インタビュー
「MHF-G」の大型アップデート「G8」直前インタビュー。屈指の人気モンスター「ジンオウガ」をはじめ,新モンスターを続々投入する意図とは
今回のアップデートの目玉となるのは,やはり新モンスターの数々だろう。大型アップデート恒例の新規オリジナルモンスター「ガスラバズラ」に加え,モンスターハンターシリーズに登場するモンスターの中でも屈指の人気を誇る「ジンオウガ」が狩猟解禁。さらに「イビルジョー」や,始種モンスター「ヤマクライ」が登場する予定となっている。
今回4Gamerでは,G8アップデートで実装される新モンスターを中心に,さまざまな新要素について,MHF-Gのプロデューサーを務める宮下輝樹氏と,運営プロデューサーの関野亮央氏に話を聞いてきた。
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シリーズの人気モンスター「ジンオウガ」が満を持して登場
MHF-G プロデューサーの宮下輝樹氏(左) 運営プロデューサーの関野亮央氏(右) |
本日はよろしくお願いします。
まずは,G8アップデートのコンセプトを教えていただけますか。公開されている情報によると,今回は多くの新モンスター登場が予定されています。
関野亮央氏(以下,関野氏):
最近の大型アップデートでは塔を建てたり,ハンター自身に変化を与える「超越秘儀」を実装したりしてきましたが,G8はモンハンとしてベーシックな内容になっています。
宮下輝樹氏(以下,宮下氏):
前回(G7アップデート)のインタビューでも少し触れましたが,やはりMHF-Gはモンスターを倒して武具を作るゲームです。しかし,最近は使用武具が固定されている傾向にあります。そこで,G7ではハンターの皆さんに「もう一度,武具を組み直してもらおう」という狙いがあったんです。
今回のG8もその路線を継続し,新モンスターを多数用意することで,新しい武具を作っていただこうと思っています。
4Gamer:
その中でも,人気の高いモンスター「ジンオウガ」の実装には驚きました。
宮下氏:
実は,急いで決めて急ピッチで開発を進めたんですよ。
4Gamer:
ジンオウガのカテゴリである「遷悠種」について教えてください。
宮下氏:
これがいろいろありまして……最終的に名称が決まったのは発表の3日前でした。
関野氏:
超越秘儀のときよりも難航しましたね。
宮下氏:
すでにさまざまな種がある中で,壮大かつ強いイメージ,さらに○○武器,○○防具とした呼んだときにしっくりくる名称となるとかなり絞られました。その結果,なんとか「遷悠」という造語をひねり出しました。
4Gamer:
ジンオウガは牙竜種のモンスターでもありますよね。
関野氏:
ええ。牙竜種であり,遷悠種のモンスターということです。
遷悠種は,今後,ジンオウガ以降に登場するモンスターを総称する新しい種のことで,強さの位置付けを示すものになっています。
具体的には,遷悠種が登場する「遷悠クエスト」は,剛種相当のHR(ハンターランク)100以上が対象です。ただ,剛種クエストと違ってチケットは不要なので,剛種武具よりも作りやすい印象を受けるかもしれません。
そして,G級遷悠種が登場する「G級遷悠クエスト」は,GR(G級ランク)500以上が対象のG級クエスト★8相当となっています。
4Gamer:
ナンバリングシリーズのモンスターはたくさんいますが,その中から遷悠種の第1弾としてジンオウガを選んだ理由を教えてください。
宮下氏:
シリーズファンにとって,リオレウスやリオレイアに匹敵するくらい有名で,カッコいい存在だからですね。しかもこの骨格のモンスターは,今のところジンオウガとジンオウガ亜種しかいません。これまでのMHF-Gにいなかったタイプのモンスターということで,最初の遷悠種に最もふさわしいだろうと。
4Gamer:
MHF-Gならではの特徴はありますか。
宮下氏:
MHF-G向けにほぼ作り直していますので,モーションを追加し,エフェクトも刷新しています。たとえば,ナンバリングシリーズのジンオウガは雷光弾を左右に放ちますが,MHF-Gだとさらに斜め上にも飛ばしてきます。これは,穿龍棍のジャンプ対策の意味合いが強いですね。
関野氏:
この対穿龍棍の攻撃は,とんでもないタイミングで繰り出します。ジャンプして避けたと思ったら……みたいな。
宮下氏:
そのほか,フィールドの広範囲に効果が及ぶ攻撃もあります。また,地面を叩きつける攻撃では,地面が盛り上がるエフェクトを追加しており,結構印象が変わるのではないでしょうか。とくにG級ジンオウガは,1回狩猟するだけでドッと疲れるような仕上がりです。
遷悠クエストはほかのG級クエストと違って,★の数は下げられず,通常では「元気のみなもと」が使用不可です。現状,かなり難度の高いクエストといった位置付けといえます。
4Gamer:
遷悠クエストには,1日3回まで達成報酬にブーストがかかりますね。
関野氏:
3回めまでは達成報酬が10枠確定で排出され,4回目以降は3枠→2枠→1枠となります。
宮下氏:
GR800以上のハンターであれば,G級遷悠クエストで特殊な報酬が入手できますので,そのぶんの制約を設けることにしました。
ただし,「狩人応援コース」をご利用いただくと,遷悠クエストでも元気のみなもとの効果が有効になり,報酬枠の制約も取り払うことができます。
また,ジンオウガは7月29日に狩猟解禁となりますが,「G8 プレミアムパッケージ」には7月22日から狩猟可能になる「先行狩猟チケット」(30枚)を同梱します。このチケットにも制約を取り払う効果がありますので,29日以降にもご利用いただけます。
関野氏:
今の宮下の話だけだと,ビジネス優先の仕様と捉えられるかもしれませんが,ジンオウガや遷悠種というものが,それだけ特別な存在であると受け止めてもらえればと思います。
8月に「イビルジョー」,10月に「ブラキディオス」実装
4Gamer:
それでは,遷悠種の素材から作れる「遷悠武器/防具」について教えてください。
遷悠武器には,シジルと装飾品の両方を装着できるようになっています。かなり前からあったアイデアですが,ようやくシジルの種類が揃い,ハンターの皆さんが選択できる段階になったこと,かつ装飾品のニーズもまだまだあるということで,このタイミングで実現したというわけです。
また,すべての遷悠武器は装備するだけで,スキル「早食い」が発動します。これが攻撃系のスキルだと,のちのち組み合わせを考える楽しみを損なうかもしれませんので,わざわざ発動させるほどでもないけど,あれば有益なスキルの中から,早食いがいいだろうと決めました。
4Gamer:
遷悠防具でもスキルの自動発動効果がありますね。
関野氏:
遷悠防具は,シリーズごとに異なるスキルが発動します。たとえば,先行実装したユクモシリーズは「激運」,ジンオウシリーズは「雷属性攻撃強化【大】」といったように,モンスターの特徴に紐付くスキルになっています。今後もゲーム内のニーズやトレンドを踏まえ,「あると便利で,かゆいところに手が届く」と言ってもらえるようなスキルを設定したいと考えています。
宮下氏:
1つの部位だけでも,対応するスキルが自動発動しますので,5種類の遷悠防具で全身を固めると最大5つのスキルが発動するというわけです。そうなると,防具の組み替えを考えるきっかけになりますよね。
ジンオウシリーズ(剣士タイプ/ガンナータイプ) |
4Gamer:
遷悠防具は,耐性値が高いという特徴もあります。
関野氏:
MHF-Gでは,耐性値があまり意識されませんが,値が高ければそのぶんダメージがカットされるのでメリットはちゃんとありますよ。
宮下氏:
シンボルカラーの変更も用意しました。まだ全色集めていないハンターは,このタイミングで再び手を出していただければと。
関野氏:
入手する手段がない色もありますので,今後のアップデート時などで入手できるようにしたいと思います。
4Gamer:
遷悠防具が精錬不可であることには,何か理由があるのでしょうか。
関野氏:
精錬可能にすると,G級防具の特徴を潰してしまうからですね。また,精錬は何度も同じモンスターを倒して防具を作ることを前提にしているので,遷悠クエストとは相性が合わないんです。差別化するという意味でも,現状の形がいいだろうと考えています。
これまでG級防具,天廊防具,始種防具と提供してきましたが,そこに遷悠防具が加わり,選択肢の拡張も1つの山を迎えたかなと思います。
4Gamer:
それでは,今後の遷悠種の実装予定を教えてください。
宮下氏:
すでに発表していますが,8月19日に第2弾「イビルジョー」が登場します。エフェクトを刷新し,地面を使った攻撃などを加えていますので,かなり違った印象の仕上がりになっています。とくに,ブレスがいやらしく,360度グルリと回転します。だいぶ新鮮な感じを受けると思います。
関野氏:
すでに何度も狩猟したハンターでも,最初に出会ったときの恐怖感を思い出すはずですよ。
宮下氏:
その後,10月中旬に「ブラキディオス」を実装します。同時に爆破属性を導入するので,このタイミングでも武具の組み替えを考えることになるでしょう。
4Gamer:
ジンオウガもブラキディオスも,コンシューマシリーズではメイン級のモンスターですね。今後の展開に期待が高まります。
宮下氏:
もちろん,それ以降の遷悠種も準備を進めています。MHF-Gならではの特徴を持たせますので,ご期待ください。
実は,遷悠種モンスターのアイコン,狩猟に成功したときの楽曲やSEは,コンシューマシリーズのものをそのまま使っています。従来のMHF-Gとは,かなり違った雰囲気になっているはずです。
関野氏:
今回のジンオウガ実装に関しては,僕らが一番喜んでいますので,細かい部分までこだわってみました。
宮下氏:
ジンオウガの開発時,スタッフに口を出しすぎたので,イビルジョーのときは「もう黙っていてください」と注意されました(笑)。でも,我々が喜ぶくらいでないと,ハンターの皆さんには響かないですから。
新モンスター「ガスラバズラ」,最大の特徴は“変身”
4Gamer:
続いて,G8のメインモンスター「ガスラバズラ」の特徴を教えてください。
宮下氏:
普通ではないモンスターとして,「二面性」をコンセプトに掲げました。とはいえ,従来のモンスターでも通常時と怒り状態の二面性があります。エスピナスであれば,眠っているときと起きているときで,やはり違った顔を見せます。
そこでガスラバズラには,怒ったら“変身”するという要素を加えました。ガスラバズラが怒ると,尻尾や腕の形状が大きく変わり,その過程がゲーム内で確認できるようになっています。
関野氏:
そうした変身シーンは,狩猟にはムダな部分かもしれませんが,PVなどでもあえて強調しています(関連記事)。表現に苦労した部分ではありますが,そのぶんモンスターの特徴として楽しんでいただけるものになったと思います。
宮下氏:
攻撃手段にも二面性があり,変身前は毒主体,変身後はパワータイプの攻撃を仕掛けてきます。どちらが狩猟しやすい,どちらが強いではなく,まったく違ったモンスターといえるかもしれません。
関野氏:
従来のモンスターだと,通常時からパワーアップしたのが怒り状態でしたが,ガスラバズラの場合は本当にガラリと変わります。変身後は,通常時の大技を捨ててしまうほどです。
4Gamer:
ガスラバズラは変身すると,元に戻らないのでしょうか。
関野氏:
従来の怒り状態と同じく,一定時間が経過すると変身が解かれますね。
4Gamer:
そのほか,どのような特徴がありますか。
宮下氏:
ビジュアルからは小柄なイメージを持つ人もおられますが,実際には四肢がガッチリしています。ゲーム内で相対すると,また違った印象を受けると思います。
獣竜種なので,尻尾や前脚をバーンと叩きつける攻撃があり,それに加えて毒の泡を吹いてきたり,地面を割ったりと幅広い攻撃を繰り出してきます。これまでの獣竜種とは,だいぶ違いますよ。
関野氏:
久しぶりの獣竜種となりますが,MHF-Gチームとしては自信を持って送り出せるメインモンスターですよ。
4Gamer:
ガスラバズラの素材から作れる武具はいかがでしょうか。
宮下氏:
防具は,またしても片目を隠しています(笑)。
関野氏:
先に断っておきますけど,僕の趣味じゃないですよ。
ガスラシリーズ(剣士タイプ/ガンナータイプ) |
宮下氏:
でも,モンハンっぽいデザインといえますね。
関野氏:
新スキル「抜納術」は,抜刀状態では「スタミナ」と「回避性能」,納刀状態では「回復速度」と「気力回復」が発動するというもので,なかなかのチャレンジをしています。
このスキルは爆発的なニーズを狙っているのではなく,将来的に「抜納術があったおかげで,このスキルの組み合わせが実現できた」といったような選択肢の1つになればいいと思っています。武器種やプレイスタイルに合わせ,組み合わせに考えを巡らせて楽しんでもらいたいですね。
全般としては玄人好みのイメージでしょう。褒められることもあり,ご意見をいただくこともあるスキルだと思いますが,むしろそうでなければ面白くないかなというのが,僕らの本音です。
ガスラバズラ武器 怒貌弓【変化】 |
武器のほうは,素材のイメージが満載で,弓なんて弦の部分が鎖ですよ。一体どうやって射つのかと(笑)。
関野氏:
こういったデザインは,モンハン好きとしてはやはり嬉しいですね。
あとは毒を使うモンスターがベースということで,状態異常効果が付与されています。
4Gamer:
そして,ガスラバズラが登場する新フィールド「白湖」(びゃっこ)が実装されます。
関野氏:
白湖のコンセプトは「砂漠とは異なる干ばつ地」です。これも名称が決まるまでに,すごく時間がかかりました。
宮下氏:
「砂」を使うと砂漠を連想させるし,「白」は使いたいし……ということで,思い切って「湖」にしてみました。もともとは湖だった一帯が干上がって,この状態になったという設定なので,一部では水が流れていたり,水たまりがあったりするんです。これに落ち着くまで,何度NGを出したことか(苦笑)。
関野氏:
最終候補には「崩湖」や「壊湖」が残っていましたね。ただ,それだと「白」がなくなってしまうので,どうしたらいいんだと。
宮下氏:
白湖は,複数のエリアで構成されるタイプのフィールドです。昼と夕方,そして夜で景観が変わるのが大きな特徴ですね。
関野氏:
とくに,PC版の「High Grade Edition」でプレイされていると,フィールドの空気感をいっそう感じられるはずです。暑さを感じる昼,寒さを感じる夜,白い部分が夕日で赤く染まるなど,変化の表現に注力しました。
宮下氏:
ギミックとしては,砂が流れていたり,落とし穴に足をすくわれたりする場所があります。
4Gamer:
ガスラバズラのほかには,どんなモンスターが登場しますか。
関野氏:
主に,砂漠で登場するモンスターですね。徐々に追加していきますので,ハンターの皆さんがクエストで訪れる機会も増えるのではないでしょうか。長く愛されるフィールドになればいいなと考えています。
始種「ヤマクライ」は,ヤマツカミとは異なる仕上がりに
4Gamer:
モンスターに話を戻すと,G8では新たな始種モンスター「ヤマクライ」も追加されます。
宮下氏:
まず,ヤマツカミとは違い,塔のてっぺんで待ち構えなくてもいいという特徴があります。上空に浮いているため,攻撃のチャンスが少ないのですが,ヤマクライはアクロバティックに動くので,そのぶん攻撃しやすくなっています。
また,口から雷光虫を吐き出すところはヤマツカミと同じですが,その雷光虫をハンターが打ち返せば,ヤマクライに反撃可能です。まったく新しいモンスターとして,狩猟に臨んでもらえると思いますね。
関野氏:
「何だかんだ言ってもヤマツカミでしょ」という印象でクエストに出発すると,「悪くないね」と思っていただけるような仕上がりを目指しました。
4Gamer:
始種といえば,モチーフとなるモンスターと属性が異なりますが,ヤマクライは何属性なのでしょうか。
宮下氏:
状態異常に特化しており,毒も麻痺も睡眠も使ってきます。
関野氏:
ヤマクライの素材で作れる武具も,ヤマツカミのものをベースにしつつ,かなり尖ったデザインになりました。好みは分かれるでしょうね。
また,ヤマクライの素材によって,オディバシリーズなどの烈種防具が,始種防具まで強化できるようになります。結構,懐かしい武器も始種武器に強化できますよ。
浮峰シリーズ(剣士タイプ)/浮嶺シリーズ(ガンナータイプ) |
4Gamer:
ヤマクライの実装時期を教えてください。
宮下氏:
イビルジョーの実装後,8月末から9月頭にかけての実装を予定しています。
4Gamer:
そのほか,新登場モンスターの特徴を教えていただけますか。
宮下氏:
まずG級モンスターのディアブロス亜種が登場します。進化を意識して,地中に潜った後で岩と一緒に飛び出してきたり,尻尾をぶん回すと波状に砂が飛んできたりといった攻撃を追加しています。
関野氏:
難度はG級★4なので,高難度と言うよりも一癖増えた感じです。
防具のデザインは大きく変えず,今風にリファインしてみました。
宮下氏:
特異個体モンスターでは,モノブロス亜種とアビオルグが登場します。
モノブロス亜種については,G8のPVを公開した直後に「あの白いモンスターは?」という問い合わせが多かったんですよ。
4Gamer:
え,意外ですね。結構,昔からお馴染みのモンスターなので。
関野氏:
「なんか変なの,入れちゃったんじゃないの?」と思って,慌ててチェックしたんですが,何度見ても白いモンスターはモノブロス亜種しかいない……。
宮下氏:
ともあれ,モノブロスなのでクエストは1人専用になっています。
関野氏:
それなりに高い難度ですが,同じく1人専用のナナ・テスカトリほどではないと言ったところです。
4Gamer:
一方,アビオルグの特異個体はいかがですか。
関野氏:
これは,僕の一押しモンスターです。実は,G7で実装する予定だったのですが,ほかのコンテンツとの兼ね合いでG8にスライドしたので,ブラッシュアップの時間が十分に取れました。
G8では,ガスラバズラやブラキディオスと新しい獣竜種が登場するので,アビオルグの影が薄くなることを踏まえ,これまで以上に派手な攻撃を追加しています。「この体格でこんな攻撃が可能なのか」と思われるかもしれませんが,演出面では獣竜種ならでは,アビオルグならではといった部分を盛り込んでいます。
宮下氏:
G級モンスターと特異個体モンスターは,ガスラバズラやジンオウガ,イビルジョー,ヤマクライの合間に実装していくイメージで考えています。順調にいけば,3週間に1体程度のペースで新モンスターが登場することになりますね。
新体制発足から8か月。さまざまな面で軌道に乗り,時代に合ったMHF-Gを実現
4Gamer:
ここからは,モンスター以外の新要素についてお聞きします。
武具では,G級武器Lv50に派生先が追加されます。
先ほど少し触れましたが,GR800以上のハンターがG級遷悠クエストにチャレンジすると,G級武器Lv50の派生に必要な素材を入手できます。派生すると「G級武器【派生】Lv1」となって,見た目のレベル数値は下がってしまうのですが,強さとしては維持されます。これは,かなりこだわったポイントです。
さらに派生すると,G級技巧武器の特殊効果も付与されます。このくらい盛り込まないと,GR800以上という高いハードルに見合ったインセンティブにはならないと考えました。
関野氏:
当面は,かつて多くのハンターが作ったものの,今ではあまり使われなくなったG級武器にスポットを当てたいですね。
宮下氏:
現時点では,ジンオウガとイビルジョーのG級遷悠クエストで入手できる素材でそれぞれ6種類ずつ,計12武器種のG級武器【派生】が登場します。その後,ハンターの動向を踏まえつつ,そのほかの武具にも強化先を追加していく予定です。
4Gamer:
天廊遠征録の「第二区開放」も,ハンターの注目を集めています。
宮下氏:
天廊は継続して遊んでいただいているコンテンツですが,そろそろギミックを派手にしようかなと。見た目にもアクション的にも,第一区とは別のゲームみたいになっていますよ。デュラガウアが扉をぶち破って,飛び出してくる演出も見どころです。
第二区は,演出重視のギミックを満載したフロアを踏破していくことになります。対象はTR(タワーランク)51以上,かつHRまたはSR(スキルランク)100以上のハンターです。もちろん,第二区でしか手に入らない報酬も用意しています。
4Gamer:
そうなると第二区にハンターが集中することになりませんか。
宮下氏:
塔の踏破階数は,第一区と第二区で共通になっています。つまり,とにかく踏破階数を増やしたければ第一区を,報酬目当てなら第二区を攻略することになり,ハンターによって分かれると思います。この説明だと「宮下のことだから,第二区の上階に優れた報酬が出るんだろう」と思われるかもしれませんが,おそらくそうなります(笑)。
4Gamer:
その第二区では,どのような報酬が出るのですか。
宮下氏:
新しいスキルの天廊石や,G級スキルの天廊石を合成するときに必要な「太古の溶解剤」などです。その天廊石の合成には,各スキルの天廊石も必要になります。
4Gamer:
合成するためには,第二区で太古の溶解剤を入手する必要があるということですね。
宮下氏:
それから,天廊石の再生が可能になりました。手元で余っている天廊石を5つ消費すると,新しい天廊石を1つ入手できるというものです。たまにレアな天廊石も手に入ります。
関野氏:
今のところ,第二区の開放は8月19日以降を予定しています。
4Gamer:
分かりました。あとは,武器種の調整が気になるところです。
宮下氏:
今回は,弓とライトボウガンとなりましたが,どちらもかなり苦労しました。さまざまな角度から調整を施しましたので,まずは触っていただき,その感想をヒアリングしたいと考えています。
関野氏:
ガンナー系は,剣士系よりも慎重にヒアリングする必要があると思います。
4Gamer:
ちなみに,次回はどの武器種を調整する予定でしょうか。
太刀は確定しています。あとは,ヘビィボウガンと大剣,そして双剣が候補ですね。個人的にはそろそろ大剣の番ではないかと考えていますが,それだと双剣やヘビィボウガンをメインで使っているハンターには「まだなの?」ということになってしまうので迷っています。
宮下氏:
2014年11月にMHF-Gチームの体制を一新して以来,少しずつですが,大型アップデートにおけるリファインのボリュームを増やせているんです。総合的な面で,徐々に軌道に乗ってきたといえるかなと思いますね。
4Gamer:
それではG8アップデートの実装に向けて,あらためて意気込みをお願いします。
宮下氏:
たくさんの新モンスターが登場しますが,とくに遷悠種は「馴染みがあるけれど新しい」という感覚を味わっていただけると思います。
新モンスターに合わせて,新しい武具も豊富に登場します。G7に引き続き,もう一度,皆さんの武具の組み合わせを引っかき回すつもりで用意しましたので,いろいろな武具を試す過程を楽しんでください。もちろん,G7で登場した武具の強化先も用意しています。
また,8月5日からDMM.comでも狩猟解禁となります。新しいハンターさんが増えると思いますので,そちらも楽しみにしています。
関野氏:
G8の開発現場では,MHF-Gチームに入ってからまだ日が浅いスタッフの意見をさまざまな部分に反映するという試みをやってみました。その一方で,チームの体制が変わったことにより,ハンターの皆さんにご迷惑をおかけすることもありましたが,今後はそのようなことがないよう,あらためて気を引き締めていきます。
今回は,皆さんに「MHF-Gをやらなきゃ」と思っていただくことを目標に取り組んできました。オンラインゲームですから,どうしても提供するコンテンツの内容次第で波ができてしまいますが,皆さんが飽きないで楽しめるペースでいろいろと仕掛けていきますので,ぜひご期待ください。
4Gamer:
ありがとうございました。
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