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「AVA」前期王者の座を掴んだのは「Rapid7」。新モード「EXD」の実装も明かされた「AVARCT2018 前期オフライン決定戦」レポート
※Alliance of Valiant Arms Ranker Clan Tournament 2018の略称。
このイベントは「AVARCT2018 Season1」および「AVARCT2018 Season2」の上位2クランが激突する,2018年前期最強クランを決める大会だ。会場には王者誕生の瞬間を目にするために,または出場クランを応援するために多くのファンが訪れていた。
「Alliance of Valiant Arms」公式サイト
新モード「EXD」が7月25日実装
「AVA夏祭り」も始まる
大一番の模様を伝える前に,まずはAVA 日本運営プロデューサーを務める大濱学士氏から発表された最新情報をまとめておこう。
7月25日に実装が予定されている新モード「EXD」(ExtreamDomination)は,フィールド上の「マーカー」を特定の場所へ設置することでポイントを獲得していくチーム戦。ルールの詳細は後日発表を行うとのことだ。
さらに7月25日から9月4日まで「AVA夏祭り」が実施される。これからAVAを始める初心者や復帰するプレイヤー,そして既存のプレイヤーといった,さまざまな層を対象にイベントやキャンペーンがいくつも用意されるという。
AVAネットカフェキャラバン2018の後編の実施も正式に発表された。開催店舗は「そう遠くないタイミングで発表する予定」とのこと。
「DeToNator」と「Rapid7」による頂上決戦
なお,DeToNatorはSeason1とSeason2,共に優勝を果たしたため,本来であればSeason2の2位が決定戦に出場するのだが,同率2位が3クランもあり,得失点差によってRapid7が辛くも駒を進めることになった。
誰もが認める実力を持つDeToNatorに対し,Rapid7は大一番でのリベンジマッチという千載一遇のチャンスを手にしたという構図だ。
1試合13ラウンドのうち,6ラウンド終了後に攻守が入れ替わる。7ラウンドを先取したクランが試合を制し,先に2試合を勝利したクランが2018年前期の王者となる。
両クランの気合いの入った掛け声が響くなか,「DUAL SIGHT」にて決定戦の幕が開いた。先攻のDeToNatorが早々に第1ラウンドを先取するも,Rapid7も巻き返し,1ラウンドが1分も経たずに決着する展開が続く。
4-2とRapid7が優位に立った状態で攻守交代を迎えると,試合を決定づけたのは第9ラウンド。ここで圧倒的な数的有利を得たDeToNatorだったが,なんとRapid7が4キルをマークし,大逆転に成功。その流れに乗って続くラウンドも制し,7-3のスコアでRapid7が初戦を飾った。
続く「HAMMER BLOW」は,Rapid7が先攻。解説のCherylNome氏によると「防衛側が有利」と言われるマップだ。緊迫した雰囲気のなか,DeToNatorが戦端を切ると,4-2とリードを得た状態で攻守交代に成功する。
ここから攻撃側に回ったDeToNatorは,Rapid7の守りを切り崩してラウンドを取っていく。一方,Rapid7は少しずつ差を詰めようとするも,銃撃戦の精度が一歩及ばず,なかなか勝利につながらない。要所要所の銃撃戦に勝ったDeToNatorが押し切った形で,決着は第3マップにもつれ込んだ。
最後のマップは「CANNON」。先攻のDeToNatorが2ラウンドを連取すると,大きく崩れることなく,4-2というスコアで攻守交代となった。
しかし,ここからRapid7の反撃が始まる。これまで以上にアグレッシブな戦いを披露し,あっという間にイーブン(5-5)へと持ち込んだ。会場のボルテージが一気に上昇するなか,スコアは6-6へ。勝負が決まる最終ラウンドは,攻めるDeToNatorに対抗するRapid7という形になり,最後は両クラン共に1人を残すのみ。そして,最後まで立っていたのはRapid7だった。
決定戦を見守った大濱氏は「約半年ぶりのオフラインイベントでしたが,生の臨場感や選手の緊張感を見ることができて,あらためてオフライン大会のすばらしさを知りました。AVAは12月1日に10周年を迎えます。今まで支えてくださった皆様に恩返しができるように準備をしていますので,10周年をお待ちください」と語り,イベントを締めくくった。
イベント終了後,大濱プロデューサーへの合同インタビューが行われた。その内容を紹介することで本稿の締めとしたい。
――本日はお疲れさまでした。今日の決定戦,最も印象に残った場面はどこでしょうか。
スーパープレイが多かったので悩みますが,「DUAL SIGHT」の第6ラウンドと第9ラウンドで,Rapid7のAnkChu.D選手やAxthi選手が煙幕越しに正確に撃ち抜いて倒したシーンですね。早い展開で進む試合が多かったのも印象的です。
第1試合はRapid7がうまく守り,第2試合はDeToNatorがうまく守っていた。そして第3試合,最後の最後は運もあるのかなと感じました。
――第3試合は本当にもつれましたね。スコア的に優位に立ったDeToNatorが勝ちきるかと思いきや,Rapid7が見事な逆転劇を演じました。
大濱氏:
もつれましたね! DeToNatorが王手をかけたところから,2ラウンドを取り返したRapid7が印象的でした。Rapid7が思い切りよく動いていたと思います。追い詰められても,あれだけ声を出して動けたのが,勝利に結びついたのかもしれません。
――ラウンド前はもちろん,Rapid7は試合中もよく声が出ていました。
大濱氏:
そうなんですよ。チームメイトのいいプレイを褒め合ったり,ラウンドを落としても声を掛け合ったり。
大濱氏:
時の運,くらいしか言葉がないですね。実力的には均衡しているので,最後は気合いというか,実力では計れないところなのかもしれません。
――確かに混戦や銃撃戦では,DeToNatorが一枚上手といった感じがありました。
大濱氏:
そうですね。ただ,思い切りの良さという点で,Rapid7が上回ったのかなと。
――7月25日に実装される「EXD」について,詳しい情報はありませんか。
大濱氏:
「マーカー」と呼ばれるオブジェクトが追加され,それを運んで設置するモードである,としかまだ言えません。
――マーカーはフィールド上にあるものを拾って,設置するということですか。
大濱氏:
はい。マーカーを設置することでポイントが得られます。このマーカーを巡って,攻めたり守ったりすることになります。
――「EXD」は専用マップですか。それとも既存のマップでプレイできますか。
大濱氏:
「CONTROL」で採用されているマップを「EXD」用に調整したものです。
――プレイできるのはそのマップのみですか。
大濱氏:
実装直後はそうなります。プレイヤーの皆さんの反応を見つつ,マップを増やしたいとは考えています。
――後期が始まりますが,どんなクランが台頭してくると思いますか。
大濱氏:
難しいですね。今はクラン戦国時代と言いますか,ここがとくに強いというのがなく,どのクランにもチャンスがあります。もちろん,DeToNatorやRapid7が頭一つ抜けていますが,絶対に叶わないという状況じゃありません。
――Season3とSeason4の決定戦もオフライン大会を開催する予定でしょうか。
大濱氏:
本日発表したネットカフェキャラバンとは別に開催する予定です。また,初心者向けの講習やアップデートの先行体験など,ユーザーとコミュニケーションを図れるイベントも考えています。
――今後は初心者向けの施策にも力を入れていくと。
大濱氏:
はい。さらに,Rapid7やDeToNatorといったトップクランの皆さんにもスポットライトを当てるような施策も検討しています。
あとは,AVAをプレイしてくださっているお客さんと,何かを一緒にやれたらいいなと。一例ではありますが,AVAにとっていい影響を与えてくれる方に,先行して武器をお貸しして体験してもらう,なんてことを考えています。
――今年で10年目となるAVAですが,今後の展開や意気込みをお願いします。
大濱氏:
これまで支えてくださったユーザーの皆さんに,何か恩返しというか,還元できるような内容を10周年を迎える12月1日に向けて考えていきたいと思っています。
――ありがとうございました。
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