インタビュー
「チョコットランド」に新職業「アベンジスタ」が登場。その概要と,9周年に向けたイベント展開について3人のキーパーソンに聞いてみた
今回4Gamerでは,「チョコットランド」チームのプロデューサーである池田康隆氏とディレクターを務める星野公人氏,そしてプランナーの高橋公輝氏の3名に,アベンジスタの概要をはじめ,直近のインゲームイベントや今後の展開などについて話を聞いた。
新たな3次職「アベンジスタ」は「チョコットランド」の遊びを広げる存在に
新職業のアベンジスタは,ニンジャの上位にあたる3次職だ。アベンジスタという名称は,“復讐”という意味を持つ「avenge」から取っているのだが,avengeは「revenge」よりも“正当な仕返し”という意味合いが強くなるのだという。
「もともとアベンジスタは,アサシンを原型とした職業でした。しかし暗殺者を意味するアサシンでは,どこか暗い印象が付きまとい,『チョコットランド』の可愛いイメージとは相容れません。そこでデザイナーには,黒ではなくポップなイエローやピンクを使ってほしいとリクエストしました。
また名称も,闇とか暗黒ではなく,正義を守ることを意識したものを採用しました」(高橋氏)
「ビジュアル面では,『チョコットランド』のポップで可愛い雰囲気を壊さない範囲で,スタイリッシュかつアウトローっぽい感じが出るようチャレンジしました。ですから,格好いい,クールといった印象を抱かれる方も多いかと思います。
また設定としては,正義の秘密結社のような組織の一員として,レジスタンス的な活動をしていたというものがあります。そのためアベンジスタのイラストには,その組織のシンボルである蜂が描かれているんです」(星野氏)
ゲーム内のアベンジスタは,3次職ということで先行して実装された物理攻撃最強職のソードカイザーと魔法攻撃最強職のグランマギアーに並ぶ最高ランクの強さを誇る。しかし企画開発上は,どのような形で最強を提示するか,いかに先行職と差別化を図るかが大きな課題になったという。
「下位職にあたるニンジャは,実装当初,敵の攻撃を高確率で回避することから最強職と見なされていました。しかし最近では,あとから登場した職業に抜かれて日の目を見ない存在になっており,ニンジャを一生懸命育成したプレイヤーの方から,どうにかならないかというリクエストをたくさんいただくという事態に陥っていたんです。
そこでチーム内で議論を重ねた結果,その上位職となるアベンジスタは,物理攻撃や魔法攻撃のような直接的な強さとは違った部分をアピールし,かつこれまでの『チョコットランド』にはない遊び方を提供できる新しい要素を盛り込もうと決めました」(星野氏)
なお「チョコットランドSP」では,端末によっては射程が画面のサイズを超えてしまうケースがあるため,新たにズームアウト機能を追加して対応したそうだ。
ただし,一人のプレイヤーが同時に複数のゾーンを張ることはできないとのこと。逆にパーティメンバーにアベンジスタが3人いれば,3種類のゾーンを同時に張れる。ちなみに複数プレイヤーで同じ種類のゾーンを張っても効果は重複せず,もっとも効果の高いものだけが適用されるという。
「これまでの『チョコットランド』は,プレイヤーよりレベルの高い敵に対してあまり勝ち目がなかったのですが,アベンジスタのゾーンをうまく使えばそうした格上の敵とも戦えるようになります。とくにパーティプレイでは,ゾーンを使えるアベンジスタが一人はほしいということになるのではないでしょうか。
その一方,ソロプレイでは,グラヴィティゾーンと攻撃スキルを強化して,敵を足止めしつつアウトレンジで戦うというスタイルが考えられます」(星野氏)
3つめの特徴は,攻撃スキルの「マグナムショット」と「ミダランショット」である。これは,ニンジャが敵に大きなダメージを与える手段に乏しかったことを踏まえて用意されたもので,どちらもチャージ(溜め)すると威力が上がるなど,ダメージソースになり得る攻撃力を誇る。
マグナムショットは種類を問わず命中した敵を後方に吹き飛ばし,一定時間硬直させられるところが大きなポイントだ。命中率はスキルレベルとチャージ度合いによって決定し,高レベルになると命中した敵だけでなく,その周囲の敵も吹き飛ばせるようになる。
ミダランショットは単体で最大20段攻撃が可能なスキルである。さらにスキルリンクでシーフとメイジのスキルを併用すれば,最大25段攻撃が可能になる。ニンジャのスキルでは,最大17段攻撃だったので,相当に攻撃力が上がったと感じられるとのことだ。
「チャージスキルは『チョコットランド』では初登場となります。また,これまでにも敵を吹き飛ばす効果は存在していたのですが,制約が多く活用できる場面がほとんどない状況でした。そこでマグナムショットは,接近してきた敵から距離を置いたり,硬直している隙に攻撃を仕掛けたりといった使い方ができるように仕上げています」(星野氏)
「チョコットランド」チームでは,アベンジスタの持つ上記3つの特徴によって,従来とは異なる遊び方を提供できると考えているとのこと。とくに育成のバリエーションが多岐に及んでおり,プレイヤーが実際にどんなスタイルでアベンジスタをプレイするのか想像が付かないという。
「どのスキルを中心に育成していくか,どのステータスを重視するかによって、さまざまな育成スタイルが考えられます。私達としては攻撃スキルと射程を強化する攻撃特化型,メイジのスキルを活かした遠距離魔法型,そしてゾーンと回避を強化する支援型あたりが増えるのではないかと予想しています。ぜひいろいろ試行錯誤や議論をしていただきたいですね」(星野氏)
このアベンジスタの実装に先駆け,11月4日からインゲームイベントとして「アベンジスタ誕生ストーリー」が展開され,アベンジスタが本作の冒険に加わる過程が描かれるほか,クリアすると報酬として豪華なインゲームアイテムが提供されるとのこと。
また同時に展開されるキャンペーンでは,期間限定で体力が大きく上昇するハンゲーム対応アバターアイテムが提供されるとのことなので,気になる人はチェックをお忘れなく。
2015年末の新イベントは10月以降開催のイベントを体験しておくとより楽しめる
後者のハンゲーム15周年記念イベントでは,15周年ガチャや経験値アップイベント,錬成成功率アップイベント,そして100ステージ構成のコロシアム型イベントクエストが提供されるという。
「とくに錬成成功率アップイベントは,『チョコットランド』では初めて開催するものなので,反響が大きくなるのではないかと期待しています。
コロシアム型イベントクエストは,1ステージごとに自分のレベルに見合った敵と戦えるという内容で,それほど難度は高くありません。1ステージクリアするごとに,報酬としてアイテムと交換できる『チョコットプレート【金】』が提供されますから,100ステージクリアすれば100個手に入るというわけです」(池田氏)
12月上旬には,恒例のクリスマスイベントを開催。このイベントではサンタ装備に加え,ペットの「ゆきだるん」が提供される。
「2015年は,ゆきだるんの特徴である攻撃速度をさらに強化したバージョンを用意しました。クリスマスイベントは,多くの皆さんが楽しめるよう設定していますので,『チョコットランド』を始めたばかり方も,ぜひゆきだるんを手に入れてください」(高橋氏)
12月中旬には,リバイバルイベントを二つ開催する。その一つ「大空魔城」では,「魔大帝」「ヘルマスター」「ドラクルウォー」など,レベル70前後のプレイヤーを対象とした人気ボスとのバトルを楽しめる。
もう一つの「インターベンション・ゴッド」は,レベル50〜60のプレイヤー向けイベントで,繰り返し遊ぶほど多くのアイテムと交換できるショップが限定で登場する。とくに「チョコットランドSP」では初の開催となるため,人気となりそうだ。
そして12月末には,新イベント「インペリアル・オーダー(仮称)」が開催される。詳細は追って公開されるが,ヘルマスターを超える最強ボスが登場するとのこと。また,その最強ボスかどうかは不明だが,声優の中尾隆聖さんがボイスを演じる強ボスも登場する。さらに報酬には,その中尾さんのボイスをプレイヤーキャラに適用できるボイスチェンジャーアイテムが加わるという。
「インターベンション・ゴッドは,2015年に全国各地で開催したオフラインイベントにて,多くのリクエストをいただいたイベントです。大空魔城もそうなのですが,これらのイベントは1年に1回しか開催しないので,かつて倒せなかったボスに,強くなった今もう一度チャレンジしたいという方が多いようです。
また今回のリバイバルイベントは,どちらも新たに登場するインペリアル・オーダーと内容的に関係がありますので,ぜひ全部遊んでほしいですね。さらにインペリアル・オーダーのボスは,現在開催中のハロウィンイベントと『レイコールの塔7F』にもヒントがありますので,ぜひ探してみてください」(星野氏)
年が明けて2016年2月には,9周年イベントを開催。こちらでは特大マップ「ビビリ帝国」や,「アニバーサリーコロシアム」などを提供する予定だ。
さらに時期は未定だが,「アタッチメントシステム」が拡張され,常時効果が発動する「チョコモンカード」が実装される。これにはイベントの価値を上げる狙いがあり,報酬を入手したら終わりではなく,繰り返し遊ぶほど+αがあるような内容になっているという。
そのほか,11月4日からはカムバックキャンペーンがスタートするとのこと。対象者にプレゼントされるペットは,今回初登場かつ限定とのことである。
「『チョコットランド』は長くサービスしていることもあり,2〜3年振りにログインされる方も少なくありません。今後も定期的にこういったキャンペーンをやっていこうと考えています」(池田氏)
最後に,今回のインタビューに応じてくれた3名から,「チョコットランド」のプレイヤーに向けて贈られたメッセージを掲載して,本稿の締めとしよう。
「『チョコットランド』は2016年2月で9周年,2017年2月にはついに10周年を迎えます。ここまで続けられたのは,プレイヤーの皆さんのおかげです。今後も新しい遊びを提供し,長く遊んでいただける環境を作っていきます」(星野氏)
「今楽しんでおられる方も,これからゲームを始めるという方も一緒に楽しんでいただける『チョコットランド』にしていきます。ぜひよろしくお願いします」(高橋氏)
「この1年で『チョコットランドSP』のプレイヤー数が,『チョコットランド』のプレイヤー数を上回りました。とは言っても,当然ですが今後も双方のアップデートを続けていきます。とくに『チョコットランド』ではハンゲームと連動したイベントを企画していきますし,『チョコットランドSP』ではスマートフォンに特化した遊びを提供していきます。またプレイ時間が取れないという方に向け,短時間で遊べるコンテンツも増やしています。今後もそういった,長く遊べるゲームを目指した努力を続けていきます」(池田氏)
「チョコットランド」公式サイト
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