プレイレポート
「MHF」シーズン3.0で登場した新モンスター“アクラ・ヴァシム”のプレイレポートをムービー付きで掲載
アクラ・ヴァシムは,以前のインタビュー記事で運営プロデューサーの杉浦氏が語っていたとおり,これまでのモンスターとは一味違ったギミックが満載だ。一部のプレイヤー間では,早くも攻略方法が確立しているようだが,新ギミックの「体質変移」,各種部位破壊条件はともかく,弱点などは絶対的な自信を持って「コレ!」と断言できるわけではないだろう。今回は攻略の糸口を散りばめながら,アクラ・ヴァシムのプレイレポートをお届けしよう。
また,4人パーティでハンターランク(HR)51のアクラ・ヴァシムに挑戦したプレイムービーをアップした。まだクエストを受けられない,どうしても倒せないという人は参考にしてほしい。なお,撮影に協力してくれたプレイヤーのプライバシーに配慮して,コックピット表示をオフにしているので,体力ゲージなどが確認できない点はあらかじめご了承いただきたい。また,アクラ・ヴァシムの動きを把握しやすいようにわざと攻撃を食らったりとか,全体が見えるように弓のクリティカル距離から外れたポジション取りをしているとか,参考にならない部分もあるのだが,そのあたりは目をつぶってもらえれば幸いだ。
謎に包まれたアクラ・ヴァシム! 結晶化攻撃は要注意
今のところ,アクラ・ヴァシムはHR51以上で挑戦できる原種クエストと,HR100以上の変種クエストが用意されている。いずれも夜の砂漠が舞台なので,ホットドリンクや強走薬を用意するなど,スタミナゲージ減少対策が必要となる。また,それとは別に元気ドリンコやこんがり肉/同Gなども用意しておくといいだろう(理由は後述)。
現在配信されているクエストは,原種/変種いずれも討伐クエストとなっている。筆者がプレイした限りでは,アクラ・ヴァシムは基本的にあまりエリア移動を行わず,エリア2メインで戦うことになる。すなわち,落とし穴が使えない。また,シビレ罠は設置可能だがアクラ・ヴァシムには効かないので,捕獲はできないというわけだ。
アクラ・ヴァシムの基本的な攻撃は,突進,溜め状態からの回転(風圧あり),尻尾攻撃などがあるが,いずれも予備動作が大きい。攻撃範囲もそれほど広くはないので,予備動作を見極められれば,攻撃範囲の外に出たり回避したりするのはそれほど難しくないだろう。なお,尻尾攻撃を受けると麻痺することがあるので気をつけてほしい。
アクラ・ヴァシムの最大の特徴であり,最も注意しなければならないのが,尻尾を使った結晶化液噴射と結晶の切り離しという二つの攻撃だ。結晶化液噴射は,アクラ・ヴァシムの前方を攻撃するもので,幅はそれほど広くないので横方向に回避すればいい。
一方,結晶の切り離しは,高く飛び上がって地面に結晶を投げつける場合と,結晶を地上に設置して自らは地中に潜る場合の2パターンがある。地面に置かれた結晶は時限爆弾化し,爆発の効果は広範囲に及ぶので注意が必要だ。なお,地面に設置された結晶は,攻撃することで爆発前に破壊できる。
いずれの攻撃も,攻撃に当たるとプレイヤーキャラクターの体に結晶の破片が付着した状態になる。攻撃ができなくなるだけでなくアイテムも使用不可になり,さらにはスタミナゲージが最低になってしまうので気をつけてほしい。先に述べたスタミナゲージ回復アイテムを用意したほうがいいというのは,このためだ。
結晶が付着した状態は,めまい/雪だるま状態同様,アナログスティックとボタンをガチャガチャ動かしたり,敵/味方問わず攻撃を受けたりすれば解除できる。ただ,一定時間内に解除できなかった場合,結晶は爆発し,さらなるダメージを受けてしまう。残りの体力によっては,力尽きてしまうことも十分にあり得るのだ。クエストメンバーが結晶化攻撃を受けたときは,攻撃を当ててあげたり,小タル爆弾をそっと置いてあげたりするのがハンターのたしなみだ。
まとめ:
・スタミナゲージを維持/回復するアイテム(ホットドリンク,こんがり肉,強走薬など)を忘れずに
・結晶化攻撃に注意。クエストメンバーが結晶化したときは状態を解除してあげよう
アクラ・ヴァシムの部位破壊は役割分担が重要
4段階の「体質変移」で入手できる素材も変わる
頭と左右の爪の3か所は,いずれも「部位に付着している結晶をはがして」から「部位を破壊する」という2段階の破壊で達成となる。1段階目は打属性の武器,2段階目は斬属性の武器が有効だ。どちらの属性でも破壊できるが,有効でない属性だとダメージ蓄積量ががくんと減ってしまう。また,ボウガン/弓の弾属性の攻撃では,頭/右爪/左爪/尻尾の部位破壊はできない。
ちなみに,ランスは斬属性の武器だが,ダメージ量は攻撃した部位の肉質において,打属性と斬属性のうちより有効な値が採用される。緑ゲージで1段階目でも2段階目でもはじかれずに攻撃できるので,アクラ・ヴァシムの部位破壊にはうってつけだ。
体質変移の条件(破壊対象部位は頭/右爪/左爪の3か所)
部位破壊1か所:初期色→黄色部位破壊2か所:黄色→蒼色
部位破壊3か所:蒼色,ひっくり返して尻尾切断条件達成
尻尾切断:蒼色→紅色
※部位破壊条件についての説明を一部追記しました。ご指摘ありがとうございました。
アクラ・ヴァシムは,部位を1か所破壊するごとに一定時間ひっくり返ってジタバタする。この間は剣士が尻尾を切断するチャンスとなる。なお,体勢を立て直したアクラ・ヴァシムは,バインドボイス【大】を放つのだが,この直後から体色の一部と攻撃したさいの血飛沫の色が変化し,これが体質変移の証となる。体色が変わるごとに,攻撃パターンが増えたりスピードがアップしたりするので気をつけてほしい。
ちなみに,黄では広範囲の2段回転攻撃と連続尻尾突き刺し,蒼ではホーミングジャンププレス攻撃が増えることまでは確認できた。
もう一つ気をつけないといけないのが,アクラ・ヴァシムの回復行為である。尻尾の結晶を地上に置いて,結晶化液をシャワーのように自らに振り掛け地中に潜行するとアラ不思議,破壊したはずの部位が再生し,体色も1段階前の状態となってしまうのである(体力が回復するかどうかは不明)。
ただし,回復行為は尻尾に結晶があるときに限った行動なので,結晶を破壊しておけば,アクラ・ヴァシムは回復行為を行えない。先に弾属性の攻撃では部位破壊ができないと書いたため,ガンナーはいらない子だと思われてしまったかもしれないが,尻尾の結晶に剣士の攻撃はまず届かないので,破壊できるのはガンナーのみといっていい。回復行為中にひるませられれば剣士でも妨害できるが,確実性が低いうえに,結晶爆弾の爆発に巻き込まれる危険もある。回復行為自体をさせないという意味では,ガンナーも部位破壊に貢献できるわけだ。ちなみに,結晶は一度破壊しても時間が経つと再生するので,ガンナーは常に尻尾に気を配る必要がある。
これは筆者の体感だが,回復行為では直前に破壊した部位が再生されるようなので,武器によっては部位破壊を狙いにくい爪を最初に狙い,頭の部位破壊で体色を最後にするのがよさそうだ。
なお,尻尾の切断に成功すると,アクラ・ヴァシムの体色が紅色に変化するが,ここでもさらに攻撃パターンが追加される。どんな攻撃が増えるのかは,実際にプレイして成功したときに,その目で確認してほしい。
切断に成功した尻尾からは剥ぎ取りができるのだが,尻尾に結晶がついているかどうかで,剥ぎ取りの回数と素材が異なる。要するに,結晶がついている状態でしか剥ぎ取れない素材があるので,ガンナーは体色が蒼になったら,尻尾の結晶を破壊するタイミングに気をつけよう。
それともう一つ,アクラ・ヴァシムは,切断された尻尾を食べて,文字どおり体力を回復することがある。食べたあとに尻尾は残らず,当然剥ぎ取りもできないので,尻尾を切断したら,隙を見て早めに剥ぎ取りを済ましてしまおう。
まとめ:
・部位破壊できるのは「頭」「右爪」「左爪」「尻尾」「尻尾の結晶」の5か所
・「頭」「右爪」「左爪」の部位破壊は2段階。1段階目は打属性,2段階目は斬属性が有効
・部位破壊しなくても討伐は可能
・体質変移は,「頭」「右爪」「左爪」いずれかの部位破壊に成功すると発生
・体質変移は,初期色→黄色→蒼色→紅色の4段階。紅色にするには尻尾の切断が必要
・尻尾を切断できるのは,体色が蒼で,3か所すべての部位破壊に成功してひっくり返っている状態で,斬属性の武器で攻撃することで達成
・尻尾を食べて回復することがある。食べたあとに尻尾は残らず剥ぎ取りできなくなる
アクラ・ヴァシム素材で生産できる防具は4色
武器は麻痺属性が中心
武器については,片手剣/双剣/大剣/ハンマー/ランス/ライトボウガンの6種類が生産できるのを確認できた。双剣以外は生産した状態で麻痺属性付きとなる(双剣は強化後に麻痺属性が付く)。
アクラ・ヴァシムは,ある程度装備が整ったプレイヤーにとって,討伐するだけならそれほど難しいことではない。体質変移を無視して部位破壊をしなければ,攻撃パターンが増えたりスピードアップしたりすることもないので,むしろより安全に狩れるわけだ。また,武器や防具については,体質変移を狙わなくても(色さえ気にしなければ)生産できる。HR100以上で生産/強化できる強力な武器/防具で挑戦したプレイヤーの中には,あっさり討伐できて肩すかしを食らった人もいるかもしれない。
ならば,なぜこんな面倒な手順を踏むギミックを用意したのだろうかというと,プレイヤーの遊びの幅を広げるためではないかと,筆者は考える。MHFは基本的にアクションゲームであり,クエストをクリアするにはプレイヤースキルも重要になってくる。テクニックに自信がない人は,アクラ・ヴァシムを初期色の状態で倒すことをまずは目標にすればいいし,それでは物足りないという人は,体質変移を発生させることで,より手応えのあるモンスターへと変貌するわけだ。自己満足といってしまえばそれまでだが,紅色のアクラ防具で全身を固めているということは,アクラ・ヴァシムの尻尾を切ることに成功し,より難度の高い状態でクリアしたという証といえる。
また,既存のモンスターでいえば,最も有効な武器を持ったプレイヤー4人で袋叩きにすることも可能だが,裏を返せば,それ以外の武器を使いたいプレイヤーが歓迎されない,という状況も発生する。アクラ・ヴァシムは,部位破壊や回復行為というギミックを用意することで,斬/打/弾属性それぞれの武器が活躍できる場を設けている。こういった試みは,なかなか面白いのではないだろうか。
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