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コンシューマ機の人気シリーズがPCに登場 「モンスターハンターフロンティア オンライン」プレイレポート
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印刷2007/02/08 13:00

プレイレポート

コンシューマ機の人気シリーズがPCに登場 「モンスターハンターフロンティア オンライン」プレイレポート

※本記事は,第1回クローズドβテストのゲーム内容に準じています

■“あの”モンスターハンターシリーズのPC版

「モンスターハンターフロンティア オンライン」は,コンシューマ機で人気を博しているオンラインアクションゲームのPC版だ
 現在,第1回クローズドβテストが実施されているオンラインアクションゲーム,「モンスターハンターフロンティア オンライン」(以下,MHF)は,人気の「モンスターハンター」シリーズ初のPC版タイトルである。会員登録は,ゲームポータルサイト「ダレット」を通じて行われるが,正式サービスの開始時期や課金形態については,まだ公開されていない。

 モンスターハンターシリーズは,2004年3月にカプコンからプレイステーション2専用ソフトとして発売された第1作の「モンスターハンター」以降,順調に作を重ねており,オンラインプレイに対応したアクションゲームとして高い人気を誇っている。また同シリーズは,プレイステーション2のみならず携帯ゲーム機のプレイステーションポータブル(PSP)でも展開されており,非常に幅広い層に親しまれている。

 今回,PC版として登場したMHFは,2006年2月に発売された「モンスターハンター2(ドス)」をベースにした,いわゆるMOタイプのゲームであり,最大4人のチーム(パーティ)を組んでプレイできる。なお従来のシリーズとは異なり,オフラインでのプレイはできなくなっている(シングルプレイは可能)。
 またMHFには,新規にモンスターとフィールド,クエスト,そして新機能が追加される予定だが,第1回クローズドβテストの時点では,ネットワーク関連やマルチプレイの動作検証,および負荷計測に主眼が置かれていたため,ほとんどの新要素は実装されていない状態である。

 またPC版ということで,操作はゲームパッドのみならず,キーボードおよびマウスにも対応している。しかしながら,もともとコンシューマ機におけるゲームパッドでの操作を基準に設計されているためか,キーボードやマウスでの操作は独特の仕様となっている。FPSやMMORPGなどでキーボード操作に慣れているという人でも,素直にゲームパッドでプレイしたほうがいいかもしれない。
 ちなみに使用可能なゲームパッドは,プレイステーション2用と同等のアナログスティック2本と,12個以上のボタンを備えたものだ。

左:MOタイプのアクションゲームなので,ハンターの多くはクエストの依頼が集まる大衆酒場に集まっている。ここで最大4人のチームが結成される 中央:酒場にある掲示板には,仲間の募集が貼り出されるので,空きがあれば他ハンターのクエストに途中参加もできる。また,勧誘や参加希望のチャットも盛んに行われる 右:キーボードおよびマウスで操作する場合は,画面中央下部の矢印によって移動方向を決定する。自在に操作するためには,慣れが必要になるだろう


■使用する武器によって大きく変化するプレイ感

キャラクターメイクでは,男女,顔,髪型,声,肌の色のほか,インナー(下着)を選ぶこともできる
 MHFのキャラクターメイクで選択できるのは,性別,顔,髪型,声,肌の色など。それぞれの選択肢はとくに多いわけではないのだが,選んだパーツによってはアクセントをつけることもできるため,老若男女のみならず人種の特徴をかなり多様に表現できる。
 また,あらかじめセットされたキャラクターも豊富に用意されているので,細かい設定は面倒という人であれば,そちらを利用するといいだろう。

上段:男性キャラは,二枚目の青年から百戦錬磨の老人風まで実にバリエーション豊かに作成可能。組み合わせによって,同じ人種でも出身国の細かな違いまで表現できそうだ 下段:女性キャラも,各パーツの組み合わせによってさまざまな人種や年齢層を表現できる。迷った場合はあらかじめセットされた組み合わせから選ぶといい


 なお,本作は一般的なRPGと違い,職業(クラス)の概念は存在しない。マルチプレイにおける役割分担は,使用する武器の系統によって決定される。武器の系統は,以下に挙げる11通りで,それぞれ長所短所がある。以下,基本的には2月2日の記事でお伝えした内容とほぼ同じだが,あらためて紹介しておく。

・片手剣
 初期装備であるため,おそらくすべてのプレイヤーが一度は使用することになるであろう武器。攻撃速度が速いうえにディレイも少なく,素早い立ち回りができるほか,セットになった盾でガードすることも可能だ。その一方で,ヒット1回当たりの攻撃力は高くないため,何度も攻撃する必要がある。

・大剣
 巨大かつ重量のある剣で,一撃あたりの攻撃力が高い。また,力をためて繰り出す「ため斬り」や,刀身を利用したガードができる。しかし攻撃速度および武器を構えたときの動きが遅く,隙ができやすい。

・太刀
 長い刀身を特徴とした武器。斬ることにより「練気ゲージ」がたまり,強力な「気刃斬り」を繰り出すことができる。なお,練気ゲージは時間とともに減少してしまう。

・双剣
 いわゆる二刀流。手数の多い極めて攻撃的なスタイルで,一部のハンターに絶大な人気を誇る。一時的に攻撃力を上げる「鬼人化」,およびその最中に使用できる「乱舞」で活躍する。

・ハンマー
 重量級の高い攻撃力と,見た目と違った立ち回りやすさで,初心者でも比較的扱いやすい武器。強力な「ため攻撃」ができるほか,モンスターの頭部に攻撃を当て“めまい”状態に陥らせることも可能だ。しかしガード不能で,リーチが短いという欠点もある。

・狩猟笛
 自分や仲間の能力を強化させる「演奏」――いわゆるバフ効果を発揮する。音色を組み合わせることにより,攻撃力や防御力のアップ,体力回復が可能。またハンマーに引けを取らない攻撃力を持つ。

・ランス
 長いリーチと貫通力,ガード状態からも攻撃できるといった特徴をもつ。巨大な武器と分厚い盾により動きは鈍重になるが,特殊攻撃の「突進」で一気にモンスターを蹴散らすことができる。

・ガンランス
 ランスに,火薬による砲撃能力を加えた武器。砲撃によって大ダメージを与えられる。また,モンスターのブレス攻撃の仕組みを利用した「竜撃砲」は強力だが,一度使用すると放熱板が閉じるまで使えなくなるという欠点もある。クセが強く扱いづらいが,特徴的な見た目から一度は使ってみたいというハンターは多い。

・ヘビィボウガン
 遠距離からの攻撃を得意とする武器。高い攻撃力を誇るが,移動などの動作が遅く,またガンナー専用の防具しか着用できないため,モンスターに接近されると脆い。

・ライトボウガン
 ヘビィボウガンと対比をなす,機動力重視のガンナー。攻撃力は低いが,補助効果のある弾丸を使用して,モンスターを状態異常に陥れることも可能。やはり防具はガンナー専用のものしか装備できず,モンスターに接近されると不利になる。

・弓
 ライトボウガンと同じく高い機動力を誇るが,射程は若干短くなっている。弦を引くことで攻撃を変化させる「ため撃ち」ができるほか,補助効果のある薬品入りのビンを装着することで,モンスターを状態異常に陥れることも可能だ。こちらもガンナー専用防具しか装備できない。

上段左:オーソドックスな片手剣。機動力とガードは申し分ないが,ゲームに慣れてくると攻撃力の点で物足りなさを覚えるかもしれない 上段中央:プレイヤーの身長ほどもある巨大な刀身を特徴とした大剣。構えただけで動きが鈍くなり,攻撃モーションも大きく隙ができやすいが破壊力は抜群 上段右:異常なまでに長い刀身の太刀。斬るごとに「練気ゲージ」がたまるので,連続攻撃を心がけたい 下段左:ランスに砲撃能力を加えたガンランス。砲撃の破壊力も凄いが,ランスのようにモンスターを突いて攻撃することも可能だ 下段中央:へビィボウガンよりも小回りが利くライトボウガン。とはいえ,モンスターに近づかれる前にとどめを刺してしまわないと形勢は不利になる 下段右:狩りでのさまざまな局面に対応できる弓。射程距離が意外に短いので,機動力の高さでカバーしたいところだ


■フリークエストと狩猟演習

大衆酒場で最初にやるべきことは,ハンターズギルドへの加入。クエストや演習を受ける権利と,準備金をもらおう
 先述のとおり,MHFの第1回クローズドβテストは,プレイできるコンテンツが制限されている。実際にプレイできるのは,主にマルチプレイを対象とした「ドンドルマの街」で提供されるクエストおよび演習で,いずれもプレイヤー(ハンター)の「ハンターランク」に応じて内容が追加されていく。
 このハンターランクは,クエストをクリアするごとに与えられる「ハンターランクポイント」の増加に伴って上昇する。今回のテストではハンターランク14までのクエストおよび演習に制限されている。
 またクエスト,演習のいずれも,季節に応じて内容が変化していく。季節はリアルタイムの25時間周期で移り変わり,温暖期→寒冷期→繁殖期→温暖期の順でループしている。

左:真っ先に受けるクエストは,やはり特産キノコの納品。地味な仕事で資金と素材を集めて装備を充実させるのだ 中央:クエストの拠点となるベースキャンプでは,支給品ボックス(青い箱)のチェックを忘れずに。中には回復薬などの支給品が入っている 右:フィールドでは,怪しい場所をチェックすると,素材やアイテムが手に入ることがある。同じところにいくつかのアイテムがあるので,何度もチェックしよう


●フリークエスト
 ハンターランクに応じて,大衆酒場内にあるハンターズギルドから依頼されるクエスト。基本は「メインターゲット」1種類,「サブターゲット」2種類で構成されている。メインターゲットを達成すればもちろんクエストクリアとなるが,サブターゲット一つを達成した時点で,任意にクエストクリアとすることもできる。報酬となるハンターランクポイントや通貨などは,1回のクエストでターゲットを達成した数によって上下する。
 なおハンターランクが一定値に達すると,公式狩猟試験を受けられる。こちらは通常のフリークエストとは異なり,「マストオーダー」と呼ばれる複数のターゲットをすべて達成しなければクリアとならない。
 またフリークエスト中は,鉱石の採掘や,花やキノコなどの採取,虫取りなどの素材アイテムの収集を行うこともできる。これらは持ち帰って武器や防具の生産/強化に使ったり,各種アイテムに調合したりできる。

各種クエストでの狩猟の対象となるドスランポス,ドスファンゴ,ドスゲネポス。いずれも慣れてくれば行動パターンを見切れるようになるので,一人でも狩れるだろうが,最初は4人で挑戦したほうがいい


●狩猟演習
クエストの合間に,割れ目のある岩盤を見つけたら鉱石の採掘をしよう。なお採掘するには,あらかじめピッケルを購入しておく必要がある
 ハンターランクに応じて,アリーナ内の狩人道場で受けられる演習で,フリークエストと同様にメインターゲット,サブターゲットが提示される。しかし,こちらはメインターゲットを達成しないとクリアとならない。また,ハンターが所持している武器や防具にかかわらず,演習には道場で用意された装備とアイテムのセットしか使用できない。このセットは,演習の内容に応じて数種類用意されており,いずれか一つを選択する。自前のアイテムは持ち込めないので,演習フィールドの中に用意されたアイテムや素材を使って,やりくりしなければならない。
 また演習をクリアすると「演習ポイント」が与えられる。このポイントは演習中のプレイヤーの行動によって加算減算がされるなど,非常に細かいルールとなっている。なお演習で得たポイントは,各種のチケットに交換可能。このチケットおよび演習で入手できるコインは,特殊装備の生産材料となる貴重なものだ。
 そのほか,演習にはタイムアタック制やハイスコア制も導入されており,全般にゲーム性の高い内容となっている。

武具工房では,採掘した鉱石を素材にして,武器や防具の生産や強化ができる。なお,工房の奥ではベースとなる武具の販売もしている

左:アリーナの狩人道場では,ハンターランクに応じた狩猟演習を受けられる。報酬の演習ポイントは貴重なアイテムと交換できる 中央,右:狩猟演習では,装備以下すべてのアイテムが貸与される。普段使っていない武器も使うことができるので,自分の適性に合っているかどうか試してみる良いチャンスだ


■今後の予定について

MHFで新規に追加されたメゼポルタ広場。各種アイテムを販売するNPCや,ハンター間の交流を促すような広い場所が用意されている
 MHFは基本的にはプレイステーション2版「モンスターハンター2(ドス)」をベースにして作られているだけあり,クローズドβテスト版ながら完成度は高い印象を受けた。先述したように,一般的なPCゲームとはキーバインドが異なるため,最初はとまどうかもしれないが,キーコンフィグや推奨ゲームパッドを使うことで解消できるだろう。
 スペック面に関しては,Pentium 4/3.60GHz+GeForce 7600 GTの環境では,1280×1024ドット(SXGA)の解像度でプレイしても,ゲーム中にフレームレートが落ちる(30fpsを切る)ことはほとんどなかった(フレームレートは「Fraps」で確認)。なお,フレームレートは最大30fpsに抑えられているため,ハイパワーのPCでは性能を持てあましそうな感じだ。ハンティング中のマップ間の移動などで,ネットワークのラグを感じることもなく,本作の推奨環境を満たしていれば,描画能力不足に悩まされることはないだろう。

 さて,今回のクローズドβテストでは,これまでに伝えられているMHFの新規要素を実際に体験することはできなかったが,それらは第2回以降のβテストや正式サービスでの楽しみとしてとっておこう。
 ハンターの拠点も,今回はマルチプレイ用のドンドルマの街だけだったが,今後はシングルプレイ用のクエストを提供する「ジャンボ村」が実装される予定。ハンター間の交流を深めるために新規に用意されたと思われる「メゼポルタ広場」にも,クエスト掲示板や各種NPCがすでに配置されており,今後の重要度が高まりそうだ。
 また,4Gamerでも伝えている「マイギャラリー」などの新機能も,ハンター間の交流に非常に役立ちそうである。

 こうした新規要素の情報は今後随時お伝えする予定なので,気になる読者諸氏は楽しみに待っていていただきたい。なお第2回クローズドβテストは,3月1日〜15日に実施される予定となっており,すでにテスター募集も開始されている締め切りは2月22日となっているので,興味がある人はぜひ応募してみよう。(ライター:大陸新秩序)

■第2回クローズドβテストの参加者募集記事は「こちら」

上段左:メゼポルタ広場には,大衆酒場にあるような掲示板も設置済み。しかしまだ機能していない 上段中央:戦利品を「マイギャラリー」の家具に加工してくれる,家具屋の主人。残念ながら現時点では準備中だ 上段右:ハンター各自の拠点となるマイハウスで,ほかのハンターを招き入れることもできる。「ドス」経験者には見慣れた風景なので,マイギャラリーの実装が待たれるところ 下段左:マイハウスでは給仕ネコがハンターの面倒を見てくれる。素材を揃えれば,次のクエストで能力が変化する食事を作ってくれる 下段中央:装備の変更や各種アイテムの整理もマイハウスで行う。そのほか,ハンターの心得などゲームの基本をチェックすることもできる 下段右:オンラインゲームでのコミュニケーションに花を添えるアクション(エモート)機能も,当然実装されている。ぜひ活用してプレイヤー間の親睦を深めたい
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