしてお届けしていきたい。

※ローカライズ作業中につき，掲載SS内の文言は一部修正される可能性があります

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キャラクター作成からレベル10までの展開

クラス毎に髪型，髪の色，フェイスタイプの3項目が選択可能。それぞれ5種類前後の種類があり，日本人受けしそうなモノが揃っている

　テストプレイの席に着くやいなや，HUEのスタッフに「早くPRANを」と懇願してみたのだが，最初はチュートリアルなどを行う必要があるらしい。よく考えたら当たり前である。とりあえず，基本的なゲームシステム面からチェックしていこう。

　キャラクターの作成時に選べるクラスは6種類。内訳としては，近接攻撃系/遠隔攻撃系/魔法系がそれぞれ2クラスずつの構成となっている。各クラスで性別や装備アイテムは固定されているが，顔や髪型などは変更可能。また，それぞれのクラスに声優が割り当てられており，NPCとの会話時や戦闘中は高い頻度で喋ったりする。

　各クラスの方向性はなんとなくイメージできるとは思うが，一部補足しつつまとめておこう。

・ウォーリアー（男）/クルセイダー（女）
　近接攻撃タイプ。クルセイダーに関しては，ウォーリアーと比べると攻撃力が若干落ちる代わりに，神聖魔法や盾によるスキルを習得可能

ウォーリア

クルセイダー

・スナイパー（男）/デュアルガンナー（女）
　遠隔攻撃タイプ。スナイパーが装備できる武器はライフルで，デュアルガンナーよりも遠くから，そして一撃で大ダメージが与えられる。デュアルガンナーは二挺拳銃により，攻撃間隔が短いのがメリット

スナイパー

デュアルガンナー

・ナイトマジシャン（男）/プリースト（女）
　ナイトマジシャンは攻撃魔法，プリーストは回復魔法に秀でているクラス。ちなみにプリーストはゲーム内で唯一のヒーラータイプだが攻撃力もある。AIKAはどのクラスでもソロプレイが可能なゲームバランスとなっている

ナイトマジシャン

プリースト

AIKAではこのワールドマップが，“国家”の数だけパラレルワールドとして用意されている。PvPの際は，他国家のマップへ攻め込むという展開も

　作成直後のキャラクターが降り立つ場所は，ワールドマップの南東部にある街の“レゲンシャイン”。キャラクターが成長していくにつれ，マップ内を北側へと進んでいき，そこからぐるりと回り込むような形でエリアが展開していく。また，あちこちでインスタンス系のエリアにも挑戦できるようになる。

　キャラクターの操作/育成システムに関しては，全体的にオーソドックスな作りである。戦闘は，数字キーに割り当てたアクションやスキルを使うという，お馴染みのタイプだ。スキルの使用頻度に関しても極端に忙しくはなく，マイキャラやPRANのモーションなどを存分に満喫できるだろう。
　また，グラフィックスのテイストが，同社のグラナド・エスパダにも通じる落ち着いた雰囲気ということもあり，これなら女性プレイヤーからの反応もよさそうだと思えた。

キャラクター作成直後のイントロダクションからのワンシーン。PRANとのストーリー性が前面に押し出された内容となっている

　レベルアップによりスキルポイントを獲得し，それを用いて新たなスキルを3〜4レベルくらいのスパンで習得していく。武器や防具がアップグレードするタイミングも，だいたいこれくらいだ。ステータスポイントの割り振り作業などはなく，MMORPGの初心者でも迷わずに進められそうである。チュートリアル関連が懇切丁寧なのも◎。

レゲンシャインの街からスタートすると，かなり初歩的な所から操作方法を教えてくれる。MMORPGの初心者も安心な作りだ	マイキャラは，クエストを通じて積極的にストーリーに関わってくる。どうやら中性的な性格のようで，男女別のクラスがあるが問題はない
ローカライズに関しては，極一部で文字化け等が見られたが，作業は順調に進んでいるようだ	頭上に“！”マークが付いたNPCからはクエストが発生。クエストを遂行する過程で，行動範囲が少しずつ広がっていく

　視点を変えると，ゲームの序盤では，MMORPGのベテランプレイヤーにとってはあらためていわれるまでもないような情報も多い。2人めのキャラクターを育てる場合なども，移動や売買方法などのクエストは省略したいという人もいることだろう。こういったニーズへのフォローも用意されており，キャラクターの作成時はチュートリアル段階をスキップして，いきなりフィールドエリアへの冒険に出かけるという選択肢も選べる。
　ゲーム開始時に，スタートポイントとしてレゲンシャインを選ぶと，操作法などのチュートリアルから，街の外を選ぶと序盤を飛ばしたところからクエストラインに乗っかることが可能だ。なお，序盤はとくにクエストでの経験値が非常に重要なので，なるべく順を追ってクエストをこなすようにしたほうがいいだろう。

一つのエリアの大きさはだいたいこれくらい。エリア間の移動時はゾーニング切り換えはなく，シームレスに繋がっている	ゲームの序盤は習得スキルの数がそれほど多くなく，クールダウンも短くはない。MMOに不慣れな人でも安心してプレイできそうだ
こちらは遠隔タイプのスナイパーでプレイ中。レベル5位まではサクサクと上がるので，CBTの際は3タイプのクラスをざっと触ってみるといいかも	NPCを通じて新スキルを習得できるように。六つのクラスはそれぞれ1次〜4次までランクが分かれており，4次になった時点ではクラスチェンジが発生
ショップで購入できる武具に関しては，グレードアップするレベルが固定されている。一方，モンスターからドロップする武具は固定されていない	クエストやインスタンスなどのプレイ目的に応じた，マッチングシステムが実装予定。ソロプレイでも可能なバランスだが，マルチプレイ環境も整えられている

幼年期のPRANに心を奪われる

ゲームシステムに慣れた頃に，PRANの契約クエストが発生する。クエスト自体は狩りでアイテムを集める系で，それほど難しくない

　レベル7になると，クエストを通じて，いよいよPRANの契約/育成ができるようになる。PRANの成長段階は大きく“妖精期，幼年期，青年期，完全体”の四つに分かれており，最初は妖精期。この段階のPRANは，自分の周りを飛び回るだけで，とくに役に立つものではない。ときどき，ちょっとした会話が発生することがあるので，うまく受け答えをすればPRANとの親密度を上げることができる。
　一般的なMMOにおけるペットクラスのように，PRANを持ったからといって忙しくなったりはせず，プレイの負担にはならない。そういったこともあり，PRANの第一印象としては，冒険時に欠かせないパートナーではなく，MMOにおけるペットクラスのペットでもなく，やっぱり“マスコット”が近いかなあ，といったところ。

　AIKAのストーリーラインとしては，ゆくゆくはELTER（＝マイキャラ）とPRANが人類最後の希望を託されるだとか，割と壮大な展開になっていくらしいのだが，少なくとも序盤はそのような印象はまったく受けず，気楽に遊べる感じだ。

　PRAN獲得クエストでPRANの主人としてふさわしいELTERであることを証明すると，いよいよPRAN入手となる。PRANには属性があり，火，水，風の3タイプから選択することができる。
　PRANを呼び出しながら冒険することで，マイキャラと共に経験値を獲得し，レベルアップしていく。また，PRANには親密度のパラメータが設けられており，定期的に食事を与えたり，ときおり発生する会話イベントでの選択内容などにより，少しずつ変化していく。食事や親密度によって性格が分岐し，それがPRANとしての能力に影響を及ぼすこともあるようだ。

PRANは最初はインベントリの中に保管されており，使用すると外へ飛び出してくる。一人のPCは，最大2人のPRANと契約でき，異なるタイプの育成も可能	頭上に妖精のPRANが浮かんでいる。この段階ではどちらかというと，マスコット的なキャラクターといえる
PRANが成長するにすれ，スキルを習得していく。専用のステータスバーやショートカットウィンドウも用意されており（画面左上と右下），配置変更も可	共に冒険していると，いきなり会話が発生することも。こういった際の接し方一つ一つが，PRANの性格に少しずつ影響を及ぼしていく

こちらは幼年期のPRAN。火・風・水の3属性に関しては契約時に選べるが，それ以外の性格などは，プレイヤーとの接し方で違ってくる

　妖精期に続いて，“幼年期”のPRANも見せてもらった。妖精期の姿はとても小さく「まぁ，妖精だしこんなものかな」といった感想だったのだが，幼年期になると急激に可愛さが増す。PRANのデザインに関しては，開発当初から日本市場をターゲットに据えていたとのことで，確かに納得いくクオリティである。
　幼年期における主な活動活動は，戦闘中にジェスチャーで応援してくれたり，手に持ったクマのぬいぐるみと戯れたりと，頼りになるパートナーからはやっぱりほど遠いのだが，可愛いからすべて許せてしまう感じだ。妖精期には使えなかったPRAN専用のスキルも利用できるようになる（いくつかはパッシブ）。

　個人的に面白かったのは，PRANとの親密度が低かったせいか，仮にスキル使用などの指示を与えても，「イヤですぅ！」と思いっきり拒絶させられたこと（10回くらい連続した）。先述のとおり，現段階ではPRANを戦力として考えていないので，戦闘やレベルアップより，こういった他愛もないやりとりが妙に楽しい。また，幼年期からは洋服・髪型・髪の色・ぬいぐるみ・背中の羽など，PRANの外見をカスタマイズでき，アバターとしての展開も広がっていく。親密度が高くなれば，指示しなくても勝手にBUFFをかけてくれたりするようになるという。

　そういったこともあり，幼年期までPRANを育ててからがAIKAの本番かなぁ，と思えた。途中からは，MMORPGというよりもプリンセスメーカーのような育成ゲームで遊んでいる気もしてきたが，新鮮なプレイ経験だったのでよしとしよう。今後，PRANが育つにつれ，いったいどのような展開が起こるのか，今から待ち遠しい。
　ちなみに，続く青年期になるとPRANの性格ははっきりと分化していく。なかには，素行のよくないPRANになる場合もあったりするわけだが，それぞれでスキルに違いがあるため，一概にどれが正解というわけでもないらしい。

PCがその場にじっとしていると，PRANがぬいぐるみと一緒にダンスを始めたりする。動きがとにかく可愛くて，見ていて飽きない	戦闘中は終始このように応援してくれるので，思わず顔がにやける。それよりバフをかけてくれだとかは微塵も思わない
取材中は，PRANが言うことを全然聞いてくれないのに参った。まぁそれでも，プレイに何ら差し支えは無かったのだが	この段階では，まだPRANの存在がプレイ効率に直結していない。その分，純粋に着せ替えゲーとして専念できそうだ
PRANの会話イベントは，ランダムで発生するようだ。その際は頭上に吹き出しマークが出ると共に，画面下部のアイコンが知らせてくれる	最も印象に残ったのはPRANとのコミュニケーション。この方向で順当に伸ばしてくれれば，ちょっとユニークなMMOとして定着しそうだ

　11月12日から始まるAIKAのCBTでは，本稿で触れた幼年期までのPRANが育成できるほか，大規模PvP等のインゲームイベントが予定されている。PvPへ参加しやすくするための，とある仕掛けも現在準備中とのことだ。CBTのテスター募集は明後日の4日まで続いているので，もし本稿を見て興味を持ったら気軽に応募してみよう。

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